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ひまわり畑

まだこのひまわり畑が 僕の背丈よりも高かった頃


世界は一面の太陽で 僕らは日溜まりの中を歩いていた


まだこのひまわり畑が 君の背丈よりも高かった頃


世界は隅々まで謎めいていて 僕らは日溜まりの中をかくれんぼしていた



だけど僕らは大人になり 太陽はただひとつで


謎もまた遠い思い出のひとつに成り果てた頃


あのひまわり畑は 一年草の集合以外の何物でもなくなっていた



あらそうかしら あの頃と変わらない君の声に 僕は振り返る


花々の茎の隙間から 君の笑顔がにっこりと 僕に向けられていた


おいでよ 君は膝を抱えて 僕を誘った


僕はひまわり畑に入り 膝を抱え 君と同じ背丈になる


世界が一面太陽で 世界が隅々まで謎めいていた 黄色い午後のお話

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