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トカゲの気持ち
完全なる趣味です!(^-^ゞ
気が付けばひたらすら壁を登っていた。
下を向けばそこが見えない、どこまでも続く壁が見えている。ならばと、上を見てもどこまでも続く壁。
降りようとも、死んでしまう。
登ろうとも終わりが見えない。
見た感じ、休憩できそうな出っ張りもない。
そこでふと思う。
どうやって壁を登っているのか。
どこに手を掛け、足を置いているのか。
......私はただ、トカゲのようにへばり付いていた。
磁石のように手と足が壁にくっつく。
不思議な感覚だった。