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第三十六話 亀裂と来客と

「アンジェ様!」

 勢いよく、アニーが襲・ やって来た。

「もう、何事なのよ。

 私は、ひと時の解放感に、浸っているのよ。邪魔しないで、お小言なら聞かないわよ。」

 アンジェは、まだ何も言っていないアニーを牽制した。

 しかし、アニーからは大事な話なのだろう、いつもと雰囲気が違った。

「分かったわ。話しを聞くから落ち着いて ねっ。」


「アンジェ様、良いお知らせと悪いお知らせと2つありますので、どちらからお聞きになられますか?」

 ベタなセリフだなぁ。

 そんなの、決まっている。

「悪い方から、お願いするわ。」

「分かりました。

 それでは、国王陛下とバズール公爵の間で、確執があった様です。

 原因は、今回の捕虜の件で、公爵が仲介に入っていた様で捕虜をそのまま留め置くように陛下へ進言していた所に、移動の話で謁見中に陛下を非難して行かれたとか。」

「仲介は公爵と帝国の間でやるから、捕虜の居場所なんてどこでもいいのに?

 何か、予定外な事だったとか?

 それで、公爵のその後の動きは、情報はあるのかしら?」

「まだ、少しですが、領地に戻られた公爵は、軍備の増強で兵や武器を集めているとのことです。」

「それって、反乱でも起こすのかしら?

 コッソリと増強して、いつの間にって分かった時には攻め落とされるって常識よね。」

「どこの常識か、分かりませんが。」

「まあ、いいわ。公爵も余程のお馬鹿さんじゃなければ、直ぐに動くことはないわね。

 それより、もう1つは何?」

 アニーは、何故か嬉しそうに不穏な言葉を並べる。

「それがっ、ウィルビス侯爵様とハイド伯爵様がこちらへ、来られるとのことでした。

 捕虜の件もあって、視察に来られるそうです。」

「アニー!

 これの、ど こ に 良い知らせが入っているのよ~。

 親戚のおっちゃんが飲みに来るってことで、視察なんて建前よ~。

 ついでに、赤子以来の私を値踏みしようってことでしょうね。」

「でもでも、良いではないですか。

 アンジェ様を、直接見ておきたいって事なのでしょう。

 ご結婚の相手は、何方になられるのでしょう。」

 アニーは、段々と自分の世界に入って行ってしまったようだ。

 なかなか、戻ってこないアニーをみて、『森現象』だわ。


 仕方ない、直接聞いた方が、早いわね。


「アニィ、アニーッたら、ねえアニー。」

 揺さぶって、叩いて、首をキュッとしてみた。

『首は、止めた方が良いわね。』


「目は、覚めた。」


 目をパチパチする、アニーを見て、やっと戻ってきた。

『やはり、森現象』だわ。

(取り敢えず、行こう行こう。)

「ア ン ジェ様。し 失礼しました。」


「では、行きましょう。

 お父様から、情報を確認しましょう。」


 お父様の執務室に着くまでに、ミリーに会いきび・・仲間にして、次にモーラに会って団・・仲間に加わり、最後にエリスとイリスに会い面倒だから、連れて行くことにした。


『ト ト ト ドーン』

「お父様、お話があります。」

 ノックも返事も聞かずに、いきなりドアを開け詰め寄るアンジェに、一瞬だけ『ビクッ』となったが、目を逸らしながら受け答えをしている。

「お父様、お と う さ ま! 何故、目を逸らすのです。

 確認させて頂きたいだけですわ。時間は、そんなにかかりません。」


『ハァ』とため息を付きエドは、アンジェに視線をやった。


「それで、どのような確認で来たのだ。」

 アンジェは、アニーからの報告を確認する。

「そうですか。本当に来られるのですね。」

「そうだ、それだけだ。」


「わたくしの、様子を見たり容姿を見たりする為では無いのですね。」


 エドの顔が上を向き、『ハー』と息を吐きながら下を向くと、観念したようにアンジェの視線と合わせてきた。


「アンジェ、お前を見に来るのが、第一の目的だよ。

 喋らなければ、顔はいいのだ。黙っていれば、容姿は申し分ない。

 だから、余計なことは、喋らず話さず『木』の様になってなさい。」


 お父様は、わたくしに喧嘩を売ってきているのかしら?

 喋ったらとは。『ピンッ』良いことを思いついたわ。

『むふふふ』アンジェは、笑いながらエドを見る。

「お父様、お言いつけ畏まりましたわ。」

 いけないいけない、顔が戻らない。

 両手を頬にあて、揉みほぐす。


「それでは、失礼しますわ。」

 皆で押しかけて来たので、お仕事の邪魔になってしまうと思った、私は気が利くわね。

「ちょっと待て、アンジェ。

 もう一つの懸案は、どう思う。」


「公爵の件かしら。それなら、直ぐには動かないと思いますわ。

 でも海側の伯爵たちにも、声をかけている可能性はあるでしょう。

 最低でも、中立でいるならとか、敵対したら何とやらで分断中と思います。

 さあ、皆も帰りましょう。お茶でもしながらお話して、寝ましょ。」

 わたしは、咄嗟にお泊り会の誘いを促しながら部屋を出ていく。

 アニーは、『ア』と声を押し込み、ついてくる。

 さすがに、気づいていたのか、悔しそうにしている。

『ワッハハ』もう遅い。お父様にも、話している。

 これで、今夜は久しぶりに安眠できそうだわ。


 そんなところに、マクミランが追いかけてきた。

「アンジェ様、忘れるところだった。

 防具も出来上がったから、取りに行って貰いたい。

 まあ、大したことには、ならんだろうが、お客人が来るようだしな。

 アニー、案内を頼めるか。エリスとイリスは、護衛でついててくれ。」


「団長、ありがとうございます。

 明日にでも、行ってまいりますわ。」


 でも、前もそうだけどマクミランはアニーに馴れ馴れしい感じが『ハッ』

 そうだわ、エリスとイリスとの初鍛錬でもアニーもいたわ。

 もしかして、もしかして、もしかするの?

 私の、アニーなのに筋肉には負けてられないわ。


 そして、『女子会』で、先ずはアニーから白状させてやる。

 私は、心の中で強く拳を握りしめる。


いつも、ありがとうございます(*‘∀‘)

指が、つる。

書く時間が短くて、3000文字行かない(ノД`)・゜・。

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