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混乱

「危ねっ……」

俺は思わずこぼした。

はっと気を持ち直し、トラックの方を向く。

トラックは壁に衝突していたが、

その道のりには不運な男子中学生3名、女子中学生2名が無残な姿で倒れていた。

「何あのトラック……」

「やべー危ねー」

「俺こんなところにいたくねーよ!」

周りにいた人たちが一斉に騒ぎ出す。

「俺らも帰ろうぜ」

戸上が言う。

「でもさ、またさっきみたいにトラックが突っ込んできたりしたらどうするんだよ」

俺はもちろん反論する。

「それは……」

戸上が言いかけた瞬間、

ドグシャッ!

擬音にするのが難しい、低く、鈍い音が響いた。

音のした方を振り返ると、非常階段の手すりが落ちてその下敷きになった

無残な女子中学生2名の姿があった。

辺りには血が池のように溜まっている。

「なんだよ……これ」

驚愕する人がいれば、

「もうやだ!こんなとこ!」

号泣する者もいた。

「もうこんなところ出ようぜ!」

男子生徒の声。

「そうだそうだ!こんなところにいたってしょうがない!」

「次またどんなことが起こるか分からないからな!」

取り巻き連中の声。

自然と俺らは、5つの死体を見捨てて帰路に就く。

今度はトラックも突っ込んでこない。


こうして俺らは、楽しい修学旅行から一転、

無事に家に帰る――

すなわち、命を懸けて修学旅行を終わらせることとなった。

初めまして、むつみです。

この話は別のところにも投稿しているものですが、

今回改めてこちらのサイトにも投稿させていただくことにしました。

とはいっても、まだ5話分程度しかかけてないですけどねww

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