チート
自分の思いつくまま試してみた。
その結果がこれだよ!
名前 マコト・ナナミ
年齢 15
職業 なし
称号 なし
スキル
火魔法(10)水魔法(10)風魔法(10)土魔法(10)光魔法(10)闇魔法(10)時空魔法(10)生活魔法(10)鑑定(10)探索(10)
うん。薄々思ってたけどチートだわ。
ちょっと怪我したところを治してみたり、体を清潔にしたり、その辺の草に目を凝らしてみたりするだけで、スキルがどんどん増えてった。
でも、肉体は元の私のままのスペックだわ。
軽ーく木を殴ったら、木肌に引っかかって怪我したし。
まぁ、おかげで怪我も治せることが分かった。
野宿はできるだけしたくないし、分析は置いといて、森からいそいそと出た。
森から出ると、車輪の跡がついた道があった。
やったね。文明の証!
これに沿って行けば、街か村には着けるでしょ。
どっちに行こうかな。浮いても何にも見えないし。
東か西か。
・・・・東ね。
東には森の切れ目が見えた。
近くに街か村があるとしたら、北か東にあるはず。
西に行く道が途中から北に曲がってるかもしれないけど、東への道でも同じことが言える。
なら、東に行こう。
道に沿って【光魔法】で自分を隠して【風魔法】で飛んでいく。
これって光の屈折とか使って隠してるのかしら。
この光魔法にはどうも攻撃性はないっぽい。だから、きゃめはめは火魔法で再現されたのね。
攻撃性のないきゃめはめなんて想像できないし。
アンデッドに対しての攻撃性は検証できてないけど。
怪我を治したのも光魔法だ。
ふと、思った。
こういうのってたいてい、荷馬車とかが襲われてるのを助けるのがテンプレなのよね。
今の私ならきっと助けられるけど、どうしよう。
そういうのから、だいたい事件とかに巻き込まれていくし。
王族とか貴族とかに顔を覚えられたくない・・・。
よし。
一般人っぽい荷馬車だったら、そこそこの力で助けて恩を売ろう。
んで、めんどくさそうな人たちだったら、見えないように遠くから助けよう。
私でも勝てそうにない相手だったら、もちろん見捨てる。私は自分がかわいい。
見ず知らずの他人のために命はかけられない。