第二十話 生きる理由と死ねない理由
車輪を組み込まれた異形の四肢による加速、怪力、それら全てが十全に発揮できない。
幾度か剣戟を繰り返す中でジェリー・ジンデルの人格を模倣した“ラハイアの座”は、再現された女傑の意識を介して分析する。
何故、こうも刃が届かないのか。
確かにアポミナリア一刀流の出力こそ劣るものの、剣術の腕と戦闘における駆け引きは完全に再現されている。
身体能力に至っては“オブシディアンカルテット”との合体により生前を大きく上回るはずだ。
だというのに、まるで動きを先読みされているかのように攻撃が回避されてしまう。
「【首刈り狐・双牙】!」
「ぐぅっ!」
全身を刃とするユーが使えば、単純に斬撃を二つ飛ばすだけの魔術ですら十八から二十ほどの連撃に変わる。
攻撃範囲の広さから回避が完全に間に合わず、タイヤの一部が致命的な損傷を負った。
これまで危うい場面を何度か繰り返しながら回避してきたものの、都度動きを観察されてしまえばただ速いだけの挙動など脆いものだ。
「【鏃】!」
機動力の低下はいとも簡単に見破られる。
動きが鈍ったその瞬間、刺突の動作を合図として魔力の矢が三十本ほど一挙に飛来した。
今度は攻撃範囲を拡大しての絨毯爆撃ではない。一点に向けての集中砲火である。
「【噴泉】!」
対するジェリーの返答は、第三魔術位階【噴泉】。
細かな刃の集合を一方向に向けて凝集し放つ、必殺の光線。
いかに“ラハイアの座”が魔術適性を再現できないとは言っても、出力の違いは確かなものだ。
束ねて撃ったところで第五魔術位階相当の【鏃】では比較にもならず、蜜柑色の輝きに消えていく。
ジェリーの前方に存在する全てが【噴泉】によって薙ぎ払われ、着弾地点に存在したフラワーショップを爆砕した。
舞い上がった無数の花弁が色とりどりの散り様を見せ、一瞬だけ戦場を飾る。
その光景を目にして、違和感よりも先に危機感が働く。
当たっていれば必ず見える血の赤だけが、どこにも見えない。
「右……ッ」
「左です」
視界の右側に漂う群青色の粒子は、間違いなくユーの【砂利道渡り】。
しかし声は左側から響き、反応を示す暇もなく凄まじい威力の蹴りが脇腹に叩き込まれた。
ご丁寧にも左脚と結合しているバイクの車輪、そのセンターキャップを砕く形で。
「こンのッ!」
高速移動の要たるタイヤはこれで二つも破壊されている。
もはや速度で優位を取ることはできまい。
移動用の魔術である【砂利道渡り】は、その用途から主に足を起点として発動される。
しかしユーはそれを全身から溢れ出させ、己の身代わりとしてジェリーから見て右側に漂わせた。
爆風は彼女の視界を塞ぎ、索敵に用いられていた【漣】も散らす。
そんな状況下でジェリーは生前潰されていた左目の方に警戒心を集中させ、逆に生前から問題なく見えていたはずの右目側から迫るユーに迅速な対応ができない。
死者を再現することに注力した結果、彼女はもう一度同じ相手に殺されようとしていた。
強い蹴りを受けて後退した先、そこで真上から注がれる光に気付く。
彼女らと騎士団を地下に落とすべく“ラハイアの座”が作った大穴だ。
「……ここまで好き放題やられるたァね。どうやらアンタの言う通り、アタイは気乗りしてないらしい」
「当然です。ジェリー先生ならそうなりますよ」
青き魔力を鎧の端々から迸らせ、苛烈な殺意を隠さぬままユーが応じた。
「色々とせせこましい手段に頼ったりもしましたが、本当に先生が戦闘に集中していればここまでの戦いで私は二度ほど傷を負っていたでしょう」
「かっわいくないねえ言い方がさァ! 世辞でもそこは殺されてたって言っておくれよ」
「殺されませんよ。私の方が強いんですから」
弟子が師に向ける言葉としては不遜とさえ言えるその返事に、しかしジェリーは憤らない。
ただ困ったような笑みを曖昧に浮かべるだけである。
「あの日、それこそ今以上に父のグリモアーツ“オブシディアンカルテット”を使いこなして戦っても貴女は私に勝てなかった。その決着を受け入れた記憶も再現しているのでしょう?」
「……ああ。その通りさ」
「“ラハイアの座”として精密に先生を再現してしまったからこそ、どうしてもやる気になれないんです」
それはある意味でジェリー・ジンデルという人物と、誰よりも親密だった彼女だからこそ到達する答え。
「だってこんな戦い、野暮でしかないから」
「……………………」
気持ちよく負けて死んだ。そこで終われて幸福だった。
しかし今、その幸福に対する侮辱とも取れる戦いに引きずり出されてしまっている。
「当たりだ。この体は“ラハイアの座”の操り人形だから仕方なく戦ってるが、アタイ個人としちゃあの時の決着を汚す無駄なお遊びだよ」
「まあその、お遊びとまでは言っていないのですが」
「いーや断言するね。この“ラハイアの座”とやらはテメェの偽善でブッ壊れて他人の物真似しながらごっこ遊びしてるだけのカスさ」
