表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/30

第二話:家が城!?

「……ここは、どこだ!?」


どうやら俺は異世界へ転生されたようだ。

しかし、見渡すと浜辺で、俺の後ろからは海、俺の目の前には森があった。


「……とりあえず、ステータスを確認してみるか?」


そういって、俺はステータスを確認した。

どうやら手をかざす事で、ステータスを開くことができた。

そのステータスがこう記されていた。


『タツヒサ』

種族:人間

レベル:1

通常スキル:図鑑、収納、翻訳、威圧

固有スキル:時間停止、創造、回復(最強)

攻撃力:8016

守備力:246

速度:12

体力:123


「翻訳に威圧?

しかも俺の攻撃力がめちゃくちゃ高いし!!」


自分のステータスを見た俺は驚いた。

しかし、すぐに冷静になって考えた。


(……フッ、そう言うことか?)


そう、翻訳と威圧はゼウスとオーディンのどちらかが俺に与えたおまけスキルだったのだ。


「……まぁ、ないよりはマシかな?

威圧はなんなのかは分からんけど……そういえば、創造ってどんな感じになるんだ?」


思わず、俺は両手を掲げて、頭の中からとりあえず刀を想像してみた。

すると、小さな光が現れ、それが激しく光った。

その光は、だんだんと刀の形へと変えていき、そして光が消えた瞬間に刀が地面に落ちた。


「こ、これが創造スキル!?」


思わず刀を手に取ってみた。

すると、その刀は突然とステータスへと表示され、こう記されていた。


『タツヒサの普通刀』

ランク:E

攻撃力:12

耐久値:55

固有スキル:なし


「なるほど……どうやら俺は普通の刀を想像してたら、これができたってわけか?

と言うことは、その気になれば最強の武器とかも作れるし、家だってそう!

いや、まさかスマホとかも作れるようになるかな!?

これは良いスキルを得た!!」


俺は自分で創造スキルで作った刀を武器として持って、森へ歩いてみることにした。


「……思ってたよりも普通の森だな。

まぁ、よく見たら見たことのない植物とかキノコがあるけどな」


すると、茂みから魔物が現れた。


「ん?

魔物か?」


しかし、よく見たら自転車と同じくらいの大きさをしたゴキブリだった。


「なんてデカさをしたゴキブリだ」


俺は何も考えずに刀を振り回してゴキブリに攻撃をした。

ところが、俺自身の攻撃力が高すぎて、ゴキブリは瞬殺、そしてそこから地面が向こうまでに斬れてしまい、まるで芋づる形式にゴキブリよりも大きなサソリやクモ、そしてスイカと同じ大きさのスライムまで一気に倒してしまった。


「う、嘘だろ!?」


そして俺はすぐにレベルが上がった。

ゴキブリどころかサソリやクモ、スライムまで倒してしまったためにレベル1からレベル3まで上がった。


「こ、これはアレだよな?

俺の刀がただの普通の刀であって、俺自体が強すぎたってところかな?

……まぁ、いっか!

それより、拠点となる場所を探そう!」


俺はそのまま森から歩いて行って、拠点を探してみることにした。


(……少なくとも森には何がいるのかも分からないから、ここで拠点を作るのはやめておこう)


そう思った俺は、ずっと森の中を彷徨った。

しかし、歩いている途中で、新たな魔物が現れた。


「今度はスイカと同じサイズのネズミとスズメか!?

この世界はどうなってんだ!?」


思わずは俺はネズミとスズメに攻撃したが、さっきと同じようにネズミもスズメも瞬殺し、同様にそこから地面が向こうまでに斬れてしまい、芋づる形式にゴキブリ、サソリ、クモ、スライム、そして肩に乗れるくらいの大きさをしたハチまで一気に倒してしまった。

そしてレベルも上がって、今はレベル5になった。


「またやっちゃったよ……とりあえず俺の攻撃力が高いことだけは隠しておこう……ハァ、仕方ない。

使ってみるか?」


俺は面倒になったので、俺は早速時間を止めてみることにした。


「時間よ……止まれ!!」


そういった瞬間、時間が本当に止まって、時間が止まった空間で動けるのは俺だけのようだ。


「すごい。

でも、一時間以内にまでにここを離れないとな」


俺は急いで森を走り、そのまま走り続けた。

しかし、時間が止まっているおかげで、魔物が現れる気配がなく、むしろ茂みから魔物が潜んでいることがわかる。

どうやらこの森にはゴキブリ、サソリ、クモ、ネズミ、スズメ、スライム、ハチ、それからリス、カエル、ニワトリ、アブラムシ、ハエ、ヘビ、イモムシ、ハチドリ、カニといった俺が知っている生き物がいたが、この世界の生き物は全て魔物なのか、明らかにデカかったし、それ以外にも奇妙な魔物がいた。

それは勿論、俺が走りながらそれを見つけた。


(アレは花をモチーフにした魔物か?)


後で調べてみると、どうやら図鑑スキルで登録された情報によると、”フラワー”と呼ばれる魔物で、花に擬態して、花に近づいた獲物を捕食すると書いてあった。


(今は時間を止めているから襲ってくることはないけど、とりあえず早くここを出よう!!)


