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グリフォンと戯れる

蛹は獲物を求め空高く飛んでいると二種類の鳥の魔物が襲ってきた。


ファイアバード

フロストバード


ファイアバードは火の矢をフロストバードは氷の矢を飛ばしてくる。


「おお。弱い弱い。」


襲い掛かる火と氷の矢を交わしながらファイアバードを捕まえ握りつぶす。


残ったフロストバードは鳴き仲間を呼び


何匹かのフロストバードが呼び寄せられ氷の矢がいくつも蛹に襲い掛かる。


「ふん。何本の矢を放って来たって無駄だよ。」


蛹は向かってくる矢を魔力がこもった手で払いながらフロストバード達を次々と捕まえ握りつぶしていく。


勝てないと思ったフロストバード達は一斉に散り散りに逃げ出した。


「うむ。殲滅するにはさすがに魔力たりないし逃げてくれて助かった。」


蛹はさらに高度を上げていとグリフォンの群れが襲い掛かってきた。


グリフォン達は魔法を唱え風の刃を乱射してくる。


「ほう。そんなので止められるとでも。」


蛹は風の刃を躱しながらグリフォン一体に接近する。


グリフォンは風の爪で蛹を引き裂こうとする。


「おう。リーチとスピードのある業だ。だが所詮前以外は隙だらけだな。」


蛹はグリフォンの引っ掻き攻撃を横に回避しそのまま素早くグリフォンの後ろに回り込む。


グリフォンは蛹の方に振り返るが蛹は素早くグリフォンの背後から離れない。


グリフォンは何度も辺りを見渡すが蛹は常にグリフォンの背後を維持し続ける。


周りのグリフォンは長い魔法の詠唱をしている。


「ん?遊んでいたら周りが何かしでかしそうだな。そろそろやるか。」


蛹はグリフォンの首を取り出した魔剣で切り落とした。


周りにいたグリフォンは詠唱を終え風の光線が蛹に襲い掛かる。


風の光線を蛹は回避するが風の光線は蛹を追尾し続ける。


「ん?これは当たるまで追尾し続けるのか。」


蛹はマントを取り出し体を包み込む。風の光線はマントで防がれるがグリフォン達はマントで周りが見えてないとチャンスだと思い一斉に襲い掛かる。


蛹はマントをしまい襲ってくるグリフォン達の攻撃によりマントはひらりと空中に舞うが蛹がいない。


グリフォンは蛹がマントの中にいない事に驚き動きが止まる。


グリフォン達は突如上から伸びてきた鎖によって縛られる。


「これでとどめだ。じゅ、」


蛹は鎖で縛ったグリフォン達を倒そうとしたが風の槍が飛んできて蛹はグリフォン達を縛っていた鎖を解除し風の槍を回避する。


「だれだ。邪魔するのは。」


蛹が風の槍が飛んできた方を見ると大きいグリフォンが1体いる。


グリフォンロード


「ほう、ここのグリフォン達のリーダーだな。かなり怒ってるみたいだな。」


グリフォンロードは仲間のグリフォンが倒されたことによりかなり怒っているがただ仲間が倒されて怒っているようではなかった。グリフォンロードが鳴くとグリフォン達は逃げていった。


グリフォンロードは風と雷を纏い突進してくる。


「ふむ。はやいですね。」


蛹はグリフォンロードの突進を躱すが纏っている雷を回避できず麻痺状態になり動けない。


「これはまずいですね。」


グリフォンロードは小さな石を生成し電気を蛹に向かって飛ばす。


電気によるダメージはあまりないがグリフォンの生成した小さな石が蛹に向かって飛んでいく。


小さな石は蛹を粉砕しグリフォンロードは勝利を確信した。


蛹は人間からクリスタへと姿を変える。


「おお。やっぱり課金しててよかった。」


蛹の持っていたアイテム「緊急護符」これを持っている場合。リスポーンしてしまう前に他のキャラに切り替わることが出来る。チートなアイテム。これがあればキャラ数=残機になり何回か死んでも問題がない。


