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自分よがり

作者: 空澄叶人


月明かりに照らされて。

夜空の下をぼんやり歩く。

幸せはどこにありますか。

どなたが愛をくれますか。


恋愛なのだと思ってた。

成就すれば、ぽかぽかな毎日。

女の尻を追いかけるほどに。

傷ついていく自分の心。


太陽の光をぎらぎら浴びて。

夏の都会をさまよい歩く。

どうして愛を返してくれないの?

どれだけ愛せば満足するの?


お金なの?

成功なの?

ルックスなの?

包容力なの?


冷たい雨がふりしきる中。

傘もささずに歩道を行く。

ああ死にたいとつぶやくの僕の心は。

厨二病の第一人者だ。


あれから、ずいぶんと時が経った。


統合失調症になって。

借金を作って。

友達がいなくなって。

家族も離れた。


雨上がりの空。

夜が明けた天。

虹の七色。

乾いてきた僕の服。


全てを無くした僕に、夢は言う。

やっと、2人きりになれたね。

そうか。

僕はあなたと2人になるために。

愛を求め。

恋をし。

傷つき。

いつしか病気にもなり。

借金をして。

家族と離れ。

ひとりぼっちになったんだ。


迷わない。

惑わされない。

勘違いじゃない。

見間違いでもない。


一億の恥の先に。

やっと見つけた。

小さな幸せ。

これからは、1人きり。


夢と一緒に1人きり。


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2024/01/05 18:41 退会済み
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