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何か忘れているような

魔法少女生活1日目

妹との厳しい特訓の日々が幕を開けた。


「せんせー!魔法はどうやって使うの?」

先生も教えてほしい。

「魔法はやってみたいことをしっかりイメージしてから使おうとすると使えるよ」

多分。

原理とかよくわからなくても発動できるし、適当でいいか。

「試しにお姉ちゃんと同じように分身してみよっか」

「はーい!レコがいっぱい、レコがいっぱい・・・」

レコは目をつぶって一生懸命うんうん唸っている。

その姿が可愛いな~とか思っていたら妹が10人に増えた。

「出来たよお姉ちゃん!」

「すんごい」

本当に凄い。俺なんか最初の頃は1人増やすだけでひーひー言っていたのに、我が妹は天才か?


「あ、雲だ」


直後、10人の妹が一斉に地上から消えた。


「何?何?何!?確か雲とか言っていたよな?上!?」

慌てて空を見上げると雲へ向かい音速を超えて急上昇していく妹たちを視界に捉え、必死になって追いかける。

気が付くと妹より先に雲に辿り着いた。

「お姉ちゃん早い!ぱって出てきた!」

人間、必死になったら光速で動けるようになるらしい。

「く、雲がどうしたの?」

肩で息をしながらレコに聞く。

「雲を食べようと思ったの」

「じゃあ、お姉ちゃんも食べてみようかな」

すっかり忘れていた、子供の頃、誰しもが1度は考え、結局叶えられずに終わる夢。

「全然食べれない!味もしない!なんで!?」

食べれないけど、夢中になれる味だと思った。

その後、雲の上に乗ろうとしたり、思いっきり突き抜けてみたりと童心に帰ってレコと目一杯遊んだ。


「そろそろ帰ろっか」

妹たちに帰宅を促す。

「じゃあ虹はどうなんだろ?」

「お空の大きな虹なら食べれるよきっと!」

「虹のすべり台、楽しそう!」

「ようし!」

よくない。

その日は天気雨を起こし虹を堪能した後、家に帰った。


魔法少女生活2日目

今日も妹との特訓は熾烈を極める。


「大きくなりたい」

今日も元気な妹は身長が1200mになった。

なんで?

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