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転生令嬢の異世界愛され生活〜ご褒美転生〜  作者: 翡翠
第八章 サバイバルです
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 サバイバル当日。

 講堂に中等部全生徒が集まり、校長先生の挨拶から始まります。

 いつも通り少し長めのお話を終え、次は他の教師よりサバイバル訓練についての説明が行われます。

 事前に配られている通り、学年が上がる毎に一泊づつ増えていくこと。

 調味料の持込みは可能ですが、食材の持ち込みは一切禁止。

 飲み物・食材は現地調達。

 魔法は使用可だが、高等部と違い他生徒への攻撃は禁止。

 以上のことを踏まえもし違反者が出た場合、そのチームは強制終了・連帯責任とし、反省文の提出をしなくてはならない。

 あまりにも悪質な場合、停学となる場合もある。

 一通り説明が終わり、各チームのリーダーの元に集合するように言われ、私達はウィリアム様の元に向かいます。

 生徒全員の首には、事前に配られました転移魔法陣の刻まれた魔法石のネックレスが。

 もし何らかのトラブルに巻き込まれサバイバル継続不能となった場合、この魔法石に魔力を流せば学園に戻ることが出来ます。

 今回のサバイバル訓練を行う、あらかじめ決められた範囲内にランダムに転移されますが、チームがバラバラに転移しないよう、同チームの者たちで手を握るか肩に手を乗せるかしたのを確認してから、リーダーがネックレスの魔法石に魔力を流して転移します。

 私達も全員手を繋ぎ、それを確認したウィリアム様が魔法石に魔力を流し、サバイバル訓練場へと転移致しました。

「……草原だね」

「草原だな」

「「「「……」」」」

 上からリンちゃん、キース様、私を含む残り四人です。

「先ず水源を探しましょう」

 ウィリアム様の言葉に皆様頷かれます。

 水属性を持つ者は何となく水のある場所が分かるため、ウィリアム様とリンちゃんと私で気になる方向を話し合います。

 三人ともに同じ方向で意見が纏まったため、そちらの方向に歩いて行くことにしました。

 途中エヴァンス様とエドワード様が兎を捕まえ、それをウィリアム様がナイフで捌いていきます。

 その間リンちゃんと私で近くの木の実を集め、エヴァンス様とエドワード様が乾燥した枝を集めていきます。

 キース様は獣が血の匂いに誘われて来るかもしれませんので、見張り役を務めてくれております。

 解体が終わり、水魔法によって血を洗い流し、食べることの出来ない部位などは土属性魔法によって開けた穴に置き、土を被せてから手を合わせます。

 いただいた命に対して、感謝の気持ちを忘れてはいけないのです。

 (しばら)く歩くと、微かな水音が致します。

 更に進むと小川が見えて来ました。

 キース様が小川の横に生えている竹を切り、人数分の水筒のような物を作りだしました。

 皆で感謝の言葉を伝え、水を汲んでいきます。

 次は寝床の確保ですね。

 障壁を張ってしまえば危険はありませんが、それではサバイバル訓練の意味が無くなってしまうため、障壁が無いことを想定して場所を選ぶことにしました。

 水辺に近過ぎると獣との遭遇率が高くなってしまう為、水辺から少し離れた場所で探します。

 良い感じの洞窟(と言うより洞穴)が見つかりましたので、本日の寝床はここに決定です。

 洞窟の中は四畳半程の広さですので、6人ですと少し狭目ですが、贅沢は言えません。

 洞窟の外に火をおこす準備をエドワード様とエヴァンス様が始めました。

 キース様とウィリアム様は、先程の小川に戻って魚を捕まえて来るとのこと。

 リンちゃんと私はお昼ご飯を作ります。

 食材は先程捌きました兎の肉と、途中採取しました木の実やキノコや食べることの出来る野草など。

「マヨネーズ持って来れば良かった」

 リンちゃんがポツリと呟きました。

「来年は忘れないようにしましょう」

 野草はお浸しにして、肉とキノコは甘辛く煮ます。

「ご飯かパンくらい持って来させて欲しいよね……」

「そうですね、男性陣には物足りないですよね……」

「ウィルとキースの魚に期待するか」

 (しばら)くして戻られたウィリアム様とキース様ですが、結果大収穫でした。

 魚が六尾に、何と猪豚まで。

 たまたま水を飲みに来ていた猪豚を、キース様が捕らえられたようです。

 血抜きまではされて来たそうで、こちらで解体するとのこと。

 全員揃いましたので、洞窟の入り口から十メートル程の大きさの障壁を張りました。

 魚は塩焼きにし、先程作った煮浸しと兎肉の甘辛く煮たものをお昼ご飯にいただきました。

 やはり新鮮な食材は美味しいです。

 ここに来るまでに採取したキノコや野草は全て使ってしまいましたので、これから皆で探しに出ることに。

 障壁を一度解き、また新たに張ります。

 このメンバーのみ自由に出入り出来るようにしました。

 私は障壁を維持するために一時間以内に戻らなければいけませんので、男性陣からリンちゃんと一緒に水汲みと枯れ枝をとって来るように頼まれました。

 水を汲み洞窟へ戻ると、障壁の前に同じクラスの方達数名がいらっしゃいました。

「どうかなさいましたか?」

 私の声に皆様が振り向かれます。

「ああ、やっぱり君達だったか。障壁があるからそうかなとは思っていたんだ」

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