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現代童話集

あるおじいさんの1日

作者: 早崎富也

最後まで読んでみて欲しいです。

ある日、1人のおじいさんが散歩に行きました。


公園の近くを歩いていると、1人の男の子が公園のベンチで、携帯ゲームをしていました。


おじいさんは思いました。


(公園に来てまでゲームをするなんて…!最近の若いもんは、身体を動かすことを知らんのか!)


商店街に行くと、あるお店でアルバイトの学生が店主と揉めているのが見えました。


「今日の君の仕事は掃除なの!まずはちゃんとやりなさい!」


「私はウェイトレスをやりたいんです!やらせてくれないなら、バイト辞めます!」


おじいさんは思いました。


(働くということを舐めとるのかあの娘は!?そんなことくらいで辞めるとか言いおって!最近の若いもんは仕事という物を甘く見とる!)


しばらく行くと、中学生くらいの子が数人歩いてきました。


「あ~かったりぃ~」


「勉強ばっかやってられねぇよ」


「もう明日にでも、学校さぼっちゃおうか?」


その話を聞いて、おじいさんは思いました。


(昔は勉強をさせてもらえることが、ありがたかったのに…!最近の若いもんは学習意欲が低すぎる!)


しばらく行くと、大学生くらいの男子が2人話していました。


「え?もうあのバイト辞めたの?」


「ああ、5時間もの間ずっと働きっぱなしで、遊ぶ時間全然ねぇんだぞ?やってらんねぇよ」


その話を聞いておじいさんは思いました。


(5時間ぐらいでねを上げおって…!社会人になったら、12時間は働きっぱなしだぞ!最近の若いもんは根性が足りん!)


しばらくして、おじいさんは家に帰りました。

椅子に座って、今日1日のことを思い出しながら、おじいさんは思いました。


(最近の若いもんはまるでダメだ!あんな貧弱な奴らが、今後社会を担っていくと考えると、先が思いやられるわい!


全く…最近の大人、特に親や教師はどういう教育をいているのだ!全くなっとらん!)



何と言いますか、最近の若い者は最近の大人が育てた者じゃないですか。

「最近の若いもんは~」って、若者を責めるのは責任転嫁のような気がするんですよね。

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