魔法
おいおいおいおい。
撃てちゃった。
伝説のアレ撃てちゃったよ。
きゃめはめ言ってる途中で、明らかに手にエネルギーみたいなの集まってたから、手を空に向けてよかった。
そのままだと、森林破壊まっしぐらだった。
いや、森林破壊はまだ良しとして、人間がアレにあたってたら、異世界来たてで、前科持ちになるとこだった。
グッジョブ私。
えーっと、例の世界にはステータス画面なんてないよね?
先程消した、ステータス画面をもう一度出す。
名前 マコト・ナナミ
年齢 15
職業 なし
称号 なし
スキル 火魔法(10)
だから、なんでだよ。
あれ、キュィーーーーーーンっていってたぞ。
火魔法?火魔法でいいの?
しかも、(10)って?
あの威力で100分の10とかはないでしょ。
10が最高だよね?
そうじゃないと、生きていける気がしない。
10が最高だとして、なんで最初から10?
もう、ツッコミ疲れたわ。
もういい。そういうものとして考えよう。
きゃめはめを撃ってて、スキルに火魔法がでたのは、たぶんきゃめはめを実現したとき最も近かったのが火魔法だったからだ。
つまり、イメージが滅茶苦茶大事な魔法で、私がイメージしたものがきゃめはめで、それは火魔法だった?
もう、自分が何を言ってるのかよくわからん。
でもでも、つまりはこういうことだよね。
私は、掌を前に出して、掌の上に浮かぶ水球をイメージする。
「出ろ、水球!」
目の前には、イメージした通り、掌の上に浮かぶ水球が・・・。
っしゃ。飲み水確保。