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第四十九話 開戦2

 幼女は、空を駆け戦場へと向かう。


「あーあ、出てくる予定もなったのに

 うぅ 怒られてしまうよー。」


(あ あの どなたですか? ア ン ジェ ?)


「うるさいなあ ちょっと機嫌が悪いし

 けど時間があれば、少しは許す

 それと、ノブ君たちも、僕の事をアンジェに話したら消滅させてあげるからね。」

(えっ 消されるの 消えるの 俺たちとうとう消えるの~

 あっ でもアンジェさん、僕たちの記憶を読めるから隠し事って無理なんですけど)


 機嫌の悪そうなアンジェらしき方は、更に顔を(しか)める。

「なら もういいよね。」


(え もういいとは? 何が?)


「僕の所為じゃない と思いたい 

 ジェフリー ヨーゼフ 教えておいてね。

 先達の知識を

 あの時は、困ったもんよね。

 いけない いけない 話しは、終わりだ。」


(誰だよ。 そういえば、殆ど読み取れない奴がいるな。

 あの僕っ子は、何て呼ぶんだよ。

 圧が凄くて、怖いんだが!)




 バルムから東北東へ

 上空から見下ろすと戦場が広がっていた。


「やっぱりかぁ。

 仕方ない、ここで終わるんは、姉さま達に怒られるし

 僕の所為じゃない! 絶対に 多分だけど」

『ぐすっ』


(泣いてるね ウン 泣いてるよ

 お姉さんが、怖いんだね。)



 戦場では、包囲できなかった王国軍が帝国の中央部隊に押されていた。


「5千くらいの獣人たちか

 倍くらいでは押し切れないでしょ

 全く、いつもいつも手を焼く

 司令官は、どこかなぁ・・

 あっ いたいた 一番後ろじゃん。

 サクッと終わらせるよ。」


 アンジェらしき物体は、後方に構える陣へ降り立つ。



「何者だ!」


 直ぐに、兵に囲まれるが同時に奇異の目線で見られる。



(まあ、そうだよね

 急に現れたのが、幼女って 

 俺だったら、直ぐ連れて帰ってるよ・・・

 いや違うよ。 危ないから ねっ 危ないからだよ)

『ぷっ』

「ノブ君、前の日本だったら、牢獄いきじゃん。

 怖い怖い。

 ここに

 犯罪者がいますよー。」


(だまらっしゃい。 全く、どうしてこうなった。

『しくしく』 平穏な日々が)

「ノブ君、黙ってて。 はじめるよ。」



「おじさんたちさぁ

 今日は、もう帰ってもらいたいんだよ」


「ふ ふざけるなあ」

 一人の兵士が、声を上げると剣を向けて来た。


「ふざけてるのは、お前だあ!」

 これが、一刀両断ってね。

 アンジェの武器は、なんか脆いみたい。

 切れ味もいまいちだし、僕の使ったら絶対に怒られるし

 まあ、今だけだし いいかな


「それで、帰るの?やられるの」


 空から来た幼女に、二枚に下ろされて状況を飲み込めないでいる兵たちは、向かって行くことも出来ない。

 ざわつきと、相談にもならない事を発していた。


「羽が 飛んできたし」

「どうする」

「応援を」

「司令官に」


「おじさん達、もういいや。

 邪魔だからそこどいてね」


 天幕へ進むアンジェを動かしている方を阻もうとする者はいなかった。



「はいはい、お邪魔するよ

 おじさんが、司令官?」


「何だ、貴様は

 何をしておる。

 早く、摘まみだせ。」


 むっ、僕を無視して

 摘まみだせだって!

 この僕が、勝利の象徴とシンボルだって分からせてやる、。


「もう遅いよ、今からここにいる皆には死んでもらうね。」



 手間はかからなかった


「人間は、首が好きなんだよね。

 なんでなんだろ。

 あっ、今もそうなのかなあ。

 いけない、急がないと」

 司令官、副官、副官、参ぼ、兵士、兵士っと、これだけあればいいでしょ。


 外に出ると

「まだ、いたんだ。

 もう、おじさん達の司令官はここだから

 何も、言わないし、命令もしないよ。」

 僕は、『ポンポンッ』と布袋を叩くと

『ポタッ ポタッ』と血が滴る

 うんうん、いい子たちだね。

 これなら、邪魔もされないだろう っと

「あっ 忘れてたんだけど、この人の名前教えてくれる。」



 兵士は、近づく事も無く

 言われたことに答えていく。


「ありがとね。

 じゃ、僕は行くから早く帰ってよ。

 そうじゃないと、こんな風になるよ。」

 最後にととめを刺しておこう。

『ポンポンッ』


(怖っ

 普通に、怖いんだが

 アンジェの姿で何てことを)


「黙っててと、言ったよね。

 喜びなさい、もう決定ね。」

(け 決定って・・)

「消去」

(ああ、ここまで来て、そんな最後は 酷いっ。

 酷いのはお前だノブ。)


「あ~、これだ。

 頭の中でいつもいつも

 ノブ決定。」

(な 何で、俺だけ)

 心無しか、他の奴らが敬礼しいる様に感じた。




「あれは、なんだ」


「マクミラン」

 アンジェに見える物体は、地に降り立つ


「ここに、敵の司令官と部下の首を貰ってきたよ。

 早く、敵を追い返せ。」


「色々分からない事ばかりですが。

 そのお姿といい。」


「僕の事は、アンジェには内緒にしておいて、今は体を借りていると言っておくよ。」

(と、混乱をまき散らす、偽アンジェであった まる。)

「『クッ』そうか、早く消してくれと?

