女の子と情報と2
すると女の子がいぶかしげにこちらをみて
「何の情報ですか?」
といってきた。
「えっと、ここはどこなのか?とか色々聞きたいんだ。
昨日この世界に来たばかりだしね。」
「なるほど、『渡航人』なのですね。
…いいでしょう。」
そこから彼女の説明が始まった。
といってもこちらが質問して答えてくれるみたいな感じだった。
時代背景的には中世の感じで、人間の国が3つ、獣人の国が一つ、
あとは小さな国や、未確認の土地などがあるらしい。
人間の国はヴィレーン帝国、エルート共和国、聖ニコライ教国があり共和国と帝国が近年戦争状態らしい。
お金は金貨制みたいで、金、銀、銅で分かれているようだ。
種族は人間、亜人、獣人、エルフ、ドワーフ等色々いるみたいだ。
うん、テンプレの中世ファンタジーだね。
ちなみにこの子は小人族らしい。
名前はエルゥっていうんだって。苗字みたいなのはないらしい。
ちなみに何人か『渡航人』つまり異世界転生者はきているらしい。
現れては世界の危機を救っていたり、普通に暮らしてその生涯を閉じたり色々らしい。
ただ、聖ニコライ教国は『渡航人』は女神の使徒だといっているみたいだ。
ちなみに現在地は聖ニコライ教国とエルート共和国の間に位置する『始終の森』という所らしい。
近くにアカツキの町というのがある。昨日俺が行ったところだな。
情報等を色々と整理していると突然くーとかわいらしいおなかの音が聞こえた。
どうやらエルゥが鳴らしたらしい。きりっとしていた顔が真っ赤に染まっていた。
「す、すいません。」
「ご飯にしよっか。」
そういえば俺も朝ごはん食べてないや