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汚れ屋 和井さん  作者: MrMAX
2/2

安くない報酬

あるカフェの前に男が立っている、彼の名前は野村楽(のむらがく)

ある男に殺人の依頼をしに来たのだが、寸前になって恐怖心で体が凍っていた。

(あぁ…依頼した事がバレたら人生終わる…だけど約束は約束、ばっくれる訳にはいかない…どうする『俺』)

その時、カフェのドアが開いた。

「あなたですか?カズさんに依頼したの?」

と、若い男がドアの隙間から顔を出す。

「え?いや…はい」

「どっちですか?」

「い、依頼人だ」

「じゃあ早く入ってください、カズさん待ってますよ。」

と急かされ野村は店へ入った。


店内はとても雰囲気が良かった(っと言っても客は誰一人いなかったが)、野村は自然と安心し、そのまま奥の部屋へと案内された。

ガチャ…

部屋の中には真っ黒のジャージを着た男がスマホを片手にアイスコーヒーを飲んでいた。彼が野村の依頼を受けに来た殺し屋、和井将平だ。

「カズさん、店の前で固まってましたよ。カズさんの言う通りでしたね。」

「そうか、まぁいい。ありがとな、(りょう)。」

「はい!」

ガチャ…

「それじゃあ、本題に入ろうか。」

(とうとう二人きりだ…)

「黙ってねぇで何か言ったらどうだ?」

「『よろしくおねがいします』とかさぁ、簡単な挨拶でもいいんだぜ?」

「よ、よろしくおねがいします…」

「そう、それでいいんだよ。」

「それでさぁ、アンタ名前は?」

「『のむらがく』です。」

「わかった、じゃあさぁ…えーっと…これに目通して。」

と和井がバックから取り出した書類には、こう書かれていた。


◤                               ◥       

           [報酬基準]


   ①依頼者の立場

   ・反社···6万

   ・一般···10万

   ・芸能人···30万

   ・政治家···50万


   ②ターゲットの立場

   ・一般···40万

   ・芸能人···50万

   ・政治家···60万

   ・反社···100万

 

   ③依頼者とターゲットの関係

   ・他人···10万

   ・家族···40万

   ・恋人···50万

   ・同僚···80万

   ・知人···100万 

       

  ※プラス手数料の150万

◣                               ◢


「こんなに簡単な基準なのか?」  

「そうだ、そんじゃ殺す相手の個人情報とこの書類にある条件を教えろ。」

「わ、わかった。名前は『新島幸田(あらしまこうた)』で年齢は27、同僚で一般人、俺は35歳で一般人だ。あと…これが顔写真」

新島の写真を睨むような目で見て、和井は呟いた…

「ホントに社会人なのか…」

なんと、写真に映る新島の髪型は坊主、しかも剃り込みまでしっかり入っていた

「へ?あぁ…そう思っても当然か。」

「コイツ、なんでこんな感じなんだ?」

「殺したい理由、ですよ。」

野村が淡々と話し出す

「新島は変わってしまった…」

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