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転生令嬢の異世界愛され生活〜ご褒美転生〜  作者: 翡翠
第九章 魔武器精製と使い魔召喚 〜カレン16歳〜
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 本日の魔武器生成と使い魔召喚はSクラスとA、Bクラスの三クラスで行います。

 明日がC、Dクラス。

 明後日がE、Fクラスと三日間掛けて行われるのです。

 魔武器生成は一斉に行うことが出来ますが、使い魔召喚は各魔法陣に一人づつしか行えないため、時間が掛かるからです。

 そのどちらも第一訓練室で行います。

 『訓練室』と言うより『訓練場』と言った方がしっくりくる程の広さがありますが。

 広い空間の中には三つステージがあります。

 今までの魔法学の実践授業では、一番手前のステージしか使用しておりませんけれど。

 今三つのステージ上には、使い魔召喚用に魔法陣が描かれております。

 きっと先生方が昨日遅くまで準備されていたのでしょう。

 今は言葉には出しませんが、ありがとうございます。

 後程お礼に伺いたいと思います。

 各クラスの担任の先生方が、籠に入った魔鉱石を持って来られました。

 取りに来るよう言われ、リンちゃんがキース様の肩に手を置いて。

「キース、任せた」

 にっこり微笑まれると、キース様は少し眉間に皺を寄せられました。

「はいはい、分かりましたよ」

 とヴァイス先生の所に向かわれ、少ししてキース様が魔鉱石を四つ手にして戻って来られました。

「案外小さいんですね、魔鉱石って」

 思わず呟いてしまった台詞にキース様も同意されます。

「だよな~。色も黒だけど微妙に違ってるしな。そんじゃ、皆んな手出して」

 と言われ、皆んなで手を出すと。

「ほら」

 とキース様が魔鉱石を一つづつ、皆んなの(てのひら)の上に乗せていきました。

「ありがとうございます」

「ん」

 全員の所に魔鉱石が行き渡った頃、ヴァイス先生が大きな声で生徒全員に聞こえるように仰いました。

「全員魔鉱石は持ったな。各自生成したら、担任の所に報告に行くように」

 あちこちで魔武器の生成が始まります。その時。

『カレン、その石ちょっと貸してみろ』

 アルからの念話が入り、不思議に思いながらもアルの前に魔鉱石を乗せた掌を近付けます。

 アルが前足を魔鉱石に乗せ、少しすると。

『もういいぞ』

 と言われ魔鉱石を見ると、先程よりも黒が深くなっているように見えました。

『アル、魔鉱石に何かされましたか?』

『不純物を取り除いただけだぞ。そんなことよりも早く生成した方がいいんじゃないのか?』

 その言葉に慌てて魔鉱石に魔力を流します。

 すると(まばゆ)い光に包まれて、魔鉱石が形を変形させていきます。

 光が収まった頃には、掌に虹色のリングが乗っていました。

「指輪?」

 不思議に思いながらも、そのリングに名前を付けます。

月虹(げっこう)

 すると、『形状変化』と『魔力軽減』と『増殖』の三つの特性が頭に浮かびました。

 このリング、もしかしなくても物凄く強い武器なのでは……?

 これは形状変化以外の能力は隠しておいた方が良さそうですね。

 キース様は予想通りの大剣で、特性は『軽量化』と『火属性の強化』だそうです。

 因みにリンちゃんは残念ながら鞭ではありませんでした。

 リンちゃんの魔武器は、ウィリアム様の予想通りレイピアで、特性は『魔力軽減』と『伸縮』だそうです。

 意外でしたのはウィリアム様の魔武器です。

 大鎌で特性は『軽量化』と『切断対象の設定』とのこと。

「鞭じゃなくて残念だったわね~」

 リンちゃんがキース様にちょっかいを出され、それにいつもの様にウィリアム様が乗っかります。

「新しい世界への扉はもうちょっと先になりそうですね」

「そんな扉は開かねぇよっ!!」

「開かれないのですか? 少し楽しみにしてましたのに」

 私が残念そうに言うと。

「お前らのせいでカレンまで毒されてるじゃねぇかっ」

 いえいえ、ちゃんと楽しんでおりますよ?

 その後先生の所に報告に行き、三十分程の休憩を挟んでから使い魔召喚をすると案内されました。

 あっという間に休憩時間は過ぎ、使い魔召喚の時間となりました。

 一番左側のステージはSクラス、中央ステージはAクラス、右側ステージはBクラスで使用するとのこと。

 ヴァイス先生が並んだ順に召喚して行くように言われると、皆様我先にと並び出しました。

「別に急がなくてもいいよな」

「今日中に召喚出来ればいいよ」

「私達の中での順番はどうしますか?」

 上からキース様、リンちゃん、ウィリアム様と続きます。

「ではジャンケンで決めませんか?」

 と言うと、私がジャンケンと言うのが意外だったらしく、皆様が私の顔をジッと見てきます。

「え? 何かおかしかったですか?」

「いや、いいんじゃねぇか、ジャンケンで」

 と言ってキース様が笑いながら乱暴に頭を撫で回しました。

 ぐちゃぐちゃになった髪を見てリンちゃんが呆れたように言う。

「全く、キースは乱暴なんだから。女の子は丁寧に扱いなさいって教わらなかったの? カレン、直してあげる」

 器用にチャッチャと直してくれました。

 リンちゃん、流石です。ありがとうこざいます。

 その後ジャンケンによって順番は以下の様に決まりました。

 キース様→ウィリアム様→リンちゃん→私

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