MP1000の力
ノウンはこねこタウン東の森林で魔物をたおしながら盾の性能をたしかめていった。ハイドロカノンは予想以上に火力が高く水の弾丸を放ってる感じだ。弾速もかなり早い。
ノウン
「ハイドロ砲まだかな。」
ノウンはキャラをクリスタのリルにチェンジし、自らのMPを盾に込める。
ノウン
「たっ、たりてない。」
ノウンは、安全そうな土の中に埋まり瞑想を始める。瞑想をしている間は、自動回復速度が上がる。クリスタは結晶生命体で空気がなくても生きていられるので土の中に埋まっても窒息したりはしない。
ノウン
「・・・。(感じる自然のパワーを)」
技能 自然の力 を取得しました。
技能 吸収 を取得しました。
数分後 盾が輝きハイドロシールドが発動する。
ノウン
「おお、やったか。」
ノウンは狼人種の牙にキャラチェンジし、盾を木に向かって構える。
ノウン
「ハイドロ砲!」
盾に激しい勢いで水が収束していく。
ノウン
「いけー!って?あー!おっ、あっぶね。あばばばば。」
盾から物凄い勢いで水が放たれたが反動がかなり強く盾を手放してしまい盾は勢いに乗って暴れまわる。
ノウン
「何これ怖い。」
周りにあった木々は盾から放出された水によって削られ倒れている。
ノウン
「思ったよりすごい出力だな。ビックベアも一撃で倒せちゃうかも。うーむ。今回のイベントは自重して参加は辞めておこう。それよりも白竜山だな。」
ノウンは倒れた木をしまい。大きな木に登り白竜山の方を見渡す。
ノウン
「案外遠くないがドラゴンがいるみたいだし強い魔物が多そうだな。」
ノウンはクリスタのリルにキャラチェンジし再び盾に魔力を込めるため土の中に埋まろうとする。
技能 掘り を取得しました。
技能 採掘 を取得しました。
魔法スキル ダウジング を習得しました。
ダウジング
半径3m以内の鉱石、アイテムを感知する。
ノウン
「ダウジング。」
ダウジングを発動するとどこにアイテムがあるかわかった。
ノウンが掘った土の中に向かって赤い線が伸びている。
手を突っ込んで何かあるか確かめる。
ノウン
「何かあるな。」
念力で土から出すとメモリーチップが出てきた。
メモリーチップ
情報が入ったチップASにかざせば解析可能。
ノウン
「なぜメモリーチップ埋めてあるんだ?誰かが捨てたのかな?」
メモリーチップをASにかざすとメモリーチップが読み込まれ保存される。
ASを起動すると新たに追加データの項目が追加される
追加データの項目をタッチすると読み込んだメモリーチップの情報が表示される。
宝地図
宝地図をタッチすると文字が表示される。
討伐ビックベア HARD
ボス出現位置の真下深く
ノウン
「これは宝の地図か?ふむ。ダウジングはいろいろなところでしといたほうがいいな。まあ今はいいか。」
ノウンは土に埋まり盾の魔力を補充する。
数時間後
盾の魔力が溜まりきったので土から出て狼人種の牙にキャラチェンジする。
ノウン
「ハイドロ砲は燃費悪いな。再使用に80分くらい土に埋まってないと魔力が溜まり切らないからな。」
ノウンの計算によるとこの盾に込められるMPは1000ちょうどらしい。
ノウン
「火力はかなり高いから討伐ビッグベアでは使えそうだな。」
ノウンは、魔物を盾で殴り倒しながら歩いて行くと新しい魔物が出現する。
ゴブリンアーチャー
ゴブリンアーチャーは矢をノウンに向かって射る。
ノウンは、盾を構えるが矢はノウンに当たらなかった。
ノウン
「ん?」
ゴブリンアーチャーは再び矢を射る
矢はノウンに届かない。
ゴブリンアーチャーは再び矢を射る
飛んできた矢はノウンが構えている盾に弾かれる。
ノウンは盾を構えながらゴブリンアーチャーに近づいていく。
ゴブリンアーチャーはノウンから距離を取るため後退しながら矢を射るがノウンに当たらない。
ノウンは、ゴブリンアーチャーに向かって盾を構えながら走っていく。
ゴブリンアーチャーは、慌てて矢を射るがノウンの盾に弾かれる。
ノウンはゴブリンアーチャの頭を盾で割りゴブリンアーチャーは倒れた
ノウン
「何これ弱い。アーチャーなら矢を外すなよ。アホなのか?」
先に進むとゴブリンシーフが3体いる。
ノウン
「サーベルのようなものを持ってるみたいだが今度は大丈夫だろうか。」
ノウンが近づくとゴブリンシーフが気づき、石を投げてくる。
ノウンは飛んできた石を躱しながらゴブリンシーフに近づく。
ゴブリンシーフはサーベルをノウンに向かって振ってくる。
サーベルを振る予備動作が長く簡単に避けられ流ことができる。
ゴブリンシーフはノウンを囲みサーベルをいっせいに振り下ろす。
ノウンは盾を構えゴブリンシーフにタックルし、ゴブリンシーフを包囲から脱出する。
ノウンはタックルを仕掛けたゴブリンシーフの頭に盾を投げ粉砕する。
二体のゴブリンシーフが再びサーベルを振り下ろしてくる。
ノウンはサーベルを避け盾を回収する。
ゴブリンシーフが再びサーベルを振り下ろしてくる。
ノウンは盾でサーベルを防ぎ盾をなぎ払いゴブリン二体の顔を打ち砕く。
ノウン
「うん。弱いな。包囲されたのにノーダメ、ノースキルだよ。いや、ハイドロシールドの効果があったか。」
盾の表面には水の障壁が発生している。水の障壁がサーベルを防いだせいか盾の耐久値も減ってはいない。
ノウン
「でもさすがに群れで来たら盾だけじゃ防ぎきれないか。武器でも落ちてないかな。」
ノウンは辺りを見渡すとサーベルが3つ落ちていた。
ノウン
「今日の夕食はゴブリンだな。」