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転生令嬢の異世界愛され生活〜ご褒美転生〜  作者: 翡翠
第十二章 拐われた使い魔たち
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9

 始業式当日。

「……なんか、増えていませんか?」

 ウィリアム様が苦笑いを浮かべて、私の頭の上にいるさくらを凝視されております。

「新しい家族のさくらです。よろしくお願い致します」

 私の言葉の後にさくらがチイチイと挨拶をしているようです。

「随分とまた可愛らしい飛竜ですが、使い魔……ではないですよね」

「ええ、縁あって私のもとに来てくれましたが、この子は大人になってもこのサイズだそうです」

 そうしてさくらが私のもとに来るまでのお話をしながら、いつものメンバーで校舎へと向かいました。

 頭の上のさくらはとても楽しそうに、まるで歌を歌うようにチイチイと鳴いております。

 教室に着きますと、既に登校されておられるクラスメイトの方々が頭上のさくらを見て、興味津々といった風に寄って来られました。

 さくらはとても好奇心旺盛で人懐っこく、そんなさくらの姿にKOされる方々が続出。

 たちまちクラスのアイドルとなりました。

 そして意外にも一番KOされましたのは、ヴァイス先生でした。

 始業式を終え、ただいまHR中です。

「今年もパーティーを組んでギルドの依頼を受けてもらうぞ~。4~6人でパーティー組んで、ここに置いた用紙にメンバーと(パーティーの中での)リーダーを記入して今日中に提出するように。俺は職員室にいる。提出終わった奴から帰っていいぞ」

 そう言っていつものように教室を出て行かれました。

「騒ぐなよ」

 の一言を添えられて。

 早速クラスの皆様は席を立ち、あちらこちらでパーティーが出来上がっていきます。

「キース、よろしく~」

「はいはい、(用紙を)取ってくりゃいいんだろ」

 リンちゃんにお願いされて、キース様が教壇の上の用紙を取って来られました。

 用紙はウィリアム様の机の上に置かれ、いつものようにウィリアム様が私たちの名前を記入されていきます。

「で、リーダーはまた僕でいいのかな?」

 ウィリアム様の問いに、皆無言で頷き肯定致します。

 記入が終わりました用紙を手に、皆で職員室に向かいました。

 ヴァイス先生は何故かスルメを食べておられて。

「何食ってんですか」

 キース様が呆れたように言われると、とても残念そうな、寂しそうな顔をされるヴァイス先生。

「今禁煙中なんだよ。口寂しくてな……。お前らも食うか?」

「七味マヨは?」

「んなもんね~よっ」

「じゃあ、いらね」

 流石に職員室で七味マヨネーズは……。

 時々、キース様とヴァイス先生が何処となく似ているように感じるのは、気のせいでしょうか?

 口にすると怒られそうなので言いませんが。

 頭の上でさくらがチイチイと鳴いたかと思うと、突然ヴァイス先生の肩を目掛けて飛んで行きました。

 先生は「うおっ?」と変な声を出されましたが、次には今までに聞いたことのないような優しい話し方で。

「どうした、さくら。スルメが欲しいのか?」

 と、肩にいるさくらを撫で撫で。

 先生は何処から出されたのか、大量のスルメの入った袋からさくらに一つ差し出すと、さくらは嬉しそうにチイチイと鳴いてスルメをあっという間に平らげて、またチイチイと鳴いております。

「なんだ、さくらもスルメが気に入ったのか? もっと食うか?」

 と、今度は袋から掌に乗るくらいの量を取り出して、さくらの前に持って行きます。

 その様子を見て、リンちゃんとウィリアム様がコソコソと。

「先生も彼女が出来たら絶対に甘々になるタイプだね……」

「キースと同じタイプですね」

「「まあ、彼女が出来たらだけど(ですが)」」

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