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目撃者

蓮火れんか

「待ちなさい!」


ノウン

「尾行してきたのは分かってたけどやっぱり止めてきたね。」


Sora

「爆発だもの。気づかれて仕方ないね。」


ノウンとSoraは振り返ると四人組のプレイヤーが目の前にいる。


零華れいか

「あんたたちがしたこと。ちゃんと見てたんだからね。」


らい

「爆弾を扱うなんて派手だな。参考にしてもいいかもな。」


くろ

「・・・。」


Sora

「僕はただ爆弾が入った木箱をプレゼントしただけなのですが?何か文句でもあるんですか?」


蓮火れんか

「そんなこと言ってもいいの?GMゲームマスターに伝えるわよ?」


Sora

「残念だけどゲーム内で起こったトラブルは一切関与しませんって利用規約に書いてあるから無駄だよ。」


蓮火れんか

「そっ、そうなの?」


らい

「知らんな。」


Sora

「じゃあ、用事あるので失礼します。」


蓮火

「ちょっ!待ちなさい!PKしといて逃がさないわよ。」


Sora

「でも僕PKしてないよ。勝手に自爆しただけだし。」


蓮火

「なっ!?卑怯ね。」


ノウン

「ん?」


ノウンは何かを感じ街の方へ目を向けると白い馬に乗った騎士がこちらに向かってきている。


ノウン

「ん?あれは?」


騎士の背中にある大きな大剣を見ると黄金の黄昏と同じだった。


蓮火

「えっ?あれってエルさん?どうしてここに?」


エル

「お前達。先ほどこのあたりで小規模な爆発が起きたが何か知っているだろうか。この周辺にはスライムと稀にドリュウが出現するくらいだからな。」


蓮火

「実はそこにいるSoraさんが爆弾を利用して詐欺に使ったんです。」


Sora

「ちっ、違いますよ。」


エル

「残念だが嘘は良くないぞ。臭いでわかる。」


Sora

「えっ?」


蓮火

「えっ?」


零華

「さすが、お姉ちゃんの魅力がわかるんですね。」


エル

「えっ?いや。」


蓮火

「そっ、それほどでも。」


「おいおい。まったく。」


Soraはこっそり逃げ出す


エル

「どこに逃げるつもりだ!」


Sora

「ばっ!ばれた!」


ノウン

「エルさんって確か有力者の一人でしたっけ?」


エル

「ああ、その通りだ。私は黄昏の騎士エル。街を支配する四天王の一人と言われているがそれはおぼえなくてもいい。さて、今謝って盗んだものを返せば許してやろう。」


Sora

「謝らなかったらどうする?」


エル

「今ここでお前を切り罰を与える。罰は復活して解除されるのとは違い容赦はしない。おすすめはしないぞ。」


Sora

「なにそれこわい。具体的に聞いても?」


エル

「私の罰を受ければ思考が困難になりまともに行動が・・・。」


エルは途中で言葉を止める。


Sora

「ん?どうしたの?」


エル

「ああ、すまない。少し罰を重くしすぎたようだ。」


エルはメモを取り出し読んでいる。


エル

「ふむ、お前の罰は1週間町から出られない。」


Sora

「あれ?なんか罰が厳しくなったような気がするけど?」


エル

「ああ、軽くするつもりなどないからな。ただ麻痺など行動を縛るものだとログアウトの妨げになってしまう。」


ノウン

「なるほど。さすがにログアウト不可は問題だからな。」


Sora

「ねえ。僕が実際にやった証拠はあるの?」


エル

「被害者がリスポーンすれば証言が取れるだろう。」


Sora

「今は?」


エル

「ないな。」


Sora

「なら僕は無実かもしれない。」


エル

「そうかもしれないが、私は君が犯人だと確信している。」


Sora

「もし違ったら?」


エル

「残念ながら違った時の対処は考えていない。」


Sora

「えっ?そもそも君は何もしてない僕を切ろうとしているんだよ?そんなことしていいの?」


エル

「良くはないだろうが、私は私のしたいことをするだけだ。改めて謝るつもりはないのか?」


Sora

「ごっ、ごめんなさい。もうしません許してください。」


ノウン

「Soraさんが真面目に謝るなんて珍しいな。」


エル

「そうか。では被害者にちゃんと謝って盗んだものを返すんだぞ。」


Sora

「わかりました。」


エル

「さて、じゃあ行こうか。」


Sora

「あっ!やっぱり一緒に行きますよね。」


エル

「もちろんだ。逃げられたら困るしな。まあ、魔法で居場所が分かるようにマーキングしたから逃げても無駄だがな。」


Sora

「えっ?魔法なんて使ってた?」


エル

「ああ。まあ特別な魔法だ。」


ノウン

「黄金の黄昏と関係しているのか?」


エル

「ほう?知っているのか?ということはもしかして私が作った黄金の黄昏を持っているのか?」


ノウン

「えっ?そうです。黄金の黄昏はエルさんが作ったのですか?」


エル

「そうだな。かなり運がいいな。大事に扱ってくれ。まあ、重いから持てるようにならないといけないがな。」


ノウン

「そうですね。」


蓮火

「エルさん。ありがとうございます。助かりました。」


エル

「ああ。こちらこそ助かった。逃がすわけにはいかなかったからな。」


Sora

「どっ、どうしてそこまで?僕何かした?」


エル

「うむ。まあ、他からいろいろ聞いているな。有力者でも交流は多いほうだ。君は最下層で爆弾やら物騒なものを開発している組織の一部だろう?」


Sora

「そうだよ。蒼風秘密結社(仮)だね。」


エル

「まったく。お前たちがこの世界に来てからまだ8時間くらいしか経過してないのに組織を作り上げるなど普通考えられないな。」


Sora

「まだ小規模だよ。まだ簡単な作業場しか出来てないし。」


エル

「私も訪問してみたがあれはもうすでに鍛冶屋なんだが?」


Sora

「目指すは機械要塞だからね。」


エル

「まったく。問題はおこさないでくれよ。」


Sora

「わかりました。よく伝えておきます。」


エルとSoraは街へ向かっていった。


ノウン

「Soraさんと一緒じゃないと魔鋼さんにも会えませんし私もついていきますか。」


ノウンもSora達と一緒にまちへ向かうことにした。


蓮火

「これで一件落着ね。」


零華

「そうだね。」


「おいおい。犯人の隣にいる奴はどうしたそっちはまだ詐欺に関わってたか聞いてなかっただろ。」


「・・・。」


蓮火

「あっ!そうだった。」



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