辺境の村~トゥールさんの質問会~
ほぼ会話のみになります
場所は戻って休憩室
失敗作の薬草の煮汁は一応効果はあるので、一旦鍋ごとインベントリに入れて持つことにした
「さて、気分転換と実験を兼ねた錬金術は終わったし、質問会といこうか」
「じゃあ早速、トゥールさんは男か女どっち?」
「僕かい?僕は男だよ」
「なら次、トゥールさんはトッププレイヤーだった?」
「違うよ、僕はあんまり戦いが得意じゃなかったし素材収集を主にやってたからね」
「そうなんだ⋯次、この世界ってなんなの?」
「んー⋯簡単に言えば、帝王が異世界の国を土地ごと持ってきて略奪と身勝手な遊びを繰り返すろくでもない世界かな、詳しくは魔力枯渇が解消して思考能力が正常に戻ったらね」
「⋯なんかさっきの話といい帝王クソ過ぎない?」
「間違いなくクソ野郎だね、自己中で戦闘狂の弱いもの苛めが好きなクソ野郎、同性しか愛せない自分の娘の為にってトッププレイヤー全員女にする上にプレイヤーの得意な戦い方を身体を呪いやら反転やらで改造して完全に封じてからのこれはフェアじゃないから次戦って勝てば全て戻してやるとかガキみたいな事をしやがるしで⋯こほん、とにかく嫌なクソさ」
「⋯全員?」
「そう全員。例外は元から女性だった場合なんだけど、トッププレイヤーの基準が戦闘面だから男が殆どだったんだよね」
「⋯そうか、じゃあそいつが」
「君をその身体にした元凶だね、とはいえちょっと違和感があるんだけど」
「違和感って?」
「縛りが強すぎるんだよ、普通なら最低限戦える程度の縛りで、身体の一部の機能を停止させるか、能力の反転で得意なスタイルとは真逆のジョブに変えるかのどちらかなんだけど、君の場合はその2つに加えて魔力の封印と一部記憶の消去が追加されてて、弱いもの苛めどころか帝王のいる国にすら行けない状態にされてるのが不自然なんだよ」
「なにそれ、帝王は戦闘意欲を無くさせといてそれでも挑みに来るとでも思ってるの?」
「⋯⋯その様子じゃ何にも覚えてなさそうだね」
「軽く説明すると、君の国は帝国によってこの世界に転移させられたんだ」
「どうやって転移させたのかは不明、ただ転移させる前に必ず強敵の連戦イベントを行って、全プレイヤーが敗北するか何体か倒した時点で帝王が現れて残ったプレイヤーと戦闘して全滅させるんだ」
「ちなみに帝王の戦闘スタイルは魔法が主体なんだけど、場合によっては剣も使って戦う魔法剣士ってらしいね」
「ただ反則級の身体能力といくら魔法を撃っても尽きない魔力量、あと帝王の持つ反転の能力が強すぎて誰も一撃も与えられなかったみたい」
「話を戻すと、帝王によって全滅させられた後は毎回決まって勝利したから我等の物だって主張して、その後にリベンジの機会に3年以内に倒せれば国は返すって言ってトッププレイヤー以外を自分の国からランダムで転移、残った数人をさっき言った通り肉体改造してこれもランダムに、ただし危険なエリアに転移させるんだ」
「つまり3年以内に倒さないと元の国⋯というか世界に帰れなくなるから、トッププレイヤーは意地でも強くなって挑もうとするんだ」
「⋯でも勝てないんじゃ?」
「そう勝てない。いくら頑張っても帝王の力には遠く及ばないし、他のプレイヤーも協力して挑んでいた時もあったけど無駄だった」
「とにかくあの帝王は取り返しに来たプレイヤーをいたぶる為だけに、最低限戦える程度の力を得られるように改造する筈なんだよ。だから君のは何か原因があって戦えない様にしたんだと思う」
「なるほど⋯分かった、とりあえずはここで終わろう」
「え?まだ聞きたい事はあるんじゃないの?」
「あるけどちょっと限界、頭が働かなすぎる」
「⋯大変だね、何もかも」
主人公ちゃんの喋り方が変?
自分の高い声が嫌でちょっと口数減らした結果で、本人は無自覚です




