表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/112

第15話『カルルージュ街』

※およそ25分


到着とうちゃくですよー!」

 ソータやエイヂルと雑談ざつだんしていると、いつのにか目的地のカルルージュ公園に到着したらしい。

「もうついたのか」

 托生は思わずうとうとしていたので、そのカルルージュ公園周囲の光景には、目を見張みはるものがあった。

「おぉ…!」


 たくさんの商品や食品がならべられた商店はもちろん、芸能げいのうや音楽などの異世界特有の興味深きょうみぶかい文化も多く目に入る。

 そして、何より強く威光いこうはなっていたのは、民衆の多さである。

 見渡す限り人は、テーブルで仲間とかたを組んで笑いあっている。

 老若男女(ろうにゃくなんにょ)幅広い範囲の人々が、ショッピングや食べ歩きを楽しんでいた。


「結構楽しそうだな」

「はい!」

「エイヂルもこいよ。お礼ってことで一緒に回ろうぜ」

「いいえ、お気持ちだけで結構です。私もやることがありますから」

 托生はエイヂルもさそおうとすると(ことわ)られた。

 気を使われたような気になったが、ソータがホクホクしているので早くことになった。


 ──ソータは托生にうでを絡ませ、托生と一緒に歩いていた。

なんだかうれしそうだな、ソータ」

「うふふ。だって托生さんと二人っきりで街を回ってるのが嬉しくって」

「何だか気恥きはずかしいな…」 

 托生は、あらためて民衆に気があせる。

 周りにはこういう男女ペアも少ないと言えばうそになるが、どこかヘタレの彼はれくさかった。

 ()()()という言葉が脳内に点滅する。恥ずかしい気持ちもあったのだが、確実に嬉しさも心に存在していたのだろう。

「およめさんになった気分です」

「DTの俺にそんなことを言うと大変なことになるから、気を付けろよ?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