時の回廊
フィーネ
「時の剣はどうするつもりですか?」
ノウン
「そうだね。必要なMPが高い魔法も多いし、さなぎさんになんとかしてもらおうと思ったけど。」
フィーネ
「そうですか。時の剣を使えば時の回廊に行く事ができますからね。」
時の門の創造 消費MP80000
時の回廊へ続く門を創造する。
時の歪門 消費MP4000
時の回廊へ行く。
ノウン
「まずいですか?」
フィーネ
「そうですね。流石にこんな早くに時の回廊へ行き来出来る門が出来たら問題ですよ。バランス崩壊です。」
ノウン
「時の回廊ってなんですか?」
フィーネ
「違う時代に行くための空間です。」
ノウン
「そうなんですか。」
フィーネ
「時の回廊を渡るってことは今までとは全く違う世界に行くって事です。なのでせめてこの世界を一通り見てもらった後で来てもらいたいですね。なので他のプレイヤーと共有して欲しくは無いですね。」
ノウン
「わかりました。」
フィーネ
「あと、時の回廊で過去の世界に行って起きた事はまあ、真実では無いこともあります。」
ノウン
「えっ!そうなの?」
フィーネ
「時の回廊で渡った世界はメタなことを言うと私達が勝手に作ったものですからね。」
ノウン
「そうなのですか。」
フィーネ
「だからあまり時の回廊の先で見た事は信じなくていいですよ。」
ノウン
「そうですか。メタなことばっかり言ってだいじょうぶなのですか?」
フィーネ
「ん?まあ、確かにあまり喋らない方がいいですが、喋っちゃいけない決まりはないですね。」
ノウン
「そうですか。それではそろそろ街までもどりますね。リンゴもいつの間にかすやすとねてしまいましたし。」
フィーネ
「ん?そうですね。」
リンゴ
「ん?はっ!長話でついねむってしまいました。すみません。」
ノウン
「たまには、街の中をぶらぶらしてみるのもいいかもしれないですね。」
リンゴ
「ん?うん。そうだね。」
ノウンはこねこタウンにとうちゃくする。
さなぎ
「おっ?ノウンじゃないか。」
ノウン
「こんにちは。さなぎさん。」
さなぎ
「おう。何か用がある気がして来たが何かあったのか?」
ノウン
「はい。ガチャで珍しい武器を手に入れまして。」
ノウンはさなぎに時の回廊について説明した。
さなぎ
「なるほど。じゃあ。MPをなんとかする方法は考えとく。」
ノウン
「わかりました。ん?あれは、魔鋼さんとSoraさんですね。」
魔鋼は水色のコートを着たSoraを引っ張っている。
ノウン
「なんか怪しい人が子供を誘拐しているように見えてしまいますね。」
リンゴ
「Soraさんは青い可愛らしいコートを着て子供っぽいし魔鋼さんは、テンション高いし厨二臭いし挙動不振ですからね。不審者と間違われてしまいそうですね。」
さなぎ
「ノウン出来たぞ。ほれ。龍神の封魔玉。」
龍神の封魔玉
魔力を封じ込める神器。
MP4000/450000
ノウン
「はやいですね。では、早速試して見ましょう。ところで時の回廊に行けるのはわたしだけでしょうか?」
蛹
「そうだな。ただ従魔は問題ない。」
ノウン
「それでは、後で時の剣を蛹さんにも渡しますね。」
蛹
「いや、私は自分の力でいけるからな。先に行ってるぞ。」
蛹はその場から一瞬で消えた。
ノウン
「あら?きえてしまいましたね。では、時の歪門!」
リンゴ
「えっ!いきなりですか?転移系は、うっ!視界が。」
ノウンが魔法を唱えると視界がゆらゆらし意識を失う。
ノウン
「ん?ここは?」
目を覚ますと真っ黒な空間にいる。体の奥から何かが上ってきて
ノウンとリンゴは盛大に吐き出した。
数分後なんとか落ち着くと蛹が近づいてきた。
蛹
「大丈夫か。とっておきの魔法があるがやるか?」
ノウン
「遠慮します。」
リンゴ
「おっ、お願いします。」
ノウン
「あっ!」
リンゴ
「えっ?」
蛹
「深海!」
蛹が魔法を唱えるとリンゴは気絶した。
蛹
「おや?気絶したね。」
蛹はリンゴに向かって光を放つ
リンゴは光に包まれ。しばらく経つと目を覚ました。
リンゴ
「ん?ここは?どうやら意識を失ってたみたいですね。それにしてもなんだか力が湧いてってあれ?なんか凄い魔力量になっているのですが?」
リンゴ Lv5
種族 プチベア?
