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向かう先は在るのだろう
また連続!(^-^ゞ
またあれから少し時間が過ぎた気がする。
私は変わらず壁にへばりついて登り続けている。
この変わった場所で起きた、変わったことと言えば、壁を歩く人のようなものが増えたことだろう。
壁を見上げればたくさんの背中が見える。
老若男女、様々な背中だ。
本当にあれらは何なんだろうか。
見てくれは私と同じ人であるが、壁を歩くなんてことはありえない。
そうだな...壁を歩く人。
壁人と呼ぼうか。
彼らはいつも私が登る方へ歩いていく。
私が体1つ分上へ登る頃には、隣にいた筈の壁人の背中は豆粒のように小さくなっている。
彼らはどこへ向かっているのだろうか。
この壁の頂上には何があるのだろうか。
私の思考は落ちていくばかりであった。