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ーコムランドー  作者: 輪っ花ミモザ
第一章白と緑と茶の島
6/7

シークレット

「すげー…!」

ルーイは窓からクラージュの活躍をみていた。それもそのハズ。

この世界には

()()()と言う世界を守っている神様達の力のカケラが石になった石()()()が人々の生活を助けてくれている。

雷の自然石は扱いが難しいと有名だが軽々と使いこなし剣術もお手本通りの型を使うクラージュは正に圧巻であった。

「…ルーイなんで俺がこの部隊にいるか教える。」

ジェームズがポンとルーイの肩をたたいた。


ジェームズの回想

俺は元々移民が嫌いだったから軍に入って昇級して取り締まり担当になれればいいって簡単な考えだった。

第20部隊の部隊長がすげー強くて移民が嫌いって言う噂を聞いて共感して仮入隊したんだ。

けど…ちがった。この部隊はイビリは酷いのは当たり前。

チームワークのチの字もなかった。それよりも他の部隊や島民のほとんどの人にも嫌われていた。

けど当時の俺は軍が腐っていると勘違いをしていてグレてた時、みかねた人事の人がクラージュ少佐のところに仮入隊しろっていわれて渋々仮入隊した。

その時もクラージュ少佐はモッサイ感じでまた軍に対して失望していた。

ある日のことだった。力があまりないのに勝手にDランクの魔物に隊に報告しないで戦って返り討ちにあった時助けてくれたのがクラージュ少佐だった。

数分で魔物は退治されて何も言わずにクラージュ少佐は俺をおぶって救護室までに運んでくれた。

「おやおや〜新人の教育がなってないですね〜。」

廊下で第20部隊長にでくわして嫌味を言われ名前を覚えてくれなかったのと自分の身勝手でクラージュ少佐に申し訳なくて情けなくなったときだった。

「えぇ。部下の失態は隊長の俺の責任です。」

俺のせいでって思ったよ。

「けど…少しやんちゃの方が伸び代があると思いますよ。それに彼は物覚えがいいので城の配置や他の隊の仕事内容をしっかり覚えていて関心しましたよ。誰だってミスはします。けど正しいことを教えていくのが上司です。怪我が治り次第教えるつもりです。…どっかの隊長さんは城の配置をいまだに分からずいる上に部下の名前を覚えてない様な人ですしね。」

「てめぇ!」

「何をしてるのですか?ゾンヤ少佐?」

後ろから第1部隊部隊長がやってきた。

「キーン大佐の説教を逃げるつもりですか?」

「ちっ!()()()()()()の癖に生意気なんだよお前は!」

そう言ってゾンヤ少佐はその場を後にした。

「クラージュ少佐?早くその新兵を医務室に連れて行きなさい。」

「…かしこまりました。」

しばらくして医務室の扉が見えた。

「怖かったなー。第1部隊長。てか失敗した人形は小さい時だっつの。」

俺はごめんなさいとありがとうございますと泣きながら言って今まで移民のことを新人の挨拶の時近寄りたくないと言った事を後悔した事を話したらクラージュ少佐はうーんと言って考えて間をおいて話した。

「確かにジェームズみたいに移民を嫌うヤツはいるさ。10年近く国を支えてる俺ですら島民にあまりいい目で見られないこともある。人間好きがあれば嫌いもある。ゾンヤと違うのは理由がしっかりあるかだ。あいつはただ移民を見下し標的にして俺は島民の味方だぜって言ってるようなもんさ。まぁ理由がないからバレて島民にも嫌われてるけどな!」

ギィと医務室を開けるとそこに移民ね2人の軍人が荷物整理をしていた。

「「お疲れ様です!クラージュ少佐!」」

作業をやめて敬礼してクラージュ少佐が手を挙げなおれをした。

「あれ?今日救護室の人は?確か…あっ…」

「そうです。定時上がりのテーイさんです。俺らが荷物運んで来た時にはもういなかったです。」

「後ろにいるのって仮入隊のジェームズですか?…酷い怪我だ!オレらで治療します!ベッドに寝かしてください!」

「頼んだ。俺は報告書書いてくる。」

そう言うとクラージュ少佐は部屋をあとにした。

「あらら。結構深いな。」

「ちょっと我慢ね。」

そう言ってテキパキと手当されながら俺は2人に初対面だった時悪態つけたことを誤った。

2人はきにしてないよ。よくあるし。移民あるあるだしな。

そう言って笑った。


回想おわり

「でそん時手当してくれたのがこの2人。」

ダヴィデとディエゴはいえーいと言い手をあげた。

「そうだったのか…そういえばクラージュ少佐も移民だよな。あんな綺麗な瞳初めて見た!どこの国の人なんだ?。」

すると3人はあーそれね。と気まずそうにする。

「シークレットだぞ。クラージュ少佐はクラウド島に来るまでの記憶が無いんだ。」

「…え。」

「で。子供の頃の事聞いたらかなり精神が病むらしいから聞かないようにってキーン大佐にいわれてんだ。」

「キーン大佐が…!ん…?」

そう言えばと言いルーイがクラージュに渡す予定だった資料を確認した。

「帰還。」

「お疲れ様です。」

クラージュが部屋に戻るとルーイがクラージュに手紙を渡す。

「赤い封筒は今日中にですよね。」

「そうだ。誰からだ?…キーン大佐!ままままさかあの時キーン大佐の花瓶割ったのバレたか…!」

クラージュは思わず封筒を落として急いで拾うがものすごくふるえてた。

意を決して封筒の中から手紙をだす。

「3時に第1会議室…まずい!あと5分!」

そう言って急いで部屋を後にした。

「(…いつかクラージュ少佐の昔のこと聞けないかな。きっとクラージュ少佐みたいな綺麗な瞳の人がいるんだろ…)」

ザザザ

「さーて俺らも仕事戻るか。ルーイも戻りな。」

「えっ!あぁ!(あれ今俺何考えてた?)」

ルーイは気づいてない自分の左手の甲からゆらゆらと模様替え浮き出ていたのを。


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