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② 主人公、仕事を請ける

弟子の検疫と完熟訓練に二日ほど使い、彼女を自宅に帰した後のこと。


「こいつを見てくれ。お前さんはどう思う?」


そういいながら支部長が俺に見せつけているのは、近隣の地形が記された地図であり、その地図にはここ数日のゴブリンの目撃情報や、ゴブリンの巣がある可能性が高いと思われる地域に大きな円印がつけられていた。


ただし……


「すごく……大きいですね」


「やっぱりお前さんもそう思うか?」


「えぇ。いささか大きすぎるかと」


印が大きすぎる。なんだこれ。よほどアレな探索者じゃないと、これほど広くはならないぞ。

いや、優秀な探索者であれば、範囲がどうこうではなく、正確に巣の位置を特定したはずだ。


それらと比べればこの地図に記された円が示す範囲は、調査を専門とする探索者が探ったにしてはあまりにも広すぎる。有体に言って雑。そしてこの調査結果が指し示す事実は一つしかない。


「調査したのはEランクあたりですか?」


調査員の未熟。これに尽きる。


「まぁ、な」


言外に「もう少しまともな調査ができなかったのか?」と聞いた俺の問いかけに対し、オッサンはなんとも言えない表情をしながら地図を睨みつけていた。


彼が嘆いているのは依頼を受けた探索者の質の悪さか、それともこの地図を臆面もなく支部長へと差し出してきたギルド職員の質の悪さか。


ただまぁ『急な調査依頼だったし、Eランクの探索者が二日か三日で集めた情報にしてはそれほど悪いものではない』と言えなくもない出来である。


(悪くないからなんだと言われてしまえばそれまでの話だけど、な)


情報の有無が命に直結するこの世界に於いて、最も警戒すべきなのは『情報が皆無である』ということではない。『中途半端に情報がある』という状況なのだ。


ギルドとしても、何も情報がなければ探ろうとすることに異を唱える者はいない。しかし、中途半端に情報があると再度調査をすることに異を唱える者が出てくる。そうなると調査の継続が難しくなってしまう。


これは別に『予算をケチろうとしている人間が横やりを入れている』というわけではない。ギルドの予算にだって限りがある以上、どこかで線引きをする必要があるのだ。


で、難しいのはこの『中途半端』がどこまでを指すのか? というところにある。


これがドラゴンの巣だというのであれば高ランクの探索者による決死の調査隊が組み、徹底した調査を行うはずだ。依頼を受けた高ランクの探索者とて、予想される報酬や戦利品目当てに張り切って調査するだろう。


しかし調査目的がゴブリンの巣となれば話はがらりと変わってしまう。


ギルドとしても、わざわざゴブリンの巣を調査するために高ランクの探索者を雇うような真似はしないし、高ランクの探索者もそんな依頼をうけたりはしない。


結局、低ランクの探索者が依頼を受け、彼らが『だいたいこんなもんでいいだろう』と、判断したところで調査が終わってしまう。


いや、普通ならそれでもいいのだ。普通ゴブリンの巣といえば、その規模は10~100匹程度だ。この程度であれば、Eランクの探索者が3人もいれば十分お釣りがくるのだから、これでも十分と言えるだろう。


(ただ、今回は明らかに『通常』じゃないんだよなぁ)


大前提として普通のゴブリンの場合、連携して攻撃をするような真似はしない。複数で獲物を囲むくらいのことはするが、その後は各自で力の限り殴るだけの存在となる。


(だが、弟子を相手にしたゴブリンたちは連携をしていた。それも1チームだけではなく、出会った全ての連中が連携をとっていた)


これは、群れに属するゴブリンたちが、連携をすることによって一定以上成功した経験を得ていることや、群れの中に連携した行動をとるよう部下に徹底させることができる上位種が存在すること示唆している。


(ゴブリンの上位種と言えばFランクのゴブリンリーダーやEランクのゴブリンメイジが有名だが、今回は違うだろうな)


