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背後には気を付けよう4

ゴブリンに頭をカチ割られて3日目


俺にアンガーマネジメントの才能はないことが分かった。


4日目

今日も親の目をスルッと()(くぐ)り、魔法の訓練場にしている自宅裏の森の奥に行くと、分身があれから更に分身の魔法を使い続け、今や数百を超える数となった分身達によって軍事施設が出来上がっていた。


「はあ~???秘密基地作りなんて一番面白いところじゃん!なんでもう作ってるの!!」

俺も仲間に入れろと抗議したが分身達との数百対一の口喧嘩に勝てるわけもなく、泣き寝入りする羽目に。


ぶつくさ不貞腐(ふてくさ)れていると、最初に生み出し、今や分身たちのリーダー格となった分身Aが話しかけてきた。


「そんなことよりもう準備出来てるけど?」


その言葉だけで全てが分かった。

俺の心を支配する深い闇を晴らす、まさに魔法のような言葉。


「そうか・・・」

俺は後頭部を(さす)りながら短く相槌を打つ。同じタイミングで分身たちも後頭部を擦っていた。


「ソウルメイト達よ!あの日受けた屈辱を俺は片時も忘れることは出来なかった!」

そうだそうだと同調し声を上げる者、深く頷く者、怒りで気がおかしくなりそうな者、様々な反応を分身達はしている。


「あの日、受けた、この傷が!今も(うず)いて仕方がない!!」

「「「おおおおああああああああああああああ!!!!」」」


会場のボルテージは最高潮に到達!


「「「殺戮の宴の始まりじゃあああああ!!」」」


ボルテージの最高潮はいとも簡単に更新された。

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