和井さんは殺し屋
あるマンションの一室、「まだ、この前の奴は見つかって無いな」とパソコンの画面を見ながら1人の男がニヤついている。
彼の名前は和井将平、殺し屋をやっている。殺し屋や反社会勢力の業界では「完璧だが汚い殺し方」と評価されており、その残酷さから「汚れ屋」と呼ばれている。
そんな和井のもとに今日もまた依頼が来る
プルルル…
「もしもし」
「あ、もしもし?和井ってのはアンタかい?」
相手は男だった、声の質からして三十代後半という感じ、そこまで焦った様子も無かった
「あぁ、そうだ。」
「殺って欲しい奴がいる。」
「わかった、街中の『Frost』っていうカフェで会える?」
「『ふろすと』?聞かない名前だ。」
「わかった、じゃあ依頼は受けない。さよなら」
「ちょっと待ってくれ!場所は調べるいいだろ?」
「わかった、明日の午後三時にそこで待ち合わせだ。」
ツーツー…
電話を切り、和井はまたパソコンに目を向けた。
「え〜っと、予約予約。」
カタカタカタ…
パソコンには「Frost」の予約受け付け画面が表示されている
「明日の三時、っと」
予約を済ませた和井は席を立ち、部屋を出るのであった。
その部屋の改札には「斎藤」の文字
「今日の仕事は終わりだな。」とドアに鍵をかけながら和井は呟いた