何故か? 確かにゴブリンリーダーやゴブリンメイジであれば、部下のゴブリンに連携した行動をとらせることも可能だ。しかしその場合は、現場で直接指示を出す必要がある。言ってしまえばそこまでしなければ末端のゴブリンに連携した行動をとらせることは不可能なのだ。


(今回の修行に於いて弟子であるアキラが討伐したのはゴブリンのみ。ならば導き出される答えは一つ。『巣にゴブリンメイジ以上の上位種がいる』ってことだろうよ)


相手は最低でもDランクのゴブリンナイト。場合によってはCランクのゴブリンジェネラルまでいるかもしれない。そう考えると、今回の調査はいかにも中途半端と言わざるを得ない。


さらに問題になるのはその数だ。


「……本題に入ろう。調査の結果、ゴブリンの巣があると思われる地域はこの範囲だ」


それは俺から報告を受けていた支部長も理解しているのだろう。苦い顔をしながら話を進めてくる。


「予想される数は大体500~600。報告ではゴブリンメイジやゴブリンナイトの発見はねぇ。だが間違いなくいるだろう」


「その規模なら、そうでしょうね」


群れの規模が大きくなればなるほど上位種の格は高くなる。500匹規模なら最低でもナイト。普通ならジェネラルがいる。


「今も生きている戦利品は不明。遺体に関しては分からねぇ」


支部長はトントンと机を叩きながら情報を開示してくる。


その表情は『嫌なものを見た』といった感じのものだが、これは決して遺体や戦利品に対して同情しているわけではない。


なぜなら探索者にとって戦利品と呼ばれる存在は、決して救うべき対象ではないからだ。


もし戦利品に対して下手に感情移入をしてしまうと、無意識にでも彼女らを守ろうとしてしまうだろう。しかしそれは、行動に無駄が生じていると同義だ。


壁の外ではどんな相手であれ、隙を突かれれば自分が殺されることになる。そのうえ彼女らを保護しようとすると、どうしてもゴブリンを殲滅させる為の手段が限定されてしまうことになる。


具体的な例を挙げよう。


ゴブリンを始めとした一定の知恵が有るとされる魔物を討伐する場合、その方法を学習されるのが何よりもまずいとされている。


よって彼らと戦う場合、なにも学習させずに滅ぼすのが一番となる。その方法としてミサイルや特殊弾頭による火力で蹂躙することだったり、圧倒的な破壊力を持ったスキルなどで建物ごと群れを消し去ることなどが『最適な手段』として推奨されている。


だが、巣に捕えられた戦利品を保護しようとすると『最適な手段』が取れなくなってしまう。その結果、生き残りが出たり、上位種に学習されてしまっては意味がない。


よって探索者の行動を阻害する可能性がある戦利品は、被害者であると同時に『邪魔な存在』となる。


また、もしも奇跡的に群れの殲滅と救助の両方に成功してたとしても、問題はなくなったわけではない。


普通に考えて一度戦利品となった彼女たち心をは壊してしまう。そんな彼女たちがまともな生活ができるはずがない。


……それぞれの家族の思いはともかくとしても、今のご時世は心を壊した人間を養っていけるほど余裕があるわけではないのだ。


また、余裕がある者たちの場合も、彼らは周囲から軽く見られるのを恐れるが故に、よほどのことがない限りは一度ゴブリンの戦利品となってしまったものを家族と認めることはない。


残るのは心が壊れた上に保護者に見捨てられてしまった存在だ。それでどうやって生きろというのか。


保護した探索者が引き取る? 無理だ。余裕がない。

ギルドが引き取る? 無理だ。余裕がない 

国が保護する? 無理だ。余裕がない。


この世紀末な世界には、弱者に優しくできるだけの余裕がないのだ。


こういった事情があるため、通常ギルドに依頼を出して行方不明者となった者を探すのは、家族を救うための行動ではなく、残された家族が諦めるために行われる行為なのである。


