俺は高校3年生。
すこーーーーしずつ更新していきます。
寒空の下
俺は
裸足にクロックス
中学ジャージにマフラーを巻いて
なぜか公園にいる
遡ること約4時間
俺はまだ学校にいた
人が疎らになった教室
寒そうな都会のビルだけが窓に映る
この教室も
あと1ヶ月で見納めだ
久々の登校で
学校が浮かれているのが分かった
俺もその1人だった
何度も怒られた廊下
ちょっと苦い思い出の残る体育館裏
そしてこの教室
懐かしい校庭を横目に
友達とはしゃぎながら帰る
道に残る昨日の雪で
小学生みたいに
無邪気に遊ぶ
「懐かしいな。」
帰り道にある床屋を見ながら
智裕が言った
1年前
部活が終わったあと
俺たちはいつもと同じように帰っていた
いきなり奏都が
床屋を指差して
「なぁ、坊主にしようぜ!」
いつもの冗談かと思った
「急すぎだろ。まぁ、やってもいいけどな?」
智裕が悪い顔で言った
この2人の悪いところは
冗談が冗談のままで終わらないところだ
結局俺たちは
そのあと床屋に寄り
みんな揃って坊主になった
次の日
学校でいじられたのは
言うまでもないだろう
「なぁ、また坊主にしねぇ?笑」
また奏都が言った
「言うと思った。」
智裕と俺の声が重なる
「さすが親友!俺ら卒業してもズッ友だもんな!」
奏都は
ちょっとうざキャラだ
「ズッ友かどうかは置いといて、坊主やるの?」
智裕がまた悪い顔で言った
智裕がこの顔をするのは
だいたい碌でもないことをするときだ
学校では
サッカー部のイケメン王子
とかいう
何とも恥ずかしいあだ名で呼ばれている
智裕の本性は
ただのドS
まぁ本人は隠すつもりがないらしく
きゃーきゃー騒ぐ女子たちに
笑顔で「黙ろっか。」とか言う
まぁ火に油を注ぐようなもんで
一層うるさくなるのが女子って生き物だ
「やろうぜ!!!」
奏都がはしゃぐ
「わかったから黙って。」
智裕が言った
2人がやるなら…
と、最後はいつも俺が折れる
30分後
懐かしい姿で床屋を出る
冷たい空気が頭にあたる
「さっっっっっみー!!!」
なぜか楽しそうに言う奏都
「黙って奏都。うるさい。」
さすが智裕
「うるさい?うるさい?うるさくないでーす!」
坊主になったからなのか
久々の学校だったからなのか
いつにも増してうざい




