求めるモノ発表後(⋈◍>◡<◍)。✧♡
「ちゃんと仕事のことを書いてね。」とあるので、仕事のことを調べてみよう。
(個人的には、「どうもです~♪」で、ドラマやアニメ的には、押し切った方がおもしろいと思う。)
今回の話が、歯医者さんの話なので、とりあえず、1話3000字くらいで、歯医者さんのお仕事を書いてみよう。いろいろ書いてきたから、簡単に設定が想像できるようになりました。
「絶対に違う!?」
歯科助手のみなみちゃんは、歯科医師の美代先生に言われて、美代歯科医院のホームページをパソコンで作っていました。
「詐欺だ!?」
真面目な、みなみちゃんは、ホームページを作るのに、悩み、苦しみ、葛藤していました。
「なにが!? 歯の健康が大好きです! よ!?」
パソコンの画面には、笑顔でVサインをする美代先生の写真があった。それを真面目な最強の助手、みなみちゃんは許せない。
「あの・・・先生の元に来てから、まともな虫歯と出会う方が少ないんですけど・・・。この笑顔は、どここからくるのよ? 偽善者め!?」
もちろん偽善者とは、美代先生のことである。美代先生は、今をトキメク、えせセレブなのだ。
「ダメだ!? みなみ、しっかりしろ!? これは仕事だ!?」
みなみちゃんは、自分のほっぺたを両手で、パンパンと叩き正気を取り戻す。
「これも生活費のためだ! お金のためなんだ!」
みなみちゃんは、貧乏なので、歯科大に通うお金が無く、歯科助手になったのだ。
「一般の歯科医師のことを、ホームページには載せておこう。」
みなみちゃんは、開き直り、自分の意志を殺し、さっさと仕事を終わらせることを選んだ。
美代先生以外の普通の歯医者さんの仕事は、お客さんの虫歯の治療、虫歯の予防がメインの仕事である。治療と予防の例えをあげると、虫歯、歯周病、歯茎、歯抜、入れ歯などの仕事をする。
ちなみに、美代先生のメインの仕事は、口内の新しい最近との格闘である。歯から生えているきょこキノコやマカロンの除去。虫歯菌が歯を削る工事を止めたり、虫歯の底なし沼にはまった、パンダの救出である。
また、美代先生は、普通の技術しかないので、歯並びや矯正、ホワイトニングなどの歯をきれいに見せる、審美歯科の技術はありません。
おまけに、人口の第3の歯と言われているらしい、インプラントなどのねじ回し的な高度な技術はありません。
お客さまの口腔内の健康を守るのが美代先生のお仕事なんですが、美代先生は、セレブに憧れているだけの、プチ歯科医師なので、歯科医として、最低限のことしかできません。
これは、フィクションなので、上記の新種の虫歯の除去、歯のクリーニング、歯の矯正やインプラントを行っているのは、内緒ではあるが、助手のみなみちゃんである。
違法ではあるが、世界の要人の虫歯も治したこともあり、国家機密であり、みなみちゃんが、医師以上に働くことは許されている。
「どうもです~♪」
それを合法化する度に、みなみちゃんを雇っているだけの美代先生は、セレブの階段を、また1段、また1段と上がっていくのである。
美代先生は、ぐうたらで、失敗したら怖いと思う仕事は、助手のみなみちゃんに押し付けるのだ。もしかしたら、開業医としては優秀なのかもしれない。
ただ、開業した時に、面接に来たのが、貧乏で電車賃が無かったので、近所ということで、面接を受けに来たのが、みなみちゃんだけだったという説もある。
確かに、開業医には、病院を経営する能力も必要である。
「みなみちゃん、ホームページを作っといて。」
「ええ!? 先生、自分でやってくださいよ!?」
人をこき使う能力。
「みなみちゃん、あとよろしく。バイバイ!」
「ええ!? 先生、逃げないでくださいよ!?」
人に仕事を押し付ける能力。
「ダイヤモンドを買って、ブランドのバッグも欲しいな~♪」
「先生、給料を上げてください・・・。」
人を安月給で働かす能力。
「みなみちゃん、これをやってくれたら、メロンパンをあげよう。」
「メロンパン!? みなみ、がんばる!」
人を思いのままに扱う能力。
「私は経営者。君は?」
「雇われの歯科助手です・・・。」