ただし、戦利品とされてから数日以内だったり、強靭な精神力によって自己を保ったまま、心が壊れる前に救助が間に合うという幸運なケース(戦利品としての経験をすること自体運は良くないが)も皆無ではない。


この場合、対象が死を望まない限りギルドや軍は対象を保護することになる。これは優しさがどうこうではなく、戦利品となってしまったが故に抱いたであろう魔物に対する恨みや復讐心を煽り、魔物を討伐する尖兵とするためである。


そういった特異な事例を踏まえても、基本的に戦利品関係は助けた方も助けられた方も不幸になるものだ。


よって、探索者は努めて彼女らに感情移入をしないようにするのである。


まぁ「可哀想だから殺してあげる」というのはある意味で感情移入なのだが、そのくらいは人として仕方のないことだろうと思う。


長くなったが、こういった事情から目の前のオッサンが渋い表情を浮かべているのは、戦利品に関してではなく、ほかの情報に対して不満があるからだ。


「仙台の目と鼻の先の位置に、上位種に率いられたとみられる、500前後の群れ、ですか」


簡単に明かされた内容だけでも異常な内容である。これでは巣と言うよりは……。


「そぉだ。こりゃ巣というよりは部隊を駐留させてる砦、だな」


「ですね」


こうなってくると今回の件は通常の巣の討伐のようにEランクやFランクに任せて良い案件ではない。むしろ彼らがかかわらないようにしなくてはならないだろう。


数百匹のゴブリンに群がられて滅多刺しにされたらCランクだってヤバイ。絵としてはスズメバチを殺すミツバチみたいな感じだろうか。


熱でも死ぬし酸欠でも死ぬし、刃物を目やら鼻やら耳から刺されても死んでしまう。


数だけでも厄介なのに、単体として戦えるDランク相当の指揮官まで居るのだ。かなり厄介な連中である。


まだ厄介な点はある。それがこの場所だ。


「これは共生派が?」


これだけの群れが、それも大都市である仙台のすぐ近くにあるのは不自然すぎる。まさか自然発生するとも思えないしな。


「恐らくはそうだ。連中、自分の妻や娘を売ったか、それとも孤児を攫ったか。まぁ何にせよここにゴブリンを待機させてるヤツがいるのは確かだな」


オッサンの言葉に怒気が混じる。一個人としても娘がいる親としても、とてもじゃないが許せる内容ではないからな。


控えめに言って屑の所業だが、おそらくこの計画を立てた連中からすれば『無力な子供や都市に巣食う孤児を有効活用しただけ』という認識なのだと思われる。


うむ。前々から思っていたが連中の思想は随分壁の中に浸透しているようだ。


「ダンジョンや魔物が生まれて150年。戦い疲れたってのは分かります。厭戦気分になって『もういいや』となげやりになる奴もいるのでしょう。しかし所詮は壁の中での、直接的な脅威を知らない連中の戯言です。それが何故いつまで経ってもなくならないのかがわかりませんね」


溜息を吐きたくなるが、実際のところはわかっている。彼らが壁の外を知らないということが原因だ。


昔の戦争を知らない日本人が「こちらが手を出さなければ向こうも手を出さない」だの「話せばわかる。話すために武力は不要だ」とか抜かしてたのと一緒で、相手を知らないからこその妄言なのだ。


一部の人間の主張としては「ゾンビが怖いならさっさとゾンビになれば良いじゃない」という理屈に近い。で、そんな意見に対する探索者や一般人の返事は「ゾンビになりたいなら一人でなれ」となる。


こんな感じで自分一人が死ぬのではなく、周囲を巻き込もうとするから共生派は嫌われている。


それに、だ。結論から言えば、人を餌とする魔物と人が共生することは不可能である。


いや、もし自分が苗床として飼われることを良しとするのであれば共生することも可能だろうが、そうでないなら無理である。


ちなみに市松人形たちは、ダンジョンコアであって魔物ではないらしい。その区分は曖昧なとこがあるが、共生派の連中は彼女らを『裏切り者』扱いしているし、彼女たち自身も『自分は魔物とは違う』と主張しているのだから、そういうものなのだとされている。


