プロローグ
初投稿作品です。
読んでくれる人に楽しんでもらいつつ、自分が一番楽しんでいけたらいいなという感じです。
意識が朦朧とする――。
魔物がその目にしっかりと映り危険が迫っていることはわかっていても、なんとなく現実とはかけ離れたような思いが、頭の中をぐるぐると回っていた。
夢――なのではないかと思う。
そして、夢であればよかったと同時に思った。
目の前では今まさに私を食べようと、大量の唾液を垂らしながら迫りくる魔物。
その獰猛な爪は私をいともたやすくひきちぎり、その牙は私に大きな穴を開け、
その強靭なあごは私を簡単にかみ砕いてしまうだろう――。
そんな獰猛な魔物が段々と私に近づいてくる。
もう、私の体はいくら鞭を打っても動きはしなかった。
私はここで、死んじゃうのか――。
迫りくる絶望と恐怖が混ざり合い思考が混乱する中私はそれだけはなんとなく感じ取ることができた。そして、死ぬのもいいのかもしれないとも思えた。
今は亡き姉に。不器用でもどこか優しい姉に会えるのなら。
「きっと、怒られるんだろうな。」
姉とのやり取りを想像すると猛獣が目の前に居るにも関わらず不思議と笑みがこぼれた。
そして、彼女は目の前で大きく構えられた爪を目にし
――穏やかな顔で目を閉じた。
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1話~3話を本日(1/13)の18時と19時、20時に投稿します
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