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Reversal World  作者: せーりゅー
錬金術師の少女と謎多き少女
33/46

辺境の街と脱力少女

先にお伝えします

もし不快に感じた場合は申し訳ありません

「さて、では確認も済んだ事だし、これからの予定を説明させてもらうよ」


「まず初めに、急だった事と無龍が出たせいで人が居ないのもあって今すぐに治療を始めるのは出来ない。これは必要な道具は揃ってるから明日の昼には始められるので心配しないでくれ」


確かに急だったしな⋯

明日には始められるだけでも非常にありがたい


「とりあえず今日は治療の流れの説明と治療予定の足の状態確認をするので覚えておいてね」


「分かりました」


「よし、じゃあまずは流れの説明から⋯」


ここからの話が長かったので要約すると


治療にかかる時間は1週間

内容は魔法とそれに使用する触媒?を使ったもので、それで神経の再生させてから残りの時間で様子を見たりリハビリの仕方を教えてもらったりする


治療とは言っても最低限足の感覚が戻るだけのもので、ちゃんと歩ける様になるかは治療後の様子と努力次第との事


普通なら数ヶ月かかるんじゃないかと思って聞いたところ、この世界特有の曖昧さがどうとか⋯つまりゲーム的にアリだと判定されればゲームらしく短時間で治るんだそう


⋯長々と話を聞いていたせいで頭が更に痛くなってきた





「さて説明はこの位にして次は⋯⋯君、大丈夫かい?」


「頭痛がちょっと⋯」


慣れたと思ってたけど悪化するとキツい⋯


「頭痛か⋯そういえば資料に魔力枯渇があるって書いてあったね」


⋯何で既に資料として届いて確認されてるのさ

それに個人情報、必要とはいえ流出し過ぎでは?


「それなら⋯はいこれ、本来は作業の時に魔力回復を早めるのに飲む薬草茶なんだけど、微量に魔力が含まれてるから頭痛を和らげる筈だよ」


「お待ちを、貴方のコップではシエル様の手で持つのに色々と大変ですのでこちらのコップに注いで下さい」


大きいからねーそのコップ

はぁ⋯小さい子ども用のコップでしか持ち上げられない自分の無力感が恨めしい⋯


「⋯苦い」


絶対味覚が変わってるよな影響だよなこれ

男の時に抹茶を飲んだ時は別になんとも無かったのに、目の前で蜂蜜を入れてもらったこのお茶、やたら苦くてめっちゃ飲みづらい


「あはは⋯味はどうしても改善出来なくてね、後から蜂蜜を入れても女性には苦いってよく言われるんだよね」


「でも効果は抜群だから、その量でも少しは楽になったんじゃないかな?」


⋯確かに

さっきまで酷かった頭痛がスッと治まった


⋯治まったけどこれは


「想定した通りに感じてるみたいだから誤解のないよう説明させて貰うと、長期間魔力枯渇になって治らないでいる人に魔力を与えると、魔力枯渇による頭痛が一時的に治まる代わりに身体に魔力を行き渡らせようとエネルギーを一気に使ってしまって力が抜けてしまうんだ」


「今回は安全な場所だから学習の為にわざと何も言わなかったけど、余程我慢出来ない場合を除いて、魔力の摂取は抵抗する力が無くなるから絶対にやらない事をおすすめするよ」


なるほど⋯実際力が抜けて車椅子からずり落ちそうになったし、こうなるのを知っていたからかメルニスさんはコップを渡した後に軽く肩を掴んでくれてたし、やらないのと合わせて知ってる人はある程度いるって思ってこれからはこの事に警戒した方が良さそうだ




後数十分はこの状態のままとの事で、それならどうせ人に脱がして貰わないと自分で脱げないので、この間にベッドに移して脱がして貰うことにした

その担当はメルニスさんだ⋯色々諦めている俺だが、どうしても女性に世話をされると情けなく思ってしまう


「では失礼します⋯先程ギルドの方でも感じましたが、シエル様はとても肌の質が良くて羨ましいですね⋯」



「⋯失礼しました、私達女性にとって個人差はあれど肌の状態を誉められるのは嬉しい事ですので、つい言ってしまいました」


「いや別に良いんですけど、男だった身としては複雑な気になってしまうんですよ⋯」


「そういうものですか⋯⋯はい、これで脱げましたので振り返って頂いて構いませんよ」


「ありがとう、さすがにこれから検査の為に触るとはいえ異性の服を脱がす訳にはいかないからね」


「いえ、これも仕事ですので」


「そう言って貰えると助かるよ⋯さて、まだ動けない中やるのはどうかと思うけど、どちらにせよ検査には問題無いから手早く終わらせるよ」


そう言って取り出したのは軽く尖った石と、2つの液体状の薬品らしきもの

彼が言うには感覚とアレルギーがあるかどうかの検査らしい


「じゃあまずは痛覚があるかどうか⋯⋯どうかな?今突いた3ヶ所に痛みや感覚がある所はあるかい?」


「⋯無いですね、痛みどころか感覚すらありません」


「そうか⋯じゃあ付け根辺りのここは「ンッ!?」⋯ここはあるみたいだね、じゃあ⋯」


この後が軽い地獄だった

正確に神経が無い部分の境目を探す為に細かく位置をずらしながらツンツン突かれ、その度に抑えられない声が情けなく洩れ

一通り調べ終えたかと思えば次は指でどのくらい感覚があるかを、むず痒くて笑いかけながら答えさせられた


最後にアレルギーの検査だったけど、正直そこは覚えていない

散々やられて疲れきって眠ってしまったらしいが、彼曰く何も問題はなく、メルニスさんには睨まれたけど無事明日には治療が出来る⋯との事


それを知ったのはその翌日の朝、明らかに豪華な部屋の天蓋付きベッドの上での事だった

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