そもそもダンジョンコアたちは、

自身が圧倒的な力を持つことから人間を警戒していないこと。

生きる為に食うことを必要としないこと。

人間の文化に多少の理解があり、一定の価値を認めていること。等々。

いくつかの理由があるからこそ人間と交渉し、共生しているのであって、人間を餌としてしか認識していない魔物には、知性はあれども人間に配慮する理由がない。よって一部の人間が望むような共生は不可能とされている。


一応調教という形で魔物を使役するパターンも有るが、あれはまた別だ。


もしも調教師が魔物を『人間が想定しているような共生』つまり「自分が上で相手が下」なんて形に押し込んで使役した魔物を家畜のように扱おうものなら、一度は使役された魔物は怒り狂って調教師に対して反旗を翻すことだろう。


そんな魔物と人間の共生事情はさておくとして。


問題なのはこの状況だ。


何を狙っているかわからないが、巣の存在を確認した以上、放置は論外。さりとて大規模な作戦を実行しようとすれば向こうに勘付かれて対処されてしまう。


そうなると少数精鋭での突撃が必要となるのだが、はてさて。


「これに関しては公表をせずに討伐を行うことになる。緊急依頼もださねぇ」


「ほほう」


緊急依頼を出すことで発生する情報の漏洩を嫌った、か。


確かに、実際共生派がどこに潜んでいるかもわからないし、下手に情報が洩れれば、巣を用意したヤツが新たに罠を張ったり証拠隠滅のために動くかもしれない。だからオッサンとしては横槍が入る前に奇襲でさっさと潰したいってことか?


そして態々それを俺に伝えるってことは……。


「俺に動けと? 緊急依頼でも無いのに?」


「そうだ」


確かに現状なら俺が動けば終わるだろう。しかしなぁ。


「巣を作った連中の正体や狙いはどうします?」


そこまで調査するとなると壁の中にまで手を伸ばす必要があるよな? 一介の学生にさせることか?


「知らねぇよ」


とりあえずなによりも巣を潰すことを優先するってことか? 気持ちは分かる。


下手にDランクだのCランクのパーティーを出だして犠牲が出てから「頼む!」とか言って依頼を出すくらいなら、問題が発生する前に潰した方がいいわな。それに、情報を敵にやらないように動くなら、支部長であるオッサンよりフリーの俺の方が適任なのも事実だ。それはわかる。


だが面倒だ。


「そもそも俺、学生ですよ? 普通に考えれば他にもBランクとかもいると思うんですけど、仙台の探索者は殲滅戦が苦手なんですか?」


規模を考えればCランクの場合は微妙だが、Bランク、それもソロじゃなくてパーティーなら簡単だろ? 建物ごと消滅させるだけだぞ? 誰だってできるだろ? 


「心底不思議そうな面しやがって。ふつ~に考えろ、ふつ~に」


「普通、と言われましても」


Bランクのパーティーなら簡単だよな? 


「都市の近くで特殊弾頭は使えねぇ。そもそも向こうの狙いがわからねぇ以上、目立つのは避けてぇ」


「いや、それでも……」


ゴブリンだぞ?