「その立場からそういう話をされても反応に困る……」
話しながらもユーは歩を進め、徐々にジェリーとの距離を詰める。
やがて互いの間合いへと入るも、双方剣を振らない。
「ともあれ、もうくたびれたでしょう?」
頭上に開いた穴から注がれる陽光を受け、彼女は師を模した人形と真っ向から睨み合った。
「だな。今も命令に全力で背いてるが、そろそろ限界だ」
「ジェリー先生もそういう気遣いできたんですね」
「――ハハッ、殺すぞバカ弟子」
師弟ともに新たな一面に少し驚いたような顔をするも、一瞬。
グリモアーツ“レギンレイヴ”が静かに構えられる。
「今度こそ最期だ。せっかくだし言うだけ言っておこうか」
「はい?」
所詮は再現された人格が吐き出す言葉など、真に生きていたジェリー・ジンデルのそれと比べてどれほどの意味があるものか。
そんな自嘲が垣間見える刹那の間を経て、彼女の言葉が人形の口から紡がれる。
「かなり厳しい戦いになるが、負けるんじゃあないよ」
「……はい。言われずともわかっています」
「いやアンタわかってないね。今アタイは[デクレアラーズ]の話なんざしちゃいない」
「は?」
心からの励ましと見て真摯に応じようとする声を遮り、ニヤリと笑ってジェリーが言う。
「さっき一緒にいたちっこい娘、アンタの恋敵だろ?」
「ンなっ……!」
それまで戦士としての表情になっていたユーが、一気に顔を紅潮させた。
「チンタラしてないで早くケースケ襲っちまいなよ。既成事実さえ作れば女に有利なように世の中出来てんだから……」
「余計なことは言わなくてよろしい!」
「あっ、そうかい。ならとっとと斬りな」
「全く……!」
どこか弛緩した空気は、先ほどまで充満していたある種の湿度を振り払ってくれる。
カラリと別れられそうな心地良い雰囲気の中、今度こそ“レギンレイヴ”が群青色の輝きを帯びた。
「【静流】!」
瞬間、刀身のみならず鎧全体に魔力が流れる。
目にも留まらぬ速さでジェリーの横を通過したユーは、剣と全身の感触から決着を悟った。
「……少しだけ“ラハイアの座”に感謝しようかね」
やがて背後でバイクが、曲剣が、そしてジェリーの体がバラバラに切り崩されて、
「あの時以上に綺麗なものを見せてもらえた」
蜜柑色の光を伴い、ユーの背後で爆発した。
爆風を背中に受けながらも決して油断せず、【阨黯暝澱】を維持し続けてから振り向く。
機械の破片が四散するばかりの床には血も肉も残されていない。
それでも彼女が[十三絵札]の力で死者を真似するだけの人形に過ぎないのだと、今のユーには断言できなかった。
だからこそ。
こんなものに関わってしまった人々を、見捨てるわけにもいかないのである。
「まだ城門には大きな鳥が残ってる……」
見上げる穴の先には、開通させるべき避難経路があるはずだ。
その道を何としてでも切り開かなければならない。街中には他にも人形が跋扈している。
「でも、今は……!」
それを理解した上で、彼女は走る。
死んだ両親と戦わされている恋敵のいる場所へと。
彼女は敵である以上に、大切な友達なのだから。
敵である以上に師として接してくれた、優しい人形がそうであったように。
* * * * * *
魔力弾。
第五魔術位階に属する極めて基本的な魔術である。
第五、とされながらも習得難易度は第六魔術位階に近い程度のものであり、特に個人の適性を求めない汎用的な攻撃手段。
それでいてアレンジの余地を多く残すこの魔術を、エリカは好んで使っていた。
大好きな母親が得意とする魔術だったから。
「こんちくしょッ……!」
「闇雲に撃っても当たらないっつーの! 魔力の無駄遣いするな!」
今では彼女の方が母より手数でも威力でも勝っているはずだが、実際に比べればどうしても習熟度の違いが出てしまうものだ。
気流操作魔術と組み合わせられたディアナの魔力弾は目視できず、同時に反応も難しいほどの弾速で敵の体を穿つ。
先ほどから芯への命中だけはさせまいと動き続けているものの、手足には少しずつ傷が増えていた。
対してエリカの魔力弾は様々な小細工を仕込んで何発も放っているのに、全て自らを中心に小規模な竜巻を起こす第四魔術位階【トルネード】で受け流される。
相手が人形では【アペタイト】による激臭も通用するか怪しい。
そして警戒すべきは風の弾丸のみに留まらない。
「うおっとぃ!」
「うわー、今の避けるか自信失くすわ」
耳にわずか届いた空気を裂く音から方向を割り出し、エリカの首を刈り取らんと迫った刃をしゃがんで回避した。
回転する短剣は弧を描いてもう一人の敵、アルジャーノンの手へと帰還する。
「真っ当に殺しにきやがってマジで親かテメェはよォ!」
母親の次は父親に向けて引き金を引く。
射出した五発の魔力弾が命中するかに思われた瞬間、ペット用品店の小さな看板や鉄筋を露出させている崩れた天井の一部などがそれらを遮った。
