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Reversal World  作者: せーりゅー
錬金術師の少女と謎多き少女
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辺境の街と冒険者ギルドの地下

恐怖の脱力女子力向上訓練の行われた日の翌日、冒険者ギルド内の地下にある訓練施設

今日の予定として経験値稼ぎの為に、トゥールさんの案内兼車椅子による運搬により朝早くからやって来ていた


⋯何故かギルドに着いてすぐにメイドさんに着替えさせられて、魔法少女みたいな格好にされたのは間違いだと思いたい

エルフだからか緑と白の妖精っぽい感じにされて、変な髪飾りでツインテールにされて⋯


てか車椅子に座った魔法の使えない魔法少女って一体⋯


⋯⋯⋯昨日の訓練の影響か、恥ずかしい筈のこの格好をしていても何故か違和感が何も無いのが怖い




訓練施設は思った以上に広く、目的の部屋は一番奥にあるとの事で軽くトゥールさんから説明を受けながら進んでいた


「ここが戦闘職の人達の訓練用や帝国の奴等のフェイクとして建造された訓練所だね」


訓練所は左右3部屋の合計6部屋で全部同じような内装っと⋯


「ちなみに奥には非常用の備えがある備蓄保管庫があるんだけど、そこは行き止まりだから行きはしないよ」


「⋯じゃあ目的の部屋は?」


見た感じ訓練所とその保管庫だけで他に通路も無いんだけども⋯


「目的の部屋は帝国に見付からないように普段隠されているんだよね⋯⋯」


そう思って聞いてみると、その言葉を待っていたかのようにトゥールさんが動き出し、奥の方にある訓練所の中に連れてきた

着いたのは訓練用にか木製の武器が大量にテーブルに置かれている場所で、あまり使われていないのか軽く埃が積もっていた


トゥールさんはそんな場所の端で屈むと、見せる為にかテーブルを少し動かしてくれた

そして床に敷いてあった布を取ると、下には複雑な模様が描かれた魔法陣が存在していた


「これこれ、いつもはさっきみたいに隠した状態なんだけど、今後利用する事を考えてちょっと見てもらおうと思ったんだ」


「シエルちゃんなら記憶力も良いから、もしかしたら魔法陣を書いて使う事もその内出来るかもしれないしね」


なるほど?


「ついでにこの魔法陣で出来る事なんだけど、このギルドカードを魔法陣の上、テーブルの下の辺りにかざすと反応して隠し通路が現れる仕掛けなんだ」


「この通路を管理する魔法陣は冒険者ギルドだけじゃなく、ギルドと協力関係にある場所にはよく仕込まれているから、帝国の奴等から身を隠したり、生産職の人達の安全な場所としてよく使われているんだよね」


説明をしつつトゥールさんは手を動かす


「とりあえずこの魔法陣は帝国に見付かると危ないからもう隠すけど、気になるなら後で写しを貰ってくるよ」


手際良くさっきまでの状態に戻し、どうやったのか埃の積もり具合まで周りに違和感の無い位にし、静かに出現させた隠し通路に入っていく⋯


中に入り少し進むと、人が少なく静かだった訓練所とはうって変わって、かなり騒がしくなってきた

何やら受付みたいなのもあって⋯ってまんまギルドの受付がここにもあるんだけど?


「ここはギルドの裏の受付、主にやっている事は表の受付と変わりは無いんだけど、こっちでは主に生産職の人達に向けた依頼や、重要度が高い依頼をメインにやっているんだ」


「シエルちゃんを移動させた後に用事があるから、何かあればここまで来て受付の人に言ってね」




受付を通り過ぎると、奈落が広がっていた

⋯訂正、円柱状に掘り抜かれた穴の外側に、何階にも渡って部屋が建てられている不思議な光景があった


「ここが目的の場所、生産エリア」


「生産職の人達の生活拠点や、非常時の避難場所として利用されるエリアで、地下住宅地エリアとも呼ばれる場所だね」


「⋯これ浅い階に行くなら良いけど、深い所まで階段で降りるのは非常に大変な気がするんだけど、何か楽な移動手段があったり?」


「それは今後の課題らしいね⋯⋯一応色々考えてはいるみたいなんだけど、安全性に問題があったり、騒音で苦情が出て駄目だったりでろくに開発が出来てないみたいなんだよね」


「⋯それは大変だね」


一応人力で引き上げるリフトみたいなのはあるんだけど、明らかに不安定な感じがして人を乗せられそうな感じは無かったからやっぱりか


「そうだね⋯今はそこまで使われてないから良いけど、後々シエルちゃん以外のプレイヤー達が利用する可能性があるから、頑張ってほしい所だよね」




受付側の逆、生産エリアの一番奥の部屋

そこが数日間の間、晩飯の時間を除いて生活する場として与えられた部屋だった


「錬金釜良し、各種素材も良しと⋯うん、ちゃんと揃っているね」


「さて、シエルちゃんにはこれから錬金術を活用して経験値稼ぎをしてもらうんだけど、正直普通にやるのじゃ帝国に対抗するのに時間がかかり過ぎて駄目なんだよね」


「だから僕から課題⋯⋯ここに用意した素材をいくら使っても良いから、何か1つ武器を⋯もしくは武器の部品となる物を自力で作ってみてほしいんだ」


「条件としてありきたりな武器は無しで、帝国の奴等も知らず驚くような物」


「そして何よりシエルちゃんが充分に扱える事だね」


「難しい事だとは思うけど、どうか頑張ってほしい⋯今までの経験上普通にやるのと段違いに強くなれる筈だから」


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