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チート能力は主人公?  作者: 穴原昌二
第一章 孤独な王女
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読書する主人公

三話連続投稿です

 掃除のメイドが過ぎ去り、約一時間経過したリーナの部屋。カズキはベットから立ち上がり、本棚の本を見ていた。


 特に出来ることもないし、ここの本でも見ておくか。もしかしたら勇者召喚の破壊の方法や、元の世界に戻る方法が載ってる本があるかもしれない。


 けれど、これ本当にリーナが読むように置いてある本か?何か難しそうなのばっかなんだけど。それに、一般常識を知らなきゃいけなさそうだし、何冊かパラ読みするか。


 カズキは、ステータスとスキル、ダンジョンについて、他種族と神々、伝説総集を手に取りパラ読みし始めた。中でもカズキが興味を引いたのはステータスとスキルだった。この本にはステータスの見かた、スキルについて詳しく書かれており、ステータスの見方が変わった。


 ステータスの適正とはその名の通りそれぞれの適正について表示されているらしい。例えば、適正の火が高ければ火の耐性が強くさらに火の魔法やスキルの威力が上がるらしい。


 他にも天命の部分を見てみると、天命とは神に与えられたその人の役割らしく、本来一生をかけて極めるものらしくリーナのように2つ持つことは絶対にないらしい。しかし、ヒュニマはスキル技術というものが発展し、スキルを作ることと天命を作ることに成功しているらしい。


 さらに種族によって固有のスキルもあるらしく、リーナのヒラメキはそれに当たるらしい。また、称号とは大人数の人か神が認めると取得するらしい。これは、一種の証明らしく俺らの世界で言うところの資格に近い。


 スキル保存には魔石が必要とかスキル習得の中には苦痛を伴うものもあるなど、いろいろなことが乗っており、カズキの興味が尽きなかったが、勇者召喚を破壊する方法や元の世界に戻る方法が分かるものは無かった。


 読書は部屋に帰って来たリーナに声をかけてもらうまで、かなり集中して読んでいたため気付かなかった。部屋に帰って来たリーナは、食べ物と飲み物、それに地図を手に持っていた。


「お兄ちゃん、ハイこれ」

「あ、ご飯とか持って来てくれたんだ。ありがとう」


 そう言ってリーナが持っているものを回収すると、リーナは嬉しそうにしてソファーに座った。


「リーナ、今何時くらいかな?」

「えっとね、お昼ご飯さっき食べたから、一時くらいだよ」


 お腹すいたし、一旦切り上げて休憩にするか。


 カズキはリーナの居るソファーに腰かけ、リーナが持ってきた食べ物と飲み物を手に取り食べた。


「ねえ、リーナ。これ持ってきて大丈夫なの?」

「うん、今ね、休憩だからここで食べるって言ったら部屋の前まで持ってきてくれたの」

「そっか、ありがと」


 そう言って、カズキは飲み食いしながら本を手に取る。中には城についての歴史と建物の見取り図が描いえある。


 これで脱出に一歩近づい……ん?これは、そうかあれはそういうことか。いや、よく考えてみれば当たり前なんだけど、パニクってて思いつかなかったわ。そうと決まれば、今夜にも決行だな。


 その後、リーナが出て行きカズキも読書を再開する。時間がさらに過ぎて行き、リーナが朝の姿で部屋に帰って来た。


「お兄ちゃん、今日はもう終わりだからこれ読んで」

「はいはい」


 とりあえず、リーナが寝るまで付き合ってやるか。そして、リーナが寝たら作戦決行だ!!


 リーナは本を俺に渡し、ベットに上がるとすぐにベットに入り、少しもぞもぞとすると顔だけ出してスタンバイしている。俺はリーナの近くに座り、本を開く。リーナから貰った本は、よくある勇者物の物語だった。勇者は呪われたお姫様を助けるため、呪いをかけた魔物を退治するという流れである。話を終え、リーナを見るとリーナはぐっすりと寝ていた。


 よし、作戦開始だ。カズキは本を机に置き、行動を起こした。


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