無題
童話…?みたいな出来ですが、良かったら生暖かいまなこで見守って下さい
少女は森の中を歩いていた
木漏れ日のたくさん入る、けれど背の高い樹の並ぶ森
少女がてっぺんを見ようと見上げるがしかし、眩しい陽射しに目を眩ませる
「ぉ…おおぅ…」
少しクラクラ、強い陽射しにたち眩む。
見上げた樹の幹に掴まり、前を向いて再び歩きだす。
たったった
とととと
駈け、だがすぐに小走りになり足を止め
「蝶々…」
鮮やかに、綺羅やかな碧の蝶に目を止める。
そして、顔を上げた先は目的地。
少女がお昼寝をしたくなったら来る場所だ。
「あれっ…」
しかしそこには先客
「お…おおぅ…」
少女よりずっと身体の大きい一匹の熊がいた
心地よさそうに寝ている。
少女は小首を傾げ思案顔、だけどすぐに目を輝かせ、熊の腹に寄りかかるように座り込む。
「ふかふかぁ……えへへ…」
散歩疲れのおかげか、少女はすぐに気持ちいい眠りに落ちていった。
取り上げず導入