そう思った俺は急ぎながら森の中を走っていた。

すると、目の前には草原が広がっていて、遠くから見えるくらい少し大きめの川があった。


「はぁ……はぁ……やっと森から出れたようだな。

でも、ここへ着いた時はすでに45分も経過しているな……そろそろヤバいからとりあえず、このスキルを解除してみるか!」


そういって、俺は時間停止を解除した。

すると、雑草が風に吹かれてゆれた。

これで、元に戻ったと理解した。


「これは良いスキルだ。

無駄な戦いを避けることができそうだ」


そう思った俺は川の方へ向かった。

その途中で、バランスボールくらいの大きさをしたウサギや人間の子供くらいの大きさで、生前に読んだ本に載っていたのと同じチュパカブラ、さっきの森で遭遇したゴキブリとほぼ同じ大きさのアリ、後は森で見たのと同じスライムやカエル、ゴキブリ、サソリ、クモ、フラワーなどの魔物に遭遇しては瞬殺した。

その度に一撃だけで地面が向こうまでに斬れてしまって、そのまま地面に大きな傷を残していった。

そして無事に川に辿り着いた。


「すげぇ……まるで利根川と同じ広さだなぁ……でも、橋がないと渡れないよなぁ……木だったらどうせ嵐が来た時には簡単に破壊されるだろうしなぁ……」


そう考えると、目の前から自動車二台分くらいの大きな四角い石が現れ、それが川の向こうまで設置されるかのように出現した。


「えっ!?

も、もしかして……これってまさか!?」


しかもよく見たら、石の下には大きな穴があり、その穴から川の水が通るようになっていた。

そう、俺は無意識に大きな石橋を創造してしまったようだ。


「こんなこともできるのか?

俺がアレが欲しいなとかそういったものを考えたら、この創造スキルが発動されるのか?

すげぇ……」


すると、俺は良いことを思いついた。

そう、せっかくだからこの草原で拠点を作ってみることにした。

勿論、俺がいる場所が出雲大社にある鳥居をモチーフにした鳥居をイメージした門を創造し、石橋には落ちないように石の手すりを創造、そして川の向こうへ辿り着いたらそこで家を創造した。


(どうせなら思いっきりやるか!!

俺、子供の頃には親父達と一緒に旅行で姫路城へ行ったことがあるけど、その時に住んでみたいなと思ってたんだ。

まぁ、親父にそんなことを言ったらすぐに改築してしまうからあえて言わなかったよ。

あの親父のことだったらかなぁ……組の金がなくなろうが、それで借金することになろうが関係なく、そう言うのをやり出しそうだからさぁ……全く親バカって扱うのが面倒だな)


そう思っていたら、いつの間にか姫路城と同じ大きさで、姫路城よりも真っ白な城ができていた。


「ヤバい……やりすぎたかな?」


そして、門と城を囲うように川を含めて石壁を創造した。

勿論、川にある石壁の下には、石橋と同じように大きな穴があり、その穴から川の水が通るようになっていた。


「とりあえずこんなところかな?

それにしても調子に乗りすぎて、豪邸ができてしまったよ。

これだと生前での俺が過ごしてた豪邸と変わってないなぁ……まぁ、今更だし、このまま住んでみるか!」


俺は早速、家となる城に入ってみた。

すると、城内は和風と洋風を組み合わせたような構造となっており、しっかりとベッドや風呂、台所、倉庫などがあり、洋室と和室のそれぞれの部屋が存在した。

これも、俺がこんなのがあったら良いなと考えながら創造した結果である。

ちなみに、創造スキルはなんでも作れるが、実は作れないものがあった。


「この創造スキル、ステータスのところで確認してみたら、食べ物やお金、核、そして新たな生命を生み出すことができないのか……まぁ、食べ物に関しては問題はないな。

だって俺、習い事で料理は作れるからさ」


ステータスによると、食べ物または料理、新たな生命(新たに生き物を作ること)、核(核兵器も含む)、お金(この世界のお金と俺が生前にいた世界でのお金)だけ作れないと書かれていたようだ。

まぁ、流石にここまでやったらやりすぎだと思ってたから、これでちょうど良いと思ってた。

その後、俺はステータスから収納スキルのところを見てみると、そこからインベントリがあり、そのインベントリを開いてみると、そこには植物の種やゴキブリなどから入手した妖虫肉などのアイテムがあった。


(これって、俺があの時に瞬殺した魔物から落ちたのと地面にまで深く斬り込んでしまった時には、そこから植物の種が出てきて、それで自動で収納されたのかな?)


俺はそう思いながらインベントリに収納されているアイテムを見た。

その後、俺はクワなどの農業の道具を創造して作って、それで城の近くに畑を作った。

早速植物の種を植えるためにね。

そして俺は植物の種を畑に植えた後は創造したジョウロに川から水を入れて、それでジョウロから水を植物の種に与えた。

すると、すぐに発芽して、そこからすぐに成長して、最終的にはニンジン、ブロッコリー、キュウリ、イチゴができた。

植物の種はどうやら、ランダムで作物が育つらしい。

とりあえず、それらを全部収穫して、食べていくことにした。

勿論、ニンジン、ブロッコリー、キュウリをウサギやネズミなどから入手した魔獣肉とスズメなどから入手した怪鳥肉と一緒にサラダにして、イチゴは全てイチゴジュースにした。


「……ドレッシングなしで、茹でただけだからなんか物足りないなぁ。

まぁ、初日だから仕方ないか」


そう呟きながら俺は完食して、そしてすぐに寝た。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