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11、えぇ!?賢者さんが拉致られた!?

新章とつにゅーだぜぃ笑

イサラギ王国のクーデターから3日、破壊された王宮も徐々にその機能を回復して行った。これも、自衛隊及び、これまで北部遠征に行っていて留守にしていた王国の四将軍が帰還したためだ。


四人の将軍は目の前の光景に腰を抜かした。自らが忠誠を誓う女王が、緑の斑服を着た異国人傭兵と一緒にいたのだから。


「へ、陛下に男が!?ありえない!明日は地揺れが起こるわ!」


王国騎士団の赤薔薇団の団長であるアリアは、幼馴染であり、小さい頃から男を作らなくて有名なイアナに男が出来ていたことについて腰を抜かした。彼女は幼馴染と女性と言う二つの信頼を勝ち得てるため、イアナの説明を素直に受け入れれた。


「陛下、陛下が危機に晒されていたのに、呑気に北部遠征に行っていた自分は……本当に申し訳ありません!」


黄薔薇団の団長であるアルシャラは熱血漢で有名であり、今回の失態を必要以上に重く受け入れているようだ。


「あ……あの……この度は……陛下をお救いくださり……誠に感謝……してます……ひゃ!」


クーシと呼ばれる子猫のような雰囲気の銀髪美少女は、白薔薇騎士団の団長である。雰囲気はミュイに似ているが、ミュイ以上に強力な魔法を使うらしい。


「大臣が裏切りましたか……我々の失態ですな」


団員のほとんどが亜人で構成される青薔薇騎士団の団長である人狼ヴァラヴォルフのウルフマンは、狼の頭部を持つ異人種である。


さて、クーデターの後、自衛隊はどうしているかと言うと、騎士団と協力しての王宮の復旧である。いつしか人は、彼らのことを「慈恵隊ジエイタイ」と呼んで慣れ親しんでいた。


そして問題は起きた。


それは……自衛隊員達が、街の女性陣にモテ始めたことだ。


自衛隊員達は今の立場上、異国から来た流れの傭兵となっている。しかし、その律儀な行動から周辺の清掃活動、誰も率先してやろうとしなかった王宮の復旧もした。それが、彼女達の目を引いたのだ。


「異国の傭兵なのに、何の得にもならないことを率先してしてる」


「どんな細かなミスも見逃さない、非常に完璧な人達」


「鍛え上げられた肉体、洗礼された武器、なによりもあの博愛精神が素敵!」


以後、街の女性達は積極的に自衛隊員に関わっていくようになる。隊員達が対応に困って自分達のトップである不知火に判断を仰ごうとした時、不知火の口からとんでもない言葉がでた。


「野郎ども、ハーレムを楽しめ!」


この宣言に歓声をあげた隊員達は、仕事の合間合間に時間を見つけては会いに行くというテクを使い、数々の隊員達が彼女を持つことになった。


と言うわけで、隊員は交代で車両及び、ミュイが製造する弾薬を防備、本業を王宮の復旧、空いた時間にデートという濃厚な異世界ライフを送っていた。


一方その頃、エルフのティアと女賢者は魔法石を探すために近くの山に来ていた。魔法石とは、魔力が一定量溜まった塊で、主に魔力の補充に使われる。


探し始めたのはいいが、夢中になり過ぎた賢者は、ティアと離れ離れになってしまった。


「あれ………………あれえぇえ!?ここどこぉ!?」


両手を天に突き出して叫ぶ賢者、ここに不知火がいたら「テンプレ」だとかなんとか言ってたかもしれない。


「ティアさぁ〜んどこぉ?私、方向音痴なんですぅ……うぅ」


不安になり、何か喋っていないと落ち着けない賢者。ふと背後に気配を感じたので、魔法の杖を構え、振り向く。


「ひ、人?」


そこには、両手をダランと垂らして、首が横に傾いた状態で立っている男性がいた。本来ならこの時点でこの男性を疑うところだが、生来ど天然鈍感女と呼ばれた彼女にそんな事は関係ない。


「よかったぁ!道に迷っていたところなんですよぉ!」


男性は頷きもせず、ゆっくりユラユラと歩いてくる。


「あなたはこの辺りに住んでる人ですか?道案内を頼みたいんですが?」


すると、もう一人一人と、同じような人が歩いてくる。


「あれ、団体様だったかぁ、助かったぁ」


一人が賢者の5m近くまで近づく、顔の皮膚がただれ、目が赤く濁っていた。


「ど、どうしたんですか?顔色が悪いですよ……キャア!?」


一人が賢者の肩を掴み、首根っこを噛み切ろうとした。賢者は無我夢中で魔法を発動し、男を吹き飛ばす。周りにいた人達はそれでも近づいてくる。


「なに?なに?なんなの!?」


吹き飛ばされた男はうめき声を上げながら立ち上がる。賢者は必死に逃げようとするが、何分数が多すぎるため、囲まれてしまった。


「嘘っ!?嘘っ!?どうしよう!?」


噛み付いてくる男を吹き飛ばす。しかし、他の男に杖を抑えられ、発動できなくなる。


「いや!やめてやめてやめて!」


両手両足を押さえ付けられた賢者は、恐怖のあまり気絶してしまう。皮膚がただれた人間、もといゾンビは賢者の首筋を噛みちぎろうとする。


「はぁ〜い、そこまでぇ」


どこからか聞こえた少しハスキーな声に反応したゾンビは、ピタッと手を止める。


「んまぁ可愛い子、こんな可愛い子を捕獲してこいなんて、スウォル様も人使いが荒いわねぇ」


どこからか現れた黒いフードを被ったロングコートの人物がゾンビに命令し、賢者を担いでその場から姿を消した。


それをたまたま遠目から目撃していたティアは、急いで王宮へと帰還する。

なんか、バイオハザードの洋館事件みたいな展開になりそう……

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