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黄金岬にそびえる遺影

作者: 白丁花

ジャンルは一応、詩ですが詩と呼べるかは不明です・・

君が亡くなってから2年がたつよ



いつも一緒にいて、特別なことをしないでも楽しかったよな



君は仕草や言い方、性格までもが子供っぽかったから



いつも俺が注意していた



たまに言い合いになった時も君は感情論で俺は常識論ばかり



そんなんだから当時は君が俺なんかよりもずっと子供だと思っていた



けど今、思い出してみると大人ぶっていた俺が子供で素直だった君が等身大だった



知らない間に俺は君のそんな感情論に感化されていたんだろうな



だから君が亡くなった時は気が狂いそうだった



というか、実際に狂っていたとも思う






・・・あれからたくさんの色んなことがあったんだ



あんな大切な時に団を抜けて一人で消えたんだ



それから1年も姿をくらましていたんだぜ



信じられないだろ?



なのに団のやつらときたら


帰ってきた俺に、ただ一言



「おかえり」って言ってくれたんだ



だから俺は、ここが家なんだって思ったんだ



それから1年は無我夢中なほどに必死で正直あまり憶えてないんだ



でもやっと一区切りついたところ



それで今日は報告






君が亡くなる直前に言ってくれた言葉



俺はこっちで精いっぱい生きてからそっちへ行くこと



そして約束した



“生きる”を育む団をまっとうすること






なあ、君が亡くなってあれから2年がたったよ



もしかしたら、上のほうからか、どこからか俺達を見てるのかい



今日までの俺はどうだった?



“生きる”を育むってすごい難しいよ



・・・・終わりがさ、ないんだ



そう・・・



だからこそ、



まだまだ途中だから



約束したとおり、とことん目指すよ



俺の行く道を


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