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無実の公爵令嬢

初投稿です。


 今夜は学園主催の卒業パーティー。


 私は第二王子の婚約者で、パートナーのはずなのだけれど,,,

なぜか婚約者の隣にいるのは、私ではない御令嬢でした。


 婚約者の隣が私ではないことに、会場がざわついた。

仕方がないので、婚約者の第二王子、セイン・ライトネル様のところまで行く。


 「なぜ、私ではない方をエスコートされていらっしゃるので「今宵は皆に

話したいことがある!」


こんのクソ王子、人の話は最後まで聞くと教わらなかったのかしら?


 「今日この時をもって、私、セイン・ライトネルはこのルリアナ・ブルームーン

との婚約を破棄し、新たに隣にいるリリーナ・スペルネと婚約することとする!」


 その言葉に、王子、王子の側近、リリーナさん以外は皆さん静かになりました。

訂正する。こいつはクソ王子ではなく、バカ王子だ。

とりあえず、話を進めなくては。


 「なぜ破棄なさるのです?破棄される理由がわからないのですが,,,」


「はっ。白々しいな。お前がリリーナにしてきた嫌がらせの数々の証拠は全部

残っているのだぞ!」



 あら。そんなの初耳なのだけれど。

そもそも、私には『王家の影』がついていて、監視されている。

嫌がらせなどでもしたら、国王陛下に全部報告がいく。


 つまり、私が嫌がらせをするのは不可能なのだ。

そんなのも知らないとは、さすがバカ王子だ。


 「私は神に誓って、嫌がらせなどしておりませんわ」


 「あくまでシラを切るつもりか」


 「ルリアナ様、ひどいっ」

 「事実を述べているまでです」

 「私の教科書を破いたりしましたよね!」

 「していません。それに私が本当に嫌がらせをしたのがが気になるよう

でしたら、国王陛下にでも聞けばよいのです。私には『王家の影』がついて

おりましたので」


 「なっ、『王家の影』だと!?」

 「信じられるか!」

 「どうせ嘘をついているのだろう?」


 バカ王子の側近がにぎやかですわね。


 パチパチパチと拍手の音がした。

「ルリアナ嬢、よく言い返した」


 声の主を見ると、そこには国王陛下と第一王子がいた。


 慌ててカーテシーをとろうとすると、

 「別に今はしなくて良いぞ」

 と国王陛下に言われたので、それならいいかなと思い、中断した。


 「父上!『王家の影』をこの女につけていたとは本当ですか!?」

 「ああ、本当だ。内容は我に逐一報告するようにしてある。聞いた話の中では、

嫌がらせなど一言も出なかったが?」


 「はい?それは,,,」

「本当だ」


 あらまあ、一気に形勢が不利になりましたわね、バカ王子。

「リリーナさん。これでも私が貴女に嫌がらせをしたとでも?」


 「,,,あ〜あ。なんで上手くいかないかねぇんだよ!」

「「「「!?」」」」


 驚きました。

こうも人前で口調が悪くなるなんて思いもしませんでした。


あら?なぜこちらに向かってくるのでしょうか。


 「何もかも全部お前のせいだ。死ね」

と言われ、体にドンッとという衝撃がした。


「え?」

 少ししてから、突き飛ばされたことに気づきました。

しかもこの先は階段,,,


瞬く間に私の体は階段に打ちつけられながら下に落ちた。


 「う,,,」

すごく痛い。ものすごく痛い。


 赤い液体が見えたとき、私の血だと理解できた。

だんだんと意識が遠くなる。


 「衛兵!この罪人を捕らえよ!」

「「「はっ!」」」

「離せ!私はヒロインなんだから!みんなに愛される存在なんだから!あの

悪役令嬢がちゃんと仕事しなかったのが悪いのよ!」

「意味のわからないことを言うんじゃない!」


 階段の上は忙しそうだなぁ。にぎやかそうだなぁ。

. .

 今世は長生きするって決めたのに,,,




 え?

私は今なんと思って,,,


 ああ、なんで今思い出すのだろう。

もう少し前が良かったな,,,


 なんて思いながら私は意識を手放したーー



御覧いただきありがとうございます。

これからよろしくお願いします。

誤字脱字などがあったら教えてください!

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