第38話『パーティーの結成』
「そうそう。二人とも、ゲバブルドのパートナーの事知らないでしょ?」
「まあ、会ったことがないな…」
「私もです…」
「その子、托生ちゃんとと大して変わらないくらいの女の子なんだけど、ゲバブルドとは昔から肝胆相照らした仲なんだって」
ドルフィンが二人にそう言うと、横にいたゲバブルドが補足した。
「俺とあいつがー?俺があいつのでかいケツに敷かれてんのにさ…」
そうゲバブルドが言うと、ギルドのドアを開けて誰かが入ってきた。
「誰のおケツが大きいって?」
そう言って入ってきたのは、托生と大して変わらないくらいの歳の、いかにも気の強そうな少女であった。
ゲバブルドはその方を見た。
「げっ、フェイル!?」
「誰だ?あの子」
「俺の天敵」
「ちょっと!それはないでしょ!」
二人は幼馴染みというだけあって、結構息のあう二人だった。
「あっ、あんたがゲバブルドの新しい友人なんだって?確か…タクセイ…」
「…嵐丸托生です」
「別にそんなにかしこまらくてもいいんだよ!私はフェイル=セル。よろしくね」
「…セル?まさか…エイヂルの親戚か!」
「エイヂル?あ、私の弟!知り合いだったんだ!」
そうか、聞き覚えのある名前だとは思っていたが…。
「そうだフェイル。托生と、そいつの彼女サンのソータちゃんが、俺達と四人で組むことになった」
「まあいいけど、実力は?」
「こいつらはlv12で、昨日lv14のジェーハドゥムラをお互いlv8で倒したらしいぜ」
「えーっ!!」
「いや、俺も苦戦したんだぞ」
「まあ、来るものは拒まないけど…」
意外とすんなり入れた。
「じゃあよろしくね!托生とソータちゃん!」
「おう」
「はい!」
托生はこの四人でパーティーを結成し、計画に出向くこととなった。
この二人も、戦力としてはかなり期待できる。
『ゲバブルド(lv12):素質値316』
『フェイル(lv12):素質値312』




