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本日の魔武器生成と使い魔召喚はSクラスとA、Bクラスの三クラスで行います。
明日がC、Dクラス。
明後日がE、Fクラスと三日間掛けて行われるのです。
魔武器生成は一斉に行うことが出来ますが、使い魔召喚は各魔法陣に一人づつしか行えないため、時間が掛かるからです。
そのどちらも第一訓練室で行います。
『訓練室』と言うより『訓練場』と言った方がしっくりくる程の広さがありますが。
広い空間の中には三つステージがあります。
今までの魔法学の実践授業では、一番手前のステージしか使用しておりませんけれど。
今三つのステージ上には、使い魔召喚用に魔法陣が描かれております。
きっと先生方が昨日遅くまで準備されていたのでしょう。
今は言葉には出しませんが、ありがとうございます。
後程お礼に伺いたいと思います。
各クラスの担任の先生方が、籠に入った魔鉱石を持って来られました。
取りに来るよう言われ、リンちゃんがキース様の肩に手を置いて。
「キース、任せた」
にっこり微笑まれると、キース様は少し眉間に皺を寄せられました。
「はいはい、分かりましたよ」
とヴァイス先生の所に向かわれ、少ししてキース様が魔鉱石を四つ手にして戻って来られました。
「案外小さいんですね、魔鉱石って」
思わず呟いてしまった台詞にキース様も同意されます。
「だよな~。色も黒だけど微妙に違ってるしな。そんじゃ、皆んな手出して」
と言われ、皆んなで手を出すと。
「ほら」
とキース様が魔鉱石を一つづつ、皆んなの掌の上に乗せていきました。
「ありがとうございます」
「ん」
全員の所に魔鉱石が行き渡った頃、ヴァイス先生が大きな声で生徒全員に聞こえるように仰いました。
「全員魔鉱石は持ったな。各自生成したら、担任の所に報告に行くように」
あちこちで魔武器の生成が始まります。その時。
『カレン、その石ちょっと貸してみろ』
アルからの念話が入り、不思議に思いながらもアルの前に魔鉱石を乗せた掌を近付けます。
アルが前足を魔鉱石に乗せ、少しすると。
『もういいぞ』
と言われ魔鉱石を見ると、先程よりも黒が深くなっているように見えました。
『アル、魔鉱石に何かされましたか?』
『不純物を取り除いただけだぞ。そんなことよりも早く生成した方がいいんじゃないのか?』
その言葉に慌てて魔鉱石に魔力を流します。
すると眩い光に包まれて、魔鉱石が形を変形させていきます。
光が収まった頃には、掌に虹色のリングが乗っていました。
「指輪?」
不思議に思いながらも、そのリングに名前を付けます。
「月虹」
すると、『形状変化』と『魔力軽減』と『増殖』の三つの特性が頭に浮かびました。
このリング、もしかしなくても物凄く強い武器なのでは……?
これは形状変化以外の能力は隠しておいた方が良さそうですね。
キース様は予想通りの大剣で、特性は『軽量化』と『火属性の強化』だそうです。
因みにリンちゃんは残念ながら鞭ではありませんでした。
リンちゃんの魔武器は、ウィリアム様の予想通りレイピアで、特性は『魔力軽減』と『伸縮』だそうです。
意外でしたのはウィリアム様の魔武器です。
大鎌で特性は『軽量化』と『切断対象の設定』とのこと。
「鞭じゃなくて残念だったわね~」
リンちゃんがキース様にちょっかいを出され、それにいつもの様にウィリアム様が乗っかります。
「新しい世界への扉はもうちょっと先になりそうですね」
「そんな扉は開かねぇよっ!!」
「開かれないのですか? 少し楽しみにしてましたのに」
私が残念そうに言うと。
「お前らのせいでカレンまで毒されてるじゃねぇかっ」
いえいえ、ちゃんと楽しんでおりますよ?
その後先生の所に報告に行き、三十分程の休憩を挟んでから使い魔召喚をすると案内されました。
あっという間に休憩時間は過ぎ、使い魔召喚の時間となりました。
一番左側のステージはSクラス、中央ステージはAクラス、右側ステージはBクラスで使用するとのこと。
ヴァイス先生が並んだ順に召喚して行くように言われると、皆様我先にと並び出しました。
「別に急がなくてもいいよな」
「今日中に召喚出来ればいいよ」
「私達の中での順番はどうしますか?」
上からキース様、リンちゃん、ウィリアム様と続きます。
「ではジャンケンで決めませんか?」
と言うと、私がジャンケンと言うのが意外だったらしく、皆様が私の顔をジッと見てきます。
「え? 何かおかしかったですか?」
「いや、いいんじゃねぇか、ジャンケンで」
と言ってキース様が笑いながら乱暴に頭を撫で回しました。
ぐちゃぐちゃになった髪を見てリンちゃんが呆れたように言う。
「全く、キースは乱暴なんだから。女の子は丁寧に扱いなさいって教わらなかったの? カレン、直してあげる」
器用にチャッチャと直してくれました。
リンちゃん、流石です。ありがとうこざいます。
その後ジャンケンによって順番は以下の様に決まりました。
キース様→ウィリアム様→リンちゃん→私