人に権利を押し付ける能力。
「私が女だから、医師にセクハラされないだけ、ありがたいと思ってね。」
「はい! みなみ、美代先生についていきます!」
人をマインドコントロールする能力。
美代先生は、歯科医師としては普通ではあるが、みなみちゃんの扱いだけは、うまかった。あと「絶対に、セレブになる!」という野望だけは凄まじかった。美代先生の真っ直ぐな野心は、様々な困難に直面する。そして、その困難を、最強の助手、みなみちゃんに押し付けて、乗り切っていく。というのが、美代先生の視点で描くあらすじである。
「ああ!? まったく終わらない!?」
みなみちゃんは、1人パソコンの前で、美代先生に飼いならされていることを思いだすと、仕事が進まないのであった。
どんなに美代先生が、普通のへっぽこな歯科医であっても、なんでもできる、最強の助手、みなみちゃんがいる限り、開業をしても、廃業することは無いのだ。
そんな美代先生も、元々は貧乏で開業するまでは、大学の勤務医をして、開業資金を貯めていた。大学の名前は、渋谷大学病院としておこう。もちろん高度な手術スキルもないので、大学では、窓際族だった。出世のできるような、大きな手術は、やらしてもらえなかった。
美代先生。この人は不思議な、たまたま人間である。貧乏なので、お金持ちになりたくて、たまたま歯科大を受けたら、貧乏学生用奨学金特待生に、たまたま受かる。(みなみちゃんは、これに落ちた。)たまたま国家試験に受かり、たまたま歯科医師になることができた。たまたま欠員が出て、繰り上げで渋谷大学病院の勤務医になり、今回、お金が貯まったので開業できた。
「ああ、求人出したのに、誰も面接に来ない・・・。」
途方に暮れていると、1人の女の子がやって来た。
「あの、ここで働きたいんですが?」
「採用! 君、逃がさないよ!」
「え? 雇ってくれるんですか!? やった~♪」
美代先生は、たまたま就職難で電気代も払えず、ローソクで夜を過ごして苦しんでいた、最強の助手、みなみちゃんと、たまたま出会ったのだ。
現在、歯科医師は、約8万人。開業医が、5万人。勤務医が、3万人。コンビニが、5万店舗と考えれば、歯医者さんは、飽和状態である。ただ、最強の助手、みなみちゃんがいるのは、美代歯科医院だけである。
たまたまなのか、必然なのか、美代先生の生活は、読者が自分と置き換えても、共感できるように、ドラマ化・アニメ化してもいいように、無理のない、普通のたまたま人間にした。
「どうして!? 私の設定は、普通じゃないんですか!?」
みなみちゃんは、怒っている。こんな話で癒されるか!? プンプン、している。しかし、今回のお仕事コンテストに求められているのが、「イマドキの普通」で共感できるものなので、現在の日本人の9割は貧乏であり、6人に1人は、貧困である。となると、イマドキの読者が共感するのは、貧しい生活、求め過ぎず、平和に毎日を送りたい。これがイマドキの共感である。バッド小説がウケるのは、その辺の読者の心の貧しさである。
「みなみ、いきます!」
ということで、最強の助手、みなみちゃんは、私生活は貧乏キャラで、休日は、お金も無いので、ドーナツの行列に、3時間も並んで、できるだけお金を使わない、イマドキの女の子さ(⋈◍>◡<◍)。✧♡
「ワ~イ~♪ お給料~♪ 新型のヘッドフォンが欲しいけど・・・全部、貯金するんだ・・・。歌なら自分で作詞作曲して、歌っていれば、お金をかけないで済むもん。」
ちょっと、書いていると悲しくもなってくる。しかし、これが現代の若者の現実である。アルバイトも契約社員も、就職できたの中に含まれる、今の日本の大卒の就職率。さらに質が悪いのは、就職する気のない者は、合計の分母から引いて計算するという。日本国家の陰謀。
「だって、みなみ。涙が出ちゃう。お金が無いもん~♪」
そんな中で、美代歯科医院であっても、正社員で就職できた、みなみちゃんは、勝ち組である。看護婦、介護士、その辺りは、人手不足で正社員の求人があるから、狙い目である。
これで、とりあえず、続けてみよう~♪
つづく。