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VRMMO~New Game Online~  作者: 昼寝好きの人
2/5

第1話

ミスなどがあればすみません。

いつもの時間に起き、朝食をすませる俺は黒野奈夜刀(くろのなやと)高2だ。


「お兄ちゃん、おはよ~」


そして今起きてきたのは妹の黒野葉月(くろのはづき)高1だ。


()()、夜更かしか?」


「うん、今日の15時からサービス開始だから眠れなくて…」


「お前…。ここ最近そればっかりだな…」


そう今日は《New Game Online》の正式サービス開始の日だ。

ゲーマーであるわが妹の気持ちもわからんでもないが言わせてもらおう。


「遠足を待ちきれない小学生か!!」


俺はそう言って葉月のデコにデコピンをした。


「アイタッ!!!」


この妹はここ最近掲示板などのサイトを夜遅くまでやっていてあまり寝ていないのだ。

ゲームの情報を集めるのはいいがあまり健康に悪いことばっかりしていると、いつもは優しい母親が鬼になるからな……。


「ム~、ひどいよ~かわいい妹のおでこにデコピンなんて。跡が残ったらどうするの!!」


「もう一回デコピンの注文かい?」


「・・・ごめんなさい」


「ハァ・・・、で?なんかいい情報でもあったのか?」


シュンっとした葉月にゲームの話をふったら…


「うん!!それがね!!昨日いろいろな種族とか種族専用スキルの情報ゲットしてさ、掲示板でいろいろ話したんだ」


でるは、でるは、ゲーム話。



◆◇◆◇◆



しばらく葉月のゲーム話を聞いていると母親が「そろそろ、時間よ~」っと言いゲーム話を中断させ俺と葉月は学校の準備を終わらせ家を出る。ま、今日は終業式だけだからいつもより軽いカバンを持ち学校へ向かう。



◆◇◆◇◆



学校へ向かう途中でも葉月のゲーム話は止まらない・・・


「それでね、昨日いろいろなところでゲーム情報を集めてたらさ、レア種族の情報ゲットしたんだ。やっぱり他のサイトのみんなもいいな~とかズルいとかいろいろあったよ。」


俺は葉月のゲーム話を聞きたま「へ~」とか「ほう」などを言って葉月の話を聞いていたがレア種族の名前が出た瞬間言葉が詰まった。


「でさ、レア種族に当たった人達喜ぶのはいいけどマナーは守ってほしいよ(怒)」


「な、なにかしたのか?レアを引いた人・・・」


俺は少し怒っている葉月に聞いた。そして葉月が言うにはレアを引いたやつが掲示板で「お前ザコ、俺最強」などの文章を書いたらしい。それを見た奴らはそのレアを引いたやつに様々な怒りのコメントをしたらしい・・・。

さらに掲示板の書き込みには生産職をする予定のプレイヤーらしき書き込みもあったと言う。そのプレイヤーは「態度の悪いレア種族のプレイヤーには絶対に武器、防具は売らない!!!」と言っていたそうだ。そしたら他の生産職のプレイヤーになるやつらも「俺も態度の悪いやつには売らない」っと言ったそうだ。

葉月は「このままだとレア種族の人達はほとんどの生産職の人達から武器を売ってもらえないかも」っと言う。

そんな話をしていたら後ろから「おはよう」っと聞きなれた声の女が言ってきた。

振り向くとやはり幼馴染の白神夢海(しらかみゆみ)高2だった。


「おはよう、夢海」


「おはよう、夢海ちゃん」


俺と葉月は挨拶をして夢海を入れて学校に向かいながらゲームの話の続きをする。


「う~ん、私も朝軽く掲示板を見たけどあの文章はだめだと思う。」


「だよね、だよね。あれじゃ、他のプレイヤーに喧嘩売ってるようなもんだし、絶対あの文章書いた人みたいなレア種族は痛い目にあうよね。」


「うん、だけどレア種族が全員悪者じゃないと思うからいい人達には迷惑だね」


「そうだね、私もランダムを選んだけど、はずれだったから『いいえ』を押して獣人族の狼を選んだんだ~。夢海ちゃんはどうだった?」


「私もランダムにしたんだけど、レア種族は当たんなかったよ。でも当たったのはエルフ族でスキルに面白そうなのがあったからそれにした」


「む、レアではないけど面白いスキルを持ったエルフ当てたんでしょ?いいな~、私なんて人族でクズスキルばっかりだよ!?」


「葉月はクジ運ないね…。奈夜刀は…聞いても教えてくれないもんね」


「あたりまえだ!お前らには絶対教えない」


「え~、いいじゃん。お兄ちゃんの種族とスキル知りたいよ~」


葉月と夢海は俺の種族とスキルが知りたいらしいが俺は絶対教えない。なぜなら過去に種族とスキルを教えた時にレべリングにつきあわされしかもほぼ寝ずにゲームをするはめになったからだ。以来俺は最初はソロで活動して葉月と夢海のレべリングがある程度落ち着いたら一緒にゲームを楽しむようにしている。廃人のこいつらはなれているかもしれないが俺は自分のペースでゲームをやりたいんだ。こいつらとゲームをやると最初のころはほとんどレべリングにつき合わされるから俺は最初はこいつらと距離を置くようにしている。


「チェ、いいよ。こうなったら強くなってお兄ちゃんを驚かせてやる~!!」


「そうだね、強くなって奈夜刀をおどろかそ~!!」


そう言って二人は「えい、えい、おー」をする。


「ま、ガンバレ」


俺はそう言って学校へ向かう。




(ま、種族とスキルを言えない理由はレアを引いちゃったからなんだけどな・・・)


読んでいただきありがとうございます。

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