アルジャーノンの磁力操作魔術は、市街地において無類の強さを誇る。
グリモアーツ“グルーミーフィン”は両手に握られる二本一組の短剣である。
つまり双方に磁力を付与させれば片方をもう片方に引き寄せることも、逆に反発作用を使って引き離すことも容易い。
更に、周囲の磁力を付与できる金属さえも巻き込んで変則的な挙動も実現可能だ。
先ほどからディアナが放つ見えざる弾幕の隙間を縫って、幾度も奇抜な曲線を描き彼の刃が迫っていた。
時に回避し、時に銃で弾き、時に【チェーンバインド】で受け止める。
そうしてここまで直接的な攻撃を避けてきたものの、一方で“グルーミーフィン”に引き寄せられた周囲の物体は何度もエリカに命中していた。
今もいつの間にか引っこ抜かれた何かのネジが、鋭く左肩を裂いたところだ。
(攻撃範囲が広い上に変則的過ぎる……!)
致命傷とまではいかなくとも、両者ともに着々と体力を奪う堅実な動きを崩さない。
魔術の出力が生前より劣るものであろうと、難敵には違いなかった。
「っ、だがこっからはあたしも容赦しねえ!」
相手に吹き飛ばされながらもどうにか誘導した先、地下通路の曲がり角をしばらく進んだ場所。
地下鉄の駅により近いそこは、先ほどまで三人がいた空間と比べて通路の幅が狭い一本道である。
この曲がり角から駅の改札までの間には壁一面を支配する広告用の大型モニターと、道案内用のラベルを貼られた支柱が等間隔で並ぶのみ。
要となるのはその狭さ。
エリカの魔術円を均等に並べれば、通路全体を攻撃範囲として捉えられるだろう。
だが、敢えてそうはしない。
(そんなもんは付け焼き刃、どうせ向こうも承知の上だ……!)
予想に応えるかのように二人は迷わず通路に入ってきて、見えざる魔力弾と投擲された短剣がそれぞれエリカを襲った。
「ぜぃっ!」
その両方を【チェーンバインド】で繋げた双銃で叩き飛ばす。
鎖分銅のような形で振るわれた“レッドラム”と“ブルービアード”は、それぞれ第六魔術位階の強化術式で物質としての強度を上げていた。
エリカから見て左下の床に“グルーミーフィン”の片割れが突き刺さり、右上の天井が炸裂する空気により陥没する。
当たっていれば大怪我では済むまい。両親を模したあの人形は、しっかりと殺しに来ているのだ。
「……うん? 通路全体に魔術円でも並べて張ってるもんだと思ってたけどな」
予想と現実が食い違ったのだろう。
エリカの足元に刺さった短剣をもう片方の短剣に磁力で引き寄せ受け止めながら、アルジャーノンが首を傾げた。
「こっちが先を読んでるのを読んだんでしょ。ったく、こういうところで賢い動きするわよねコイツ」
対してディアナの方は意外そうでもない。
魔力弾を放ったであろう左手をエリカに向けたまま、右手に握る“シルバーソード”を上段に構えている。
「安直に通路全体を埋める弾幕でもかましてきたら風で振り払いながら突っ込んでたところだけど。そうなる未来くらいは見えたみたいね」
「弱体化してるっつっても力押しで勝てる相手じゃねえしな。ゴリ押し合戦で不利なのはこっちだ」
だからこそ、何が仕込まれているかに対する強い警戒が伝わってくる。
天井、柱の陰、果ては離れた位置にある改札にまで意識が張り巡らされるのがわかった。
どこまで気を逸らせるものかわからないが、勝率を少しでも上げるためエリカは親に似た人形へ語りかける。
「なあ。ブッ壊す前に聞いておきたい事があるんだが」
「威勢がいいわね。何よ?」
「セルウィン腐敗戦線で何があった」
ぴくり、と。
二人の動きに一瞬、戸惑いが見えた。
「……へぇ。まさか最後の戦いについての話が飛び出すとは思わなかったぜ。ちゃんと俺らを本人と認めてくれたわけだ」
「本物気取るなら茶化してねーで答えろや」
語気に宿るのは真相を知ろうという覚悟。
当時の戦場を唯一知っていた生存者であるヴィンス・アスクウィスは死んだ。
つまりアルジャーノンとディアナが生前の記憶を持ち越した形で再現されている今この場でしか、あの戦いに関する情報は得られない。
「確かに[十三絵札]みたいな化け物はともかく、そのへんの客人ならあんたら勝てるくらいには強いだろ。勝てない相手でも逃げるくらいはできたはずだ」
「事情はもう知ってるんじゃないの? 私らはヴィンスさんを庇って……」
そう、その話だけならヴィンスから聞いている。
だが結局違和感を払拭するに至るわけではなかった。
「つまり攻撃を防げずに死んだって事だわな。二人揃って、一人を庇って。だが本当にそんなことがあり得るのか?」
確かにこれまで[デクレアラーズ]との戦いや圭介という存在を通して、客人なるものがどれほど強力な存在かをまざまざと見せつけられてきた。
しかし同時にエリカとその仲間達は、これまで幾度も衝突しながら五体満足で生き延びている。
経験を重ねるうちに湧き上がった疑問があった。
あの二人が揃って殺されるなど、本当にあり得るのだろうか?
