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第25話 待ち伏せの罠

超美人のイオナ母様の腹黒さにびっくりした。


そのおかげで俺たちは、商会主のニクルスに信じてもらっている。


そして彼らは俺たちを守ってくれるそうだ。


ラッキー!


しかし冒険者の護衛がいるとはいえ、知り合ったばかりの人たちに対して警戒しておくことは大事だと思い、気を緩ませつつもマリアと俺とミーシャで交代で起きておくことにした。


だが冒険者たちの反応を見ても嘘をついているようにも思えないし、荷物も本物だし間違いなくただの商人だ。おそらくそこまで警戒する必要性は無いだろう。


何事もなくそのまま朝が来た。


よかった今日も無事に朝を迎えられた。


比較的ぐっすり眠れたことでみんな疲労がだいぶ抜けたようだった。俺はといえば・・まったく疲れていないといっていいほど回復した。なんでだろう?7歳だからかな?ハンパない回復力だ。そして7才にしては体力があるように感じる。


俺が一番心配しているのはイオナだお腹の子に影響がないかだ。とにかく労わってやろう。


昨日の商人や冒険者との話を見ていても思うが、イオナは本当の腹を見せずに切り抜けることが出来る腹黒おかあさんだった。上流貴族の社交界でどれだけ鍛えられたんだろうか・・


俺達はみな荷馬車の幌を出て外の空気をすった。すると、


「おはようございます。ゆっくり眠れましたか?」


エリックが声をかけてきた。


「ええ、おかげさまでだいぶ休めましたわ。」


イオナに答えてもらい満足そうなエリックだった。


「それはなによりです!困ったことがあったらすぐ私に言ってください。」


「そうさせていただきます。」


「向こうに沢があるんですが、顔を洗うなら私がお供いたしますが?」


「あら?お願いしようかしら。ラウル、ミゼッタ一緒に行きましょう。」


「はい。」


林の中に入って少し進むと沢があった。


沢は透明感のある水がさらさらとながれていた。周りの木々もさわやかな風に吹かれてサワサワと音を立てている。すずしくておだやかな朝の空気が今までの過酷な思い出を少し和らげてくれるような気がした。


水を手にすくってみると冷たくて気持ちがよかった。ジャバジャバと音をたてて顔を洗うと気持ちがすっきりしてきた。


「おかげさまで目が覚めましたわ。」


「それは良かったです!」


イオナがお礼を言うとエリックは満足そうに答えた。


エリックは素直でいい感じの人だ。おそらく信頼にたる人物かもしれないと俺は直観でそう思った。馬車に戻り、マリアとミーシャにも沢のある場所を教えると二人で出かけて行った。


「ニクルス様、おはようございます。」


「おはようございますイオナ様。昨日は眠れましたかな?」


「よく眠れましたわ。ニクルス様からの御恩は必ずお返しします。」


「いえいえ、あの馬をいただくだけで十分でございます。お釣りがきますよ。」


ニクルスさんはとても人が良さそうだ。まあ貴族だと分かったから商人としては無下に扱う事はないだろうが、普通にやさしそうだし疑う事はなさそうだな。


朝は皆で乾燥野菜スープと干し肉で腹を満たした後、皆馬車に乗り込み出発した。昨日と同じように護衛は馬車の周りを歩いた。


朝の空気はとてもさわやかだったが、あいにくの曇り空だった。


《雨でも降るのかな?天気予報が無いからわからないけど。》


昼頃になってぽつりぽつりと振り出した。それでもしばらくはそのまま進んでいたが本降りになってきたのでいったん馬車を停止させる。俺たちの荷馬車は幌が無いので幌がある荷馬車にみんなで乗り込んだ。


