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燃えよビックベア討伐!

エリアに入ると森の広場にいる。広場の外には木々が広がっているが障壁があり中には入れない。目立つ鉄の門の先はおそらく魔物が出現するエリアになるのだろう。


蓮火

「空が晴れている。朝になっているわね。」


「静か。ずっとここにいたい気分。」


Sora

「それでも僕たちは進まなければならない。」


零華

「なにゆえ急ぐ。この地に時の束縛はない永遠の楽園なのだぞ。」


ノウン

「永遠の時などいつか飽きるもの。そんなものは死んだと同様。そんなのは御免だ。」


「永遠の時。それは悲しく寂しいものだ。」


「そのとうり。いざ時を止める邪悪な邪神を討伐しなくては!」


蓮火

「出撃の用意はできたか!」


Sora

「いつでもいけるぞ!」


ノウン

「準備は終えた。わが神剣ですべてを薙ぎ払おうではないか。」


「ふん。こんなもの。楽すぎる。童が負けるはずがないわ。」


このパーティーに常人はいないようだ。


準備が完了し次のエリアに進む。


エリアに入ると魔物が出現する。

プチベアが10体が出現する。


ノウン

「結構少ないな。」


蓮火

「少ないの?」


Sora

「40体くらいだと思ったよ。」


「私が行ってくるわ。」


蛹はプチベア10体に向かって走っていく。


プチベア達は蛹を攻撃しようとするが蛹はプチベアの動きを見切り受け流しカウンターを決める。


プチベアの攻撃は爪で引っ掻くか噛みつくか。

プチベアの体は小さく爪のある腕も小さいためリーチが短く攻撃手段が相手に密着するしかない。

中には爪にオーラのようなものを纏わせ引っ掻いてくるが蛹は予知していたかのごとく回避する。


蓮火

「ねえ。蛹って人なの?」


ノウン

「そうですね。彼女はSoraさんより強いですからね。人ではないとおもいますよ。もしかしたらサテナさんと同じく異世界からきた化け物かもしれませんね。」


「聞こえてるよ。後で覚えてろよ。」


ノウン

「すいませんでした。」


蛹はすべてのプチベアを倒した。次の門をくぐると回復の泉があるエリアに入る。


ノウンは回復の泉に触れる。


ノウン

「おお!ひんやり冷たい!これが神の水か!」


Sora

「うっ!うまい!かっ、体から疲れが取れていく!」


後に討伐ビックベアのイベントは眠気と疲労を手軽に回復できる人気のクエストになった。


「心が解放されていく。もう未練はない。」


蓮火

「早まらないで。深呼吸するのよ。」


「すーはー。すーはー。ああ。ここがエデンか。」


蓮火

「落ち着いてもちつけ。」


「餅?餅も食べられるなんてモチデンか!?」


ノウン

「モチデン?それっておいしそう。」


零華

「もっちもちい!」


Sora

「もっちもちい!」


「ぼっちもちー!」


蓮火

「もっちもちー!」


このパーティーはテンションが高いようだ。


次のエリアに進む。


プチベアが5体、ドリュウが5体現れノウンたちは魔物を倒した。


ノウンたちは次の魔物のいるエリアまで一気に進む。


プチベアナイト10体

プチホーネット5体


ノウン達は魔物を倒し、次のエリアまで進む。


ベアナイト10体

ベアエンハンサー2体

ベアプリースト2体


ノウン

「大きくなってますね。」


蓮火

「やばくない?」


Sora

「問題ないよ。エンハンサーとプリーストは無視。投下準備!」


ノウン達は瓶を取り出し蓋をあけ中に入った油をベアナイト達にぶっかける。


ノウン達

「火玉よ。プチファイアー!」


プチファイアーで油まみれになった8体のベアたちは激しく燃え上がりしばらく暴れまわった後倒れた。


残った2体のベアナイトに向かってSoraとノウンが固有魔法タイムアウトレイを唱える。


いきなり目の前に現れた光の光線にベアナイトは反応できず頭を貫かれる。


蛹は燃え上がるベアナイトの死体と地面に撒かれている油をジャンプで飛び越えベアプリーストに接近する。


蓮火

「ねえ。今蛹さんがジャンプしてたけど空中で両手を広げながら回転してた。まるでプロペラのごとく。飛んでいたのだけど気のせい。それに足からじゃなくて手で着地してた気が。」


