『雪だるま』
『この冬一番の大寒波になりそうです。大雪にご注意ください』
メディアからは注意のアナウンスが流れている。
「パパ~『だいかんぱ』ってなに?」娘の千幸が聞いてきた。
「ん?、とても寒くて、雪が降りますってことだよ」
「ウソ!ゆき ふるの?」
「ん~、たぶんね」
「やったぁ!ちー、ね。雪だるまつくる」
「あはは、そうだね。明日は日曜だから、積もったら一緒に作ろうね」
「うん」
シンシンシン・・・・・【翌日】
「すごい、すごい!いっぱいの雪だ!」
うわぁ、かなり積もったぞ。雪だるま の前に雪かきをしないと
「パパ、パパ、やくそく!雪だるま!」
「OK」かわいい娘のためだ。先に可愛い雪だるまを作っておくか。
コネコネ、冷たい、コネコネ
「パパ~ダメだよ。もっと大きい雪だるま 作らないと」
「え?ダメ?」
「ダメ、ダメ、大きいの」
「わ、わかったよ」
コネコネ、コロコロ、「もっと大きいの」コロゴロ、ゴロコロ、「もっと、もっと」ゴロゴロゴロゴロ「もっともっと」
はぁはぁはぁ、「これでいいかな?」
「うん」千幸は大満足だ。よかったが雪かきしてる体力が無い・・・・仕方ないが、明日の出社は雪を掻き分けて行くしかないな。
「パパ~見て」玄関右側に置いた雪だるまの隣に千幸が作った小さな雪だるまがあった。
「お、可愛いの作ったね」
「うん。大きいのがパパで、小さいのが ちー なの」
「そっか。風邪引いたら、雪だるまさん と遊べないから、そろそろ家に入ろう」
「はーい」
俺は、雪かきのことが頭から離れずにいたので、家に入るの間際 雪だるまに声をかけてしまった。
「雪かき頼むぞ」ポンっと雪だるまの肩を叩き家に入った。
・・・・・ドス、トン、ドス、トン、ドスン・・・・【翌朝】
雪だから、普段より早く家を出ことにした。
「あれ?雪が固められていて歩きやすい誰かが固めくれた?」
ご近所かと思ったが、雪かきじゃなくて雪が上から押し付けられて固められてる。変な雪かきだ。
・・・・あれ? 左側に雪だるまがある「右側に置いたよな?・・・大きくなってる?・・・まさかね」
でも、お礼は言っておこう。
「お疲れ様、ありがとう。行ってきます」
読んで頂き誠にありがとうございます。
radikoの『小説家になろうラジオ』で宣伝してたので、面白そうかなっと思って投稿しました。
それだけでございます。
また、お会いいたしましょう。
木尾方m(._.)m