「相手がゴブリンってのがなぁ。厄介さの割に実入りが少ねぇからどうしても不人気だし、緊急依頼じゃねぇから今のお前ぇさんと同じように『他に回せ』って言われるんだよ」


「あぁ……なるほど」


そりゃ探索者だって好き嫌いはあるもんな。それがBランク以上で仕事を選べる立場の探索者なら「ゴブリンの殲滅なんか他にやらせろ」って言うわな。誰だってそう思う。俺だってそうだし。


でもって緊急依頼にすれば高ランクも動かせるけど、金がかかる。背後関係はどうあれやることはゴブリンの巣の殲滅だからリターンは見込めないもんな。そりゃ高ランクは使えんわ。


で、目の前に巣の情報を持ってきた高ランクの探索者がいるわけだ。


「……はぁ。現状出せる報酬はどれくらいですか?」


「ゴブリン1体500円。上位種は数と質による。魔石は別料金だな」


「なるほど」


ゴブリンは一応巣の単価扱いか。ゴブリンが600匹だとして、30万。ナイトやメイジは良くて10万かそこらだろうし、ジェネラルだと100万になるかどうか、か? うーむ。弟子なら鼻から愛が出そうな額だが、Bランクを動かすにはなぁ……ソロならともかく、パーティーなら明らかに赤字確定だわな。


「ジェネラル以上がいたらどうします?」


Cランク以上、つまりはBランクのゴブリンロードやAランクのゴブリンキングだ。いるかどうかはわからんが、一応確認はしておくべきだろうよ。


「そいつ次第だな。ロードなら500万から。キングなら1000万から。共生派の調教師(テイマー)が居たら……どうすんべ?」


「どうすんべって」


一番厄介なやつの報酬が決まってないのかよ。


「いや、流石に厳しいでしょ。共生派の調教師がいた時点で討伐難易度はA以上ですよ? 報酬が定まらないって、普通に駄目でしょ?」


ギルドとしての仕事を放棄してるじゃねーか。


「そりゃそうかもしれんがよぉ。そもそもお前ぇさんにしたらロードだろうがキングだろうが調教師だろうが一緒だろうが」


「いやいや。Bランクの俺がAランクのゴブリンキングにソロで勝てるわけないじゃないですか」


無理無理。常識で考えようぜ。


「はっ。報酬を釣り上げようとしてんじゃねぇよ」


「ひどい言われようですね」


いや、まじで。


「事実だろ。で、だ。居るか居ねぇかわからねぇヤツのことをここでグダグダ言ってもしょうがねぇ。問題が有るようなら連絡寄越せ。そしたら報酬も考える。あぁ、ゴブリン以外も討伐したら報酬対象にしてやるよ」


「ん?」


あぁ……なるほど。


「つまり、今回の俺の仕事は現場調査と殲滅任務。現地にある戦利品やその他の現場に有るものの権利は全部俺に有る。そう解釈しても?」


「おう。それで問題ねぇ」


「ふむ」


拾得物は全部俺のもの。魔石や調教師が持っているものもギルドへの報告は不要で全部俺のものにして良い、と。これならまぁ、マイナスにはならんわな。


それにギルドとしても何も出さなくて良いから、手続きの上でも楽だろうよ。


さらに言えば、この形ならことが済んだ後にどっかのお偉いさんから「なぜ事前に報告しなかった?」とか「なぜ依頼という形で告知しなかった?」とか、他にもグダグダと言われても「最近ゴブリンが多いので調査依頼を出したらそいつが偶然巣を見つけ、そのまま殲滅したらしい」って形にもできるもんな。


俺としても共生派に好き勝手動かれるのは面白くないし、ここでギルドに貸しをつくりつつ魔石の補充をしておくのも悪くはない、か。


「……了解です。俺が処理しましょう。あ、学校には公欠の申請をしますので、必要な書類にサインして貰いますよ?」


なんだかんだで支部長からの直接依頼だしな。今回の内容を馬鹿正直に書く必要はないが、なんか適当な依頼をでっちあげてもらわんと。サボり扱いされて『出席日数が足りない』とか言われたら困るぞ。


「おう。そりゃもちろんだ。っていうかよぉ~」


「というか?」


なんぞ?


「お前ぇさんが学生ってのがなぁ~。今までの会話もそうだが中身はベテランのオッサンだよなぁ~」


「オッサンいうな」


自分でいうのならまだしも、本物のオッサンに言われたくないわ。

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