職業 戦士 Lv2
HP196/196 hu8
MP569/569 mu14
STR 22
DEF 16
INT 22
MDF 22
VIT 48
AGI 8
ノウン
「よかった。これで魔法がつかえるようになりましたね。」
リンゴ
「ええ?なんかAGI。はやさ以外のステータスがかなり上がってるんだけど。」
蛹
「いいじゃん。強くなったし。」
ノウン
「それよりも。時の回廊を探索しましょう。」
蛹
「まあ、そうだな。」
今いる場所は真っ暗な場所だ。ただリンゴも蛹も問題なく姿がはっきり見えるので暗いわけではないようだ。真っ黒とはいっても白いラインに囲まれたホールの中にいる。ホールの壁側には白いラインのドアが並んでいる。
ノウン
「これは、白黒でなんかホラーだな。」
さなぎ
「そうか。」
ドアに近づいていくとドアに白い文字が刻まれる。
「未実装」
ノウン
「どうやら早く来すぎたようですね。」
蛹
「いや、1つ空いてるぞ。」
蛹がさす方向に向かうと1つのドアに違う文字が表示された。
「スタッフルーム」
ノウン
「時の回廊。結局どれも未実装ですね。まあ、入って見ましょう。」
扉を開けると受付と思われる部屋が現れる。
部屋の中には誰もいない。呼び鈴があったので鳴らして見たが反応はない。連続で鳴らすと奥の方にあるドアが開き兎人の少女が顔をだしている。
兎人の少女
「どちらさまですか?」
ノウン
「えっと。私はノウンです。もしかして勝手に入ったら駄目でしたか?」
兎人の少女
「困る。今、主人居ない。」
ノウン
「そうですか。では、またいつか来ますね。」
兎人の少女
「わかった。」
ノウン達はスタッフルームを出る。
ノウン
「そういえば帰る時はどうするのでしょうか?」
蛹
「帰るには中央にある転送装置で帰れるぞ。」
ホールの中央にある転送装置に乗るとノウン達はこねこタウンの中に帰って来た。
ノウン
「さて、これからどうしましょう。」
蛹
「リンゴのステータスもあがったし。少し体も慣れさせないとな。リンゴ借りるぞ。」
リンゴ
「えっ!ちょっ!」
蛹はリンゴを捕まえこねこタウンの外へ出て行った。
Sora
「ん?ノウン。何してるの?」
ノウン
「特に何もしてないよ。」
Sora
「そうなんだ。僕はオリハルの塊が手に入るプチワーム討伐のクエストをやって見たけど。」
ノウン
「駄目だったのか?」
Sora
「そうだね。プチワームのレベルも高いし、数も多かったからね。すぐに囲まれて飲み込まれちゃった。」
ノウン
「そうか。もう新しい武器は完成したのか?」
Sora
「いや、まだだよ。まだ魔鋼の武器作成の技能レベルが足りなくてね。今は、ビッグベアのイベントで入手した素材を使った剣を使ってるよ。」
熊爪箒
熊の腕を大量に重ねた鈍器。
ノウン
「どう見ても鈍器ですね。」
Sora
「そうだね。どう見ても剣じゃなかったね。でも棍棒もいいかも。」
ノウン
「Soraならどんな武器でも扱えるんじゃない?」
Sora
「そうかな?大剣とか重くない?」
ノウン
「それは多分武器を持つだけの筋力がないだけだと思いますが。」
Sora
「じゃあ僕はレベル上げに行こうと思うけど。ノウンはこれからどうするの?」
ノウン
「そうですね。私は◯◯でもしてます。」
Sora
「ふうん。いつものやつね。じゃあ行ってくるよ。」
ノウンとSoraは別れノウンはその場に倒れこんだ。
打ち切る