そこにニクルスが合羽をきて話しかけてきた。


「あの、もしよろしければ最後尾の馬車用にうちの御者が使っている合羽をお貸しします。」


「助かります。それではお言葉に甘えてお借りしますわ。」


「それでは私が着ます。」


マリアが合羽を着てうちの幌無しの4代目の荷馬車の手綱を引くことをかってでる。御者たちが合羽を着て俺たちはマリア以外全員で幌付きの馬車に乗り込んだ。冒険者たちもいったん幌付き馬車に乗り込むらしい。比較的道はいいのでそのまま進むこととなった。


マリアだけ4台めの俺たちが持ってきた荷馬車を牽くことになる。


それから一刻(約3時間)ほど進んでいたが土砂降りになってきた。


前世で言うところのゲリラ豪雨・・爆弾低気圧ってところか、視界も悪く10メートル先も見えない。これ以上進むのは危険と判断したニクルスが隊を止めた。道もぬかるんで進めそうにないのでいったん様子を見ることにする。


マリアも後ろの荷馬車から俺たちがいる幌のなかに避難してきた。


ザアアアアアアドドドドドド。バケツをひっくり返したような雨に周囲の音もかき消される。


「すごい雨ですね・・」


マリアが雨をはらいながら言う。


「本当ですね。少しも先が見えない。」


「少し晴れるまで待つしかないわね。」


俺もイオナと同じ意見だな・・



なんて思っていたら


「ウッ!」


という声がした。声のする前の方を見ると俺たちが乗る馬車の御者の首に横から矢が刺さって貫通していた。


「えっ!」


御者は倒れた・・俺が近づいて御者を見てみると・・死んでいた・・


「敵襲です!敵が襲って来ました!!!」


前の馬車に助けを求めるように大きな声で叫ぶが、前の幌馬車には聞こえないようだった。ヤバイ!雨の音が強すぎて聞こえないんだ!


「ちょ・・ちょっとまてよ・・」


どうしようか、外に出て前の馬車に伝えに行く事ができない。どこから飛んでくるかわからない矢で射抜かれてしまいそうだ。こんな雨の中で矢を当てるとはかなりの技術だ・・


とにかく助けを求めねばいけないのだが声が届かない。前の馬車は豪雨のせいでよく見えなかった。どんな状況なのだろう?攻撃されてはいないのだろうか?


「まずいです母さん!」


「ええ分かっています。落ち着きなさい。」


「イオナ様ミーシャ!ミゼッタ!とにかく荷台の真ん中へ!」


マリアが二人を守るように指示をだしながら、両方のホルスターからP320とベレッタ92を引き抜き安全装置を外した。


「母さんミーシャ!二人も銃を取り出して撃つ準備をしてください!」


戦力は多い方が良い、とにかく俺は中央に避難したイオナとミーシャに指示を飛ばした。


「わかりました。ミーシャ落ち着いて準備しなさい。」


「は、はい。」


ミゼッタは頭を抱えて震えていたが俺たちはあの恐怖の森を抜けてきたのだ、このくらいではひるまない。なんとか切り抜けて見せる!


俺の・・M16は!?あ、荷馬車のテントに包んであるんだった・・もう一丁だすか・・いや!代わりの武器を!


データベースを開く、馬車の荷台の上という事は人が近づけばこちらの方が有利、多少重くても絶対に切り抜けられるものがいい!この雨なら幌に火をかけられることもないからな。


ドン!という音とともに荷台の後部付近にそれを出した・・


「母さんとマリア、ミーシャは前方の御者がいた方を守ってください。」


「あなたは?」


「えっとこれを使って、一人でやってみます。」


「えっひとりで?・・それは・・」


「武器です!すみません説明している暇はありません!どうしても危なくなったら援護ください!」


俺の前に召喚したのは三脚に乗った、我が日本国の住友重機械工業12.7MM M2 重機関銃である。横から弾がずらりと出て並んでいる。いやあ、デカいなこれ・・子供の俺に振り回せるかな。とりあえず俺は穀物が入った袋の上に立っててそれを構えた。少し動かしてみる・・


「んー・・」


どう考えても重量があるはずなのだがなんとか動かせるようだった。俺の魔力が関係しているのか?絶対に7歳の腕力じゃない気がする。


しかしかっこいいな!やっとデカい武器出せたなオイ!本当にいかしてるぜ!なんて感動していると・・


急に目の前の荷台の後ろから、顔に傷のあるぼさぼさ髪の男がさっと剣をもって乗り込もうとしてきた。俺は慌てて12.7mmのボタンを押した。


ドン!


