夢の中で
冷たい空気が街中を走る夜、
僕らの夢はいつの間にか始まって、
訳の分からぬ人形が踊るように、
目まぐるしさに戸惑う僕らって、
いつもの現つでも同じな気がして、
夢の中で僕らは笑った、
僕らが作り上げる喜劇の行方を、
最後までこの目で見届けたい、
始まりの記憶は無いけれど、
今は鮮明に映る夢、
まるで人生のように、
展開していく僕らの夢、
起承転結の欠落も愛おしく、
いつか僕らは思い出すのだろう、
今夜の月の形を補って、
雲を流して星を撒いて、
永く覚めない夢の中で、
いくつもの夢を描いて貼って、
超現実もいいところ、
訳の分からぬ僕らの人生、
行く先行く先どれも夢、