ノウン

「うん。そうだよ。」


蓮火

「ノウンもできるの?」


ノウン

「できるけど。飛距離が伸びるほどの回転はできないな。それに。」


蓮火

「それに?」


ノウン

「なれないと。着地の時手の皮がはがれたり骨が折れたりするんだよ。」


蓮火

「ええ?なんでそこまでしてやろうとするのですか?」


ノウン

「うーん?挑戦してみようと思ったからだな。」


蓮火

「そっ、そうですか。」


蛹はベアプリーストとベアエンハンサーを倒した。


ノウンたちは次の部屋に入り回復の泉を飲む。


Sora

「じゃあビックベアを倒しに行こうか。」


ノウン達はボスのビックベアがいるエリアの中に入る。


エリアの中に入るとビックベアがエリアの真ん中でノウンたちに吠えようとしていたが、火炎瓶が投げ込まれる。


ノウンたちは部屋に入った瞬間火炎瓶をビックベアに投げ込んだ。


ビックベアは炎に包まれ炎上によるダメージを受けている。


ノウン達は散らビックベアから遠ざかる。


ビックベアは四足で走り出し逃げ出した獲物を狙う。狙ったのは蓮火だ。


蓮火

「わわ!熊って思った以上に走る速度やばい!」


蓮火は爆弾を落としタイミングを合わせてボタンを押す。


爆弾がビックベアの足元で爆発した。


ビックベアは足に受けたダメージによりバランスを崩し転倒する。


蓮火も少し爆発に巻き込まれたが脚を負傷しただけで無事のようだ。


転倒したビックベアは起き上がろうとするがノウンの投擲した盾がビックベアに命中しビックベアは再び転倒する。

ビックベアの足にSoraが投げた鉄鎖付きフックが食い込む


Sora

「いくよー!」


黒、零華、蛹

「はい!」


Sora、黒、零華、蛹は鉄鎖を一気に引っ張りビックベアに食い込んだフックはそのままビックベアの足を引き千切る。


ノウン

「よし、これでビックベアも走れないし燃えるのをまつだけだな。」


零華

「私はまだ行きますよ。蓮火さんが爆弾に巻き込まれてしまったのはこの糞熊が速いせいです。許せません。」


零華は鎖に繋がれた鉄球を取り出しビックベアに向かってぶんなげる。


鉄球を12回ほどビックベアに投げるとビックベアは倒れた。


ボスを倒したことで帰還ができるようになる。残り60秒たてば帰還する。


ノウン

「はっ!しまった!」


ノウンは盾を構えボスが初めに立っていた場所の地面を掘る。


Sora

「どうしたの?」


ノウン

「この下に宝が埋まっているみたいなんだ。早く掘らないと帰還してしまう!」


Sora

「なっ!なんだってー!」


零華

「私は熊に用事あるから無理です。」


零華はモーニングスターを取り出し熊の頭を粉砕し始めた。


「宝!掘らなきゃ!」


「ほう。急がないとな。」


蓮火

「私、片足が爆風の影響で動かせないっていうか凄く痛いんだけど誰も助けてくれない。」


帰還10秒前Soraの爪が何かにぶつかる。


急いで堀出すと宝箱が見つかる。


ノウン

「Soraお前が開けろ!」


Sora

「うん!わかった!」


Soraが宝箱を開けると毒矢が放たれSoraに刺さる。


Sora

「なっ!トラップ!」


ノウン

「お前のことは忘れないぞ!」


ノウンは宝箱の中身にあるメモリーカードを取ろうとするが先に蛹が手を突っ込ませる。


蛹の手はワイヤーに触れたらしく蛹は麻痺状態になる。


ノウンはワイヤーのある場所を見極めメモリーカードを取り出ししまう。

残り6秒


ノウン

「ダウジング!」


ノウンは宝箱を持ち上げると穴があることに気づく。


穴の中に宝石が見える。


宝石を取った後、隠し扉や二重蓋がないか調べるがないようだ。


Soraは蛹の手を使って全てのワイヤーを解除し、全ての罠を解除したせいか宝箱が取得可能になったので宝箱を回収する。


残り時間が0になりノウン達は帰還した。


ノウン達は冒険者ギルドに帰還すると鐘が鳴り響く。


ミホ

「あー、あー。聞こえますか。ただいま討伐ビッグベアHARDの初回クリアが達成されました。」


冒険ギルドのプレイヤー達は納得できないようで騒がしい。


ミホ

「しかしです。イベント開始してからすぐ初回クリアが達成されて納得できない方も多いでしょう。私も納得できてません。なのでもう1パーティーのみHARDクリア時に初回クリアの報酬がもらえるようにします。」