とバカでかい音をたて12.7mm M2機関銃が火を噴いた。


バクゥッ


っ男の頭がスイカを破裂させたように脳を吹き飛ばし、5〜6メートルほど後ろに吹っ飛んだ。するとその遺体を助けるためか駆け寄るように5〜6人のプレートメイルを来た男が集まった。俺は引き金を押しっぱなしにしてその集団に連射をかました。


ブゥゥゥガガガガガガガ!!!


という派手な音とともに、至近距離から重機関銃の砲火を浴びた5〜6人のフルプレートメイルの男たちの体が飛び散り四散してしまった。


手足や頭が派手にバラバラに飛び散ってそこいらじゅうを真っ赤に染め上げた。あーあ俺は人を殺しちまった・・けどなんだろ意外に実感がない。というかあまりに極限すぎてそれを感じている暇がないのか?すると荷馬車の前の方から炸裂音が聞こえた。振り向くと、


パンパンパン!


パンパン!


パンパン!


馬車の前方ではイオナとマリア、ミーシャががむしゃらに銃を撃っていた。敵は馬車に乗り込むことすらできないようだった。


そして豪雨だった雨がようやく収まって小降りになってきた。視界が戻り前の馬車を視認できるほどになった。すると前の馬車では5人の兵士が馬車に乗り込もうとしていた。馬車の上ではエリックとラリーが応戦していたがペイジはいなかった。


エリックとラリーは後方の兵士たちに気を取られ、後ろからそっと乗り込んで来たプレートメイルを着た兵士に気が付いていなかった・・兵士は忍び寄ってきているようだったがふたりは気が付いていない・・


「マリア!エリックの援護を!」


俺は12,7mm M2機関銃を握って荷馬車後方に警戒しつつ振り向いて指示を出していた。マリアは魔法イメージ集中法をしながら、前の馬車に乗り込もうとしている兵士に対して銃を乱射した。


パンパンパン!

パンパンパン!


マリアは俺を振り向くことなく指示を遂行し前の兵士5人に銃を命中させていた。これも魔法使いのイメージのなせる技だった。


騎士は5人ともその場に倒れ込んだ。馬車の中を見るとラリーが後ろから刺されているところだった!後ろの兵に気付いたエリックはその兵士の喉に剣を突き立てた。狭い空間では突きが有効らしい。


雨が晴れて視界がはっきりしてきた。


周囲が静かになった・・敵は何人いるのだろう。俺が殺したのは7人ほど、マリアとイオナとミーシャも8〜9人はやったはずだ。エリックが1人やったので全部で15〜7人・・商人の馬車はどうなったのだろう?とにかく不用意に馬車を降りるのは危険だ・・弓で狙い撃ちされるかもしれない。


弓が飛んできた方角は向って右側だった・・先ほど後ろで頭を吹っ飛ばした男を助けるために走り寄ったやつらも、同じ方向から走り込んで来ていた。敵は右側の林に潜んでいたのだ。


荷馬車の反対側に降りれば狙い撃ちされる事は無いだろう。俺はすぐさま判断した。とにかくチーム戦の判断は速攻で迅速に慎重に行わなければならない。


「母さんとミーシャはそのまま前方を警戒してください!マリアはこっちに来てください!」


マリアが走り寄ってきた。


「マリア!これも武器です。敵を確認したらココとココを握って親指でこのボタンを押してください!弾が連続で出ます!敵が見えたら撃ってください!」


「わかりました。ラウル様は?」


「いったん外に出て偵察行動をとります。出る時に狙われないように援護をお願いします。敵は後ろから見ると左側にいます。出たと同時にそちら側にいったんマリアが持っている2丁のP320とベレッタ92で連射してください。僕が降りたらすぐこの機関銃をかまえていてくださいね、その後マリアはむやみに外に出ないようにした下さい!」


「はい!」


「いきますよ!3,2,1!」


俺は外に出た、それと同時にマリアが馬車から身を乗り出して左側に銃を撃った。


パンパンパン!



