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背後には気を付けよう2

状況を整理しよう。


まず、この健気で愛くるしい、とってもキュートでプリティーなユリィちゃんは今日、村を散歩していた。


殴られた


ゴブリンから


こん棒で


背後から


・・・思い出すだけで怒りで頭に血が上りそうになる。いやどばどば出てるわ血。怒り狂ってるわ。


まあそんなこんなで殴られたショックで前世の記憶を取り戻したわけだが・・・。

あり~?ボクちゃんどうやって死んだのか、まーるで思い出せないぞ~???

い、いや、あるだろ!トラックに撥ねられるとか、強盗に襲われるとか、忘れることの出来ない強烈な死の記憶が色々と!

・・・なかった


まあいっか、思い出せないものは。うん仕方ない。そんなことよりも・・・。


「ユリィ大丈夫!?」

なんやかんやでゴブリン共を、なます斬りにして殲滅してきた幼馴染の少年ロキュが駆け寄ってきた。

眩く煌めく剣を携えて

その剣を舐めるように観察しつつ返事をする。

「ぜーんぜん大丈夫!それよりその剣は!?」

ロキュは顔面血だらけで興奮する幼馴染に内心ドン引きしつつ答えた。

「多分魔法じゃない。特殊能力(スキル)、だと思う」

「特殊能力~!?」

異世界には魔法はあるとは思っていたけど、やはり定番の特殊能力も抑えてきたか!

「どんな能力なの!?」

「え、あ、剣が出るんじゃないかな?」

「ざ、雑~」

「しょ、しょうがないだろ!さっき使ったばっかなんだ!ちゃんと鑑定してもらうまではわからないよ」

「鑑定!」

「そう、王都に行って見てもらわないと詳しくは分からないよ」


なるほど鑑定か。冒険者ギルドとかで驚愕のステータスを叩き出してフロア熱狂の!あの定番のね!

とすれば俺にはどんな能力が備わっているのか、あれこれ考えただけで期待で胸が膨らむ。


「ってそんなことより村の(みんな)の無事を確認しないと!それから、その頭の傷も治してもらわないと!」

これからのあれやこれやを妄想するだけで興奮する、ドキドキが止められない!

「うわ!倒れてる!!全然大丈夫じゃない!!!」

出血のドクドクも止められない。

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