「さて、一回私をやったんだ。私があんたをやっても文句はないだろ。」


グリフォンロードは蛹が復活するのは誤算だった。


蛹を倒すために全てのMPを消費してしまったため再び先ほどのハメコンボは出来ない。始めの突進は無理して最大限に電気の放出範囲を広げていただけで普段は体の表面に電気を流す程度にしか使っていなかった。


蛹はグリフォンロードい近づくがグリフォンロードは飛ぶのに精いっぱいである。


「良く思ったら自分の放った電気で自分自身も死にそうになってるじゃん。お前無理しすぎだぞ。」


グリフォンロードはふらふら飛びながらも蛹を爪で引っ掻こうとしている。


「せっかくだし私の配下にならないか?」


グリフォンロードは少し動きが止まり何かを伝えようとしている。


「うむ、いいだろう。とっておきの場所に案内してやろう。特別だぞ。光栄におもうがいい。」


蛹は指で魔法陣を描くとゲートが開きグリフォンロードはグリフォン達を集めゲートの中に入れていく


「さて、ではわが配下となれ」


グリフォンロードを配下としますか。

はい。 いいえ。


名前を決めてください


「お前の名前はうーむ。ハイウィンドでいいか。」


名前はハイウィンドでよろしいですか。

はい。 いいえ。


従魔翻訳機能はOFFになってます。

ONにしますか?

ON OFF


従魔翻訳機能をONにするとハイウィンドは喋り出した。


ハイウィンド

「なあ、お前は何故ここに来たのか聞いていいか?」


「ん?強い者を探しに来ただけだが?」


ハイウィンド

「お前は人間じゃないのか?」


「まあ。そうだね。」


ハイウィンド

「お前はいったい何者だ?なぜこんなにも早くここにそれにお前は人間の姿で飛んでいた。いったいどういうことなんだ?」


「なに簡単なことだよ君たちが魔力で飛んでいるように私も魔力で飛んでいるんだよ。」


ハイウィンド

「だめだ。頭がおかしくなりそうだ。それにしても仲間を助けてくれて助かった。」


「何を言っている。邪悪な意思のないただの魔物じゃないか。あんなものを助けて一体何の得がある。」


ハイウィンド

「それでも俺の大切な仲間だ。」


「仲間ねぇ。突然現れたあなたが生んだわけでもないグリフォンが仲間だって?ただ一緒に暴れまわる馬鹿な集団なだけじゃない。」


ハイウィンド

「確かに私たちには生存本能でお互い襲いあうしか考えることが出来ない。しかし。」


「もう。そんな話しなくてもいいよ。夜になって来たし街へ戻るか。ってそういえばお前HPないんだっけグランドヒール!」


ハイウィンド

「ちょっ!一気にHPが全回復したしMPまで回復してるぞ。」


「まあ。そりゃあそうだ。かなりのMPを消費したからな。それよりも街に戻るぞ乗せていけ。」


ハイウィンド

「分かった。」


辺りはだんだん暗くなっていき大きな青と赤の月が見えてくる。


「月か。」


蛹は月を見つめていたがすぐに目を離す。


ハイウィンド

「私達魔物はあの月の光を浴びると狂暴化する。不思議だな。」


「そうか。あまり月の話はしないでくれ。」


ハイウィンド

「なぜだ。美しいと思うのだが?」


「美しすぎるよもちろん。でもどんなことがあってもあの輝きを手に入れる事は出来ないんだよ。」


ハイウィンド

「そうなのか?というかあの月の事を知っているのか?」


「あまりわからない。私だけ仲間はずれにされる。他の奴らは頑張ればいけるかもしれないけど。私だけどんな手段を使ったとしてもあの月にはたどり着けない。遥か昔に行ったことはあるけど全然覚えていないし悲しかったいまでは何があったか思い出すことさえできない。」


ハイウィンド

「嫌われているんじゃないのか?」


「まあそりゃそうだな。あの月は平行世界がない唯一の世界。一度嫌われたらもう終わりだ。」


ハイウィンド

「ああ。難しくて頭が混乱するもう辞めようぜ。」


「そうだな。」

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