とりあえず、馬車の反対側に出た俺は幌馬車の下に潜り込んだ。


林を目視で視認してみたが敵影は発見できなかった。うーむ・・このままでは見えないな・・敵はどこだ?俺はすかさず武器データーベースから必要物を呼び出した。


ストンとそれは出てきた。


うわああ!かっこいい!これいいなあ!かっこいいわあ・・俺のでいいんだよなあ!あっいかんいかん今は緊急事態だ!命かかってる本当の戦闘だ!急がねば!


呼び出した武器はマクミランTAC-50の高性能スナイパーライフルだ!


ゴツイわあ・・ 


銃身バレル73,7cmと長く、衝撃を軽減するマズルブレーキがさらに精度をアップする、重さも12キロ程度しかなくスナイパーライフルにしては軽くてカッコイイんだよね!滅茶苦茶撃ってみたかった武器だ。これ映画で見た時もなんてカッコいいんだ!って思ったし!


いかんいかん。オタ心が抑えられん。


俺は寝そべって林に向かってスコープを覗いた。


左から右にかけてゆっくりスライドさせながら見ていくと、70メートルもない木の上に一人と少し離れた木の横に一人弓矢を構えて待っていた。弓兵は二人しかいないようだった・・


《俺に気が付いているなぁ・・俺が馬車を飛び出すのを見ていたのかな?二人とも視線がこっちに来ている。俺が馬車の下にもぐっているからな・・弓矢の射角的に撃てないから俺が飛び出すのをまってるんだ。しかし・・この距離であの雨の中で矢を命中させたのか。魔法使いだなあいつら・・俺とマリアが編み出した技だとばっかり思ってたわ。》


さてと!俺はTAC-50の弾を召喚した。


12.7 x 99㎜の弾もえげつないわあ。


手動回転式ボルトアクションのため俺はTAC-50の遊底をスライドし弾丸を装填した。スコープに目を当て照準を合わせていく。


うわあよく見えるすっげえなあこれ!


とにもかくにも取り逃さないように頭に一発いれて仕留目なくてはいけない。しかし60〜70メートルの距離だがこいつにかかれば至近距離と言ってもいい。


集中!


そう、俺には技術だけじゃなくプラス魔法イメージのチートがあるのだよ。照準が敵の頭に合った。


バグン!


引き金を引くと同時に共に木の横に立っているやつが倒れた。頭に一発だ。もう一人の木の上のやつは?よし!一人やられた事に気が付いていないらしい、弓矢をかまえて俺に集中している。俺の場所を見失わないようにしているみたいだ。でわでわ・・2発目を装填し狙う。


バグン!


引き金を引いた瞬間にぱたりと力なく弓矢のやつは木から落ちた。


よし!


俺はそこにそのままスナイパーライフルを放置し、いったん御者の倒れている腰かけ部分によじ登った。御者の首にはしっかり弓矢が刺さっていた。


「弓矢兵は制圧しました。母さんとミーシャはそのままここに待機してください!ミーシャは後ろの幌の部分から後方を警戒してください。母さんは前方を警戒していてください。はい!これが替えの弾倉です!射出数からするともうその銃は空です!ミゼッタは真ん中から動かないでね。マリアは俺と一緒に来てください。」


