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転生令嬢の異世界愛され生活〜ご褒美転生〜  作者: 翡翠
第十五章 守るということ
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 季節の移り変わりは早いもので、目に鮮やかな紅葉の季節から真っ白な雪の季節へと移行し、更に桜の季節へ向かおうとしております。

 そして学年末のイベントと言えば、サバイバルです。

 ギルドランクが上がりますと、日帰り出来ない依頼も出てきます。

 村や町が近くにない場合は必然的に野宿となりますので、中等部では野宿に慣れるよう、一年生の一泊から始まり、学年が上がる毎に一泊ずつ増えていきました。

 高等部からはどの学年も二泊と、泊数は変わりませんが、学年毎のバトル形式となります。

 負ければ即終了となり学園へ戻されます。

 最後まで残ったチームにはポイントが加算され、バトルで活躍された方にも個人的にポイントが加算されます。

 魔法と魔武器の使用は認められておりますが、使い魔は認められておりません。

 そんなわけで、残念ながらアル達はお留守番です。

 持ち物は中等部の時と同様に。

 ・タオル一枚(各自)

 ・動物解体用ナイフ

 ・調理セット

 ・救急セット

 ・テント

 ・寝袋(各自)

 そして5~8人のグループを作り、それらを分担して持って行きます。

「いつも通り用紙を置いとくから、名前とリーダー書いて職員室持ってこい。この説明書を各自持って帰って目を通しとけよ。終わったトコから帰っていいぞ~」

 そう言ってヴァイス先生は教室を出て行かれました。

 年々適当さに磨きがかかっておりますね……。

 Sクラスは中等部からクラスのメンバーが変わっておりませんので、グループは毎年同じで変わりありません。

 私たちのグループには、体術、体力勝負のエドワード・ヒューズ様とエヴァンス・クルス様が合流されます。

 このお二人は意外にもサバイバル能力が高く、特に食料調達面ではかなり助けて頂いております。

「今年もよろしく頼む」

 エドワード様たちの差し出された手を握り返し、キース様とウィリアム様が和かに挨拶されております。

「こちらこそ、よろしく(お願いします)」」

 バトル形式ということで、若干の恐怖心などはありますが、楽しみでもあります。

 ウィリアム様が用紙にメンバーの名前を書き終わりましたのを横目に。

「週末に皆さんでサバイバル用の買い物に行きませんか?」

 勇気をだして、お誘いしてみました。

「行く」

 と、リンちゃんが片手を上げて。

「私も行きます」

「俺も行く」

 ウィリアム様とキース様も同意されると、エドワード様たちが。

「俺たちも一緒でいいのかな?」

 と仰るので、笑顔でお答えします。

「もちろんです」

 グループメンバー全員でお買い物に行くことになりました。


◇◇◇


 週末になり、お買い物メンバーは寮のロビーに集合しております。

「全員集まりましたね。では行きましょう」

 皆様頷いた後、ウィリアム様について行きます。

 ウィリアム様とリンちゃんが先頭を歩き、次にエドワード様とエヴァンス様、その後ろにキース様と私の順です。

 この6人でサバイバルチームを組むのも、今回で4回目となります。

 魔力探知能力の高いウィリアム様と私を先頭と殿(しんがり)に分け、細い通路など一列で歩く場合。

 ウィリアム様→リンちゃん→エドワード様→エヴァンス様→私→キース様の順で歩くというのが、この三年の間に定着してしまいました。

 今回は四回目のサバイバルですが、メンバー全員でお買い物へ向かうのは初めてのことです。

 いつも四人で出掛けておりましたので、何か新鮮な感じがします。

 乗合馬車へと乗り込み、町へと向かいます。

 話は自然とエドワード様とエヴァンス様への質問へと変わっていきました。

 仲の良いお二人は一緒にいることが多いそうで、暇があれば体術の訓練をされているそうです。

 体術のみ(・・)ならば、お二人は学年一の実力者ではないでしょうか。

「二人とも彼女はいないの?」

 やはり女の子であれば、まずそこが気になるところですよね。

 お二人は顔を見合わせて。

「実はエヴァンスの妹君との婚約が決まったばかりなんだ」

 エドワード様が少し照れたように頬をかきながら答えられました。

「「「「おめでとう(ございます)」」」」

 エドワード様ははにかんだように笑って「ありがとう」と。

 エドワード様たちはあまりこういう話に慣れておられないようで、落ち着きなくソワソワされておられます。

 エドワード様はきっとご自分の話はこれで終わって、エヴァンス様へ話が移ると思ってらっしゃるようですが、甘いですよ?

 リンちゃんがそんなことで終わりになどしてくれるはずがありません。

 今もほら、少し黒い笑顔をされて、とっても楽しそうです。

「婚約はお家同士での取り決め? それともエドワードの希望?」

 前のめりでリンちゃんが質問していきます。

「う、あ、いや……」

 エドワード様は既にタジタジとなって言葉にならない言葉を発せられるばかりです。

 エドワード様の様子を見れば、仮にお家同士での取り決めだったとしても、お相手の方を大切に想われていることは分かりますのに。

 リンちゃんは更に質問を続けます。

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