「まあ、答えたくないなら黙ってりゃいいさ。所詮は偽物――」
「“シャルルの座”ロザリア・シルヴェストリ」
「――ンだと?」
答えを口にしたのはアルジャーノンの方だった。
彼は「ふーっ」と何かを諦めたように息を吐き出し、悲しげにエリカを見つめている。
「今の俺らからすりゃ上司に当たる相手か。その割にそこの口止めはされてないようだが」
「意外ね。てっきり言おうとしたらロックがかかるものだと思ってたけど」
「待て。待て待て待て待て」
確かヴィンスは言っていた。
「グリモアーツの【解放】もせずに部隊を駆逐した」と。
だからこそ[デクレアラーズ]の中でも比較的強力な一員であるという可能性も見ていたのだが、それが[十三絵札]の一人というのは想定外だった。
ディアナの言う通り、発言に何ら制限がかけられていない点も含めて。
「一応言っておくと実力で真正面から負けたんだぜ? 何せ相手が“王の札”じゃあ俺らに勝てる道理もねえ」
「だからどちらかというとヴィンスさんが逃げきれた方こそ奇跡的だったのよ。何なら私らの死体が原形留めてメティスに戻れたのも信じられないくらい」
恐らく圧倒的な実力差だったに違いない。
あっけらかんと語る二人は完全にそのロザリアなる人物を高く評価しており、また恨み憎しみを抱いている様子も見受けられなかった。
「ただそれでも、もうちょっとどうにかならなかったかとは思うのよねえ。結果あんたを排斥派みたいな精神状態で置いてけぼりにしちゃったし、レイチェルにも相当迷惑かけちゃったし」
「ああ、それに関してはどう謝ればいいのかわかんねーくらいだ。ぶっちゃけ何も聞かずに戦ってて欲しかったくらいにはな」
勝手で悪いな、とアルジャーノンが笑う。
それを聞いたエリカとしては、これもまた意外な結果だったが怒りはない。
仮に“ラハイアの座”が二人の人格を完全に模倣しているのなら、わざわざ親の仇として上司の名を教えるメリットなど皆無である。
つまり彼らの言い分は真実なのだろう。
ヴィンスを庇って死んだというより、二人に庇われただけで生き延びたヴィンスが優れた傭兵だったのだ。
そして彼と彼女は“シャルルの座”との戦闘で真正面からぶつかり、実力で負けて死んだ。
「……ありがとうな、“ラハイアの座”」
「ンだよ本物って認めてもらえてねーじゃん」
「いやまあ私ら偽物は偽物だから。そこは変わんないから」
「だとしても礼くらい言わせてくれや」
言って、エリカが右目を右手で覆う。
その動作が意味するところを察しつつ、二人は止めない。
「お陰で少し、ほんの少しだけ救われた気分だ。そっか、父ちゃんも母ちゃんも実力で負けただけか……正面衝突で勝ち負け決めたってんなら悔いもありゃしねえわな……」
目を覆う右手、その指の狭間から。
赤銅色の光が漏れ始めた。
「だからありがとう。二人が死んだ件に関してちったぁマシな気分になれたし、それに」
そして右手を下ろすと、輝く右目が露わになる。
第六魔術位階【マッピング】の魔術円を三重に重ねて内蔵した、周辺にあることごとくを見通す目が。
「ここで死ねない理由もできた」
もう迷いはない。
愛する父と母を奪った者の名を頭に刻み込み、意識は先にある戦いを見据える。
その上でまずは通過点。
自分を愛する二人によく似た人形を、この手で破壊するのが先だ。