俺はイオナに召喚したふたつの満タンにした弾倉を渡した。


「ではマリア!いきましょう!」


「わかりました!」


「ラウル!気をつけて!」


イオナに声をかけられながら俺とマリアは前方に走った。俺は急遽、拳銃のH&K VP9サブコンパクトを召喚し構えながら前方に向かった。カッコよさを見ている暇はない。


前の馬車の後ろには5名のプレートメイルを来た騎士が倒れていた。さきほどエリックを援護するときに倒したやつらだ。


俺はH&K VP9サブコンパクトをマリアに渡しP320と交換した。P320のほぼ空になっていたマガジンを捨て装填済みのマガジンを召喚していれた。騎士は数名うめき声をあげて生きていたが、マリアが冷静にVP9で脳天に打ち込みとどめをさして静かになった。


《マリアはいつからこんなに冷静に敵にとどめを刺すようになったのかな・・》


思い出してみれば・・最初からだ。


前の馬車の中でラリーは息絶えていた。


「くそラリーはだめです!マリア!エリックはいません。警戒しつつ荷馬車の右方向から前方の馬車に向かってください。」


「はい!」


「僕は左側を行き少し先行します。荷馬車の前に僕が走ったらすぐに後ろをついてきてください!」


エリックがいなかったのでさらに前方の商会店主の馬車に向かう事にした。そして気が付いた事がある・・やはり俺の足は速い。7歳の速力じゃない気がする。


走る途中でペイジが死んでいた・・頭から血を流して死んでいる。


「まずは放っておいてください!走ります!」


「はい!」


先方の馬車はだいぶ先行していたようだ。少し離れていたので走るのスピードを速めた。


マリアと俺は前方の馬車を見た。


ニクルスの乗っている馬車のドアが開いていて、そのドアの前でエリックと2人の騎士が戦っていた。さすがはCランクの冒険者だ騎士を2人相手取ってまだ生きていた。3人の騎士が足元に倒れている。


俺たちはそっと近づいて騎士の頭に一発ずつ鉛の弾を打ち込んだ。兵士二人は力ない人形のように倒れ込んだ。


エリックは驚いたようにこちらを見た。そして俺たちを確認するとその場にへたり込んだ・・どうやら大きな怪我をしているようだった。


「大丈夫ですか?」


「大丈夫と言いたいところだが、俺としたことがしくじったぜ・・」


「血が・・止血を!」


マリアが自分のメイド服のエプロン生地を破って、エリックの腕に巻き付けた。


「ニクルスさんは?」


「抵抗したようだ・・切られて怪我をしているようだ・・」


馬車の中にはニクルスさんがいた。お腹の部分から血を流して座っていた。


「うう・・。まさか、兵士があのようなことを・・」


「大丈夫ですか!!」


「兵士が・・商人を襲うなど・・なんということだ・・」


「とにかく止血を!マリア!」


「はい。」


ニクルスさんは呆然と信じられない物を見たという顔でうつろにつぶやいていた。ニクルスさんの腹から血が出ていたのでマリアに止血を頼む。


しかし確かに・・兵士がなぜ・・こんなところで盗賊まがいの事をしているんだ・・



雨はすっかり晴れて雲間には太陽がのぞく・・地面を見れば流れる水には血が混ざっていた。


あと攻撃してくるのものはいないようだ。全部掃討したらしい・・


俺は一人後ろの馬車に走り寄りイオナとミーシャ、ミゼッタにも終わった事を伝える。


生き残ったのはニクルスさんとエリックだけだった。皆で二人を前列の馬車にのせ手当をするように頼んだ。


しかし・・なぜ、兵士が・・敵か?


夏の暑さを忘れるような土砂降りの雨があたりの空気を冷やし、俺の頭を冷静にさせていく・・


しかし・・


俺は状況が見えずただ茫然とするのだった。

次話:第26話 惨劇の後で

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― 新着の感想 ―
[良い点] 王道っぽいけど、なんか良い [気になる点] 12.7mm機関「銃」(M2のことかな…?)では?住友重機械工業の「12.7MM機関砲」なるものは存在していないはず……。 また「バルカン砲」の…
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