表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Reversal World  作者: せーりゅー
錬金術師の少女と謎多き少女
43/46

辺境の街と元プレイヤーの苦難

「⋯さて、私達元プレイヤーと貴女達現プレイヤーの違いについてなのだけど」


「先に簡単に表すなら、成長力の違いと機能の差ね」


「機能の⋯差?」


「そう機能の差。⋯貴女の場合は別だけど、分かりやすい差としてはステータスの呼び出しが出来るかが挙げられるの」


ふむ⋯なるほど?


「他には収納箱⋯これは国によって違っていて、次元収納みたいに別々の呼び名があるのだけど、自分だけが物の出し入れの出来る空間の事で、これは元プレイヤーの場合、2個か3個までしか容れられなくなっているの」


「それに戦闘の制限。普通の動物や魔物には無いけど、帝国の兵士や使役している魔物には先に攻撃されない限りは戦闘が禁止されているの」


「ちなみに攻撃や罠を仕掛けようとすると、電気が流れる音と共に身体が痺れて1日の間全く動かせなくなるから、何もしていない帝国の奴等には排除が出来ないの」


「でも戦闘の禁止についてはプレイヤーが関われば解除されるし、ただ守るだけなら罰も無いから安心してちょうだいね」




「次に成長力の違いについてだけど⋯これについて分かりやすいのは、空想の世界寄りか現実寄りか⋯といった所ね」


「まずプレイヤーから⋯貴女達プレイヤーは、遊びだった頃のとは多少変わってはいるけど、大体の部分では違いは無いわ」


「私達の国で行った検証では戦闘職の人達から差は特に感じられないとの報告で、生産職の人達では戦闘に関わりの無い料理人や農家の人には変化があまり見られず、採取に向かう過程で戦闘を行う事がある錬金術師や鍛冶師といった人達には同じものを作成した際の経験値が殆ど入らなかったとの報告ね」


「その代わり新しい種類の物を製作した場合の経験値が増加しているみたいで、同じ物を作り続けた人と別の物を作った人では何倍もの差が出ていたらしいの」


「貴女も戦える程強くなるまでは錬金術で経験値を集める事になるのでしょうけど、なるべく色んな素材を集めて保管していくのをおすすめするわ」




「さて次は元プレイヤーについてだけど⋯これについては現実と殆ど変わらないのよね」


「ステータスがあったり、スキルがあるのは遊びだった時と変わらないのだけど、プレイヤーと比べて何十倍も努力して漸くレベルが1上がったり、生産職でも敵を倒さないと全くレベルが上がらなかったりと非常に大変なの」


「それに帝国に敗北が確定した時にあらゆる状態がこの世界に来た時に戻されるから、文字通り一からの鍛え直しで当時はかなり苦労させられたわ」


「自分の国には国民全員が戻らせてくれたみたいだけど、混乱している中で兵士は弱体化した状態の中、帝王の嫌がらせで周りには魔物の大群が取り囲んでいたからね⋯⋯」


「遊びとして10日の準備期間が用意されてなければ、私を含めた数百人があの国から出る事も出来ず地獄を何度も見る羽目になっていたのよね⋯⋯その件に関しては本当に感謝しているわ」


「あれは城からの脱出用の通路が用意されてたお陰であって、僕はその手助けをしただけだよ⋯⋯それに逃げられなかった人の方が多かったし」


「それでもその時居てくれたからこそ私達が助かったのだし、そのお陰で少しずつ周りの村の解放も進める事が出来ているのだから、後悔する必要はないの」


「⋯⋯話が逸れたけど、敗北すればレベル1に戻される影響もあって、元プレイヤーの人達はプレイヤーの人達と比べてかなりの差が出るの」


「更にこの世界では死んでも、プレイヤーの居る国が敗北した時点で初期化されて蘇生させられるのだけど⋯⋯何年もかけて強くなったものが全て奪われて、心が折れる兵士が年々増えているのよね」




「⋯こんなところかしらね、他にも魔物の情報や気を付けるべきエリアの情報もあるけど、そこは現地で知る方が効率が良いでしょうね」


「そうだね、日も暮れてきたから今日の所はここまでにしようか」


気が付いた時にはもう外は夕方だった

俺の事を考えてカーテンを閉めきった状態でやっていてくれてたのだから当たり前だけど、トゥールさんが僅かに開けてくれた事で気付けた


いや、最後まで耐えられて良かった

今まで聞いては力尽き、聞いては力尽きを繰り返していたから大分成長したのではないだろうか


終わった今でも、脱力感があるだけでまだまだ頭痛も⋯


⋯ん?


「⋯さて、これから学園で余計なトラブルに遭遇しないように夕食も兼ねて所作のお勉強といきましょうか」


「クオリティについては安心して、私はあまり王族としての威厳みたいなのはないのだけれど、所作に関していえば厳しかったお母様からお墨付きを頂いているし、メルニスも付いているから半端な教え方には絶対しないわ」


あっ⋯


「さあ始めましょう⋯ちゃんと出来るまでみっちり指導しますので頑張りましょうね」


⋯⋯魔力盛りやがったこの王女様


え、もう始まってる?




笑顔でちゃんと違和感無く会話が出来ないと夕食はお預け?

魔力のせいでやたら腹が減ってきたこんな時に?


姿勢が駄目?いや力が出なくてそれはちょっと難しいかなって⋯


笑顔が崩れてって無言でじっと見つめられたら厳しいですって







あー⋯⋯⋯






助けて



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