 急に、態度が変わりよって 不快 不思議な奴。」


「それで、この首は」


「これ さっき司令官の所に行って来て、貰って来た。

 えーと、そうそう名前がね。

 アインハウル少将で

 獣人部隊には、トルーガ大佐って人がいるって教えてもらったよ。」


「さっきも何も、分からない事ばかりなのですが。」


「やっぱり、アンジェ様だ。」

「エリア、でもここは戦場よ。 どうして」



 中央部隊の後方に急遽、移動する。


 エリアとイリスから、敵の動きに乱れがあり、空から落ちていく何かを見て駆け付けたと

 エドワードは、同じく落ちていく何かを確認に駆け付けたと

 どいつもこいつも、落ちていくって

 僕はね、落ちたんじゃなくて、降りて来たの。

(そんなに、変わんないんじゃない。)


「ノブ、パラシュートがない人が落ちていくよ。

 分からない、この自慢の翼が

 落ちるなんて、デリカシーがないわね。」

(それより、時間ないんじゃないの? 急いでいたようだし)

『あっ』



「マクミラン、敵指令がいない今なら早く追い返せるでしょ。

 詳しい事は後で説明しておいてね。

 それと、エドワード、エリア、イリスも、僕の事は、アンジェには内緒にしておいてね。」


「アンジェなのか?

 アンジェは、無事なのか?」


「無事だよ・・

 それと、アニールが死んだ。

 アンジェを庇って・・・」


「本当なのか!」


「本当さ。

 だからここに、僕がいる。

 街も襲われたんだよ。」


 言葉も無く鎮まると、直ぐに怒りに満ちた空気が満ちて行く。

「だから

 早く、家に帰ってきなよ。

 それじゃね、僕は先に帰るから後は頼んだよ。」



「エド様、詳細は後ほどで

 エリアとイリスは、俺と戻って押し返すぞ。」


「了解しました。」

 二人は、返事をして

 エドワードは、頷くと戻っていった。



 その後、戦場にひときわ大きな喚声(かんせい)が響き


 また、歓声(かんせい)と共に押し返して行く王国兵が

 アンジェの背には、感じ取れた。



 ※※ ※

 カスタール男爵とエンドール男爵の所に、バルムからの使いが来たのは、バルム襲撃から3日後だった。


 知らせを受けたカスタールだったが、エンドールに全てを任せ領都へ行っていいのか判断に迷っていた。


 更に、2日後


「何故、早く行かぬのだ。

 貴殿の娘の事じゃないか。」


「ここを任された者として、お前だけに任せる事は・・

 私には、出来ない。」


「この私が、頼りないとでも言うのか。」


「そうじゃない。

 私の責任において離れる事は・・・」


「閣下、エドワード様から連絡が来ております。」


「読んでくれ。」


「王国 勝利

 帝国軍の司令官を討ち取り敗走

 両男爵は、ベルナン子爵へ説明をしバルムへ来られたし」


「早い

 エンドール、どういうことだ。」


「わかなぬ。

 だが誤報でもないだろ。

 先ずは、子爵殿に帰って貰おう。」



「ふざけるな。

 誰がその様な事を信じられるものか。」


「領主リヒタル様からの連絡が信用できないと?

 我々は、招集がかかっておりますので、これにて失礼します。」


「早く、向かおう。」


「ああ」


 カスタールは、バルムへと続く空を見上げて返事を返した。




 アンジェの体を手に入れた者は、半日でバルムまで戻って来ていた。

 邸に降り立つと、気づいたミリーが出迎えに来た。


「お帰りなさい。」


「ミリー

 あれから、みんなは大丈夫だったかい。」


「はい。

 ありがとうございます。」


「王国軍の勝利だよ。

 ああ、ハンスもすぐ戻ってくる。

 そんな顔をしていては、アンジェも悲しいむよ。

 さあ僕は、もう休むよ。」



 ※※ ※

『クスクス』

「全くあの子ったら、勝手にやりたい放題しちゃって

 内緒って言ってるけど、飛んできておいてバレないと思っているのかしら?」


「でも、何らかの処罰は必要よ。

 啓示を与える前なのに。」


「まあまあ、二人とも2年もすれば再会できるのだから。」


いつもありがとうございます(*‘∀‘)

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