プレイヤー達はやる気を取り戻し挑戦していく。


プレイヤー

「おいっ!ビッグベアがあんなに速く走れるなんて聞いてないぞ。」


プレイヤー2

「ビッグベアに先制攻撃したら怒り狂って噛みちぎられたんだが?」


プレイヤー3

「やったぜ!ビッグベア討伐出来たぜ。」


プレイヤー4

「どうやったんだ?」


プレイヤー5

「課金して装備そろえた。」


プレイヤー6

「お前らこいつらしばり上げろ!」


プレイヤー7

「おいおい。落ち着けって。俺たちは課金しなくても勝てたぜ?」


プレイヤー6

「どうやったんだ?」


プレイヤー8

「ひたすら斧できりかかる。」


プレイヤー9

「俺もクリア出来たぞ!あいつに噛まれながらも歯を食いしばって胃の中に魔法ぶっ放してやったぜ!」


プレイヤー10

「おいおい。むりするなよ。」


数分後


ミホ

「はーい。HARDを3パーティークリアされたので初回クリア報酬は終了でーす。」


プレイヤー8

「よしこのままVERYHARDのビッグベアも斧でぶった切ってやる!」


プレイヤー8はVERYHARDに挑戦した。


プレイヤー8

「もう終わりだ。勝てっこない。」


プレイヤー10

「無理した結果だな。どうしたんだ?」


プレイヤー8

「魔物との激闘を繰り広げたが思ったよりも厄介なんだよ。」


ノウン

「何されたんだ?」


プレイヤー8

「プチベアの移動速度は速くなったし。ドリュウの攻撃力も高いがやっぱり中ボスだな。ベアナイトの数は5体だったが。強固な盾を持ったベアガーディアン、斧を持ったベアバーサーカー、大剣を持ったベアフェンサーが2体追加されてた。」


ノウン

「倒せたのか?」


プレイヤー8

「そりゃあもちろんだ。」


ノウン

「お前ら結構凄いじゃないか。」


プレイヤー8

「だろう。だが、ビッグベアは勝てそうにない。」


ノウン

「そういえば凶悪なスキルを使うみたいだな。」


プレイヤー8

「ああ、斧を構えて攻撃にそなえたんだが開幕ムーンサルトで武器を打ち上げられとっさにさがった。武器を失ったら何もできないからな。代わりの武器も持ってなかった。斧をまだ持った。あっ?言い忘れたが俺たちが持つ斧っていうのは、長くて突くことができる最強の斧だ。」


ノウン

「ハルバードだね。」


プレイヤー8

「斧をまだ持った5人で囲んで一斉に襲いかかった。だが奴は地面に両腕を叩きつけ土煙が舞ったんだが、そのあと囲んでいた5人は既に爪で切り裂かれていた。なんとか運よく近くに仲間の斧が落ちて斧を回収することができたんだが、1対1で絶望的だったが一か八かでパワースラッシュと見せかけて斧を思いっきり投げた。投げた斧はビッグベアの強力な爪ではじかれたな。そのあとはまあ、ビックベアの爪でザクッとやられたよ。」


ノウン

「はやり凄い腕だな。魔法なしでビッグベアと戦うなんて。」


プレイヤー8

「もちろん。ビッグベアに負けたくらいでこんなにへこまない。」


ノウン

「ん?ならどうして?」


プレイヤー8

「うーん?実は言えないんだよな。」


ノウン

「えっ?言えない?」


プレイヤー8

「おう。言えないんだよ。」


ノウン

「そっ、そうか。俺の名前はノウン。あんたの名前は?」


ラース

「俺の名はラースだ。長話につきあってもらったしさ、フレンド登録しないか?」


ノウン

「ああ、そうだな。」


ラースをフレンド登録した。


ラース

「じゃあな。俺はリベンジするために特訓してくるよ。」


ノウン

「あまり無理すんなよ。」


ラース

「それはできんな。」


ラースは仲間を連れて冒険者ギルドから出て行った。

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