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聖痕のワルツ  作者: 兎月
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プロローグ 前兆なき召喚

CAUTION!

この小説は作者の自己満で書いています。結末はぶっちゃけ決まってません。ですのでその辺理解した上で読んでください。

批評は歓迎ですが、あまりキッついことを言われると私立ち直れないかもしれないので勘弁を。

誤字脱字等ありましたら、ご指摘ください。

|薙空桜真≪なぎそらおうま≫は月を見上げていた。


時間は深夜12時。元々人通りの多くないこの道は、深夜という時間も相まって今、桜真しかいなかった。


頼りない街灯の光も、微弱な光で濃さを増すはずの暗闇も満月の前では、無力だった。輝く月は桜真の周りを照らし、その優しげな光は桜真を見惚れさせる。


桜真は夜が好きだ。特に月の出た夜が。


空に開いた穴のような満月を愛おしむように目を細め、桜真はため息を吐いた。嘆息、といってもいい。それからしばらくしてそろそろ家に帰ろうと思った。

 


その時。



桜真の視界は、否、世界は反転した。


足元にいきなり出現した奇怪な文様。光を放ちながら、なおも大きくなるソレは複雑な模様を持っていた。精緻なその文様は、美しいと言っても過言ではない。しかし桜真はそう思わなかった。


もちろんいきなりこんなモノが出現したことへの驚きはある。


しかし、それ以上に恐怖した。


文様を見た瞬間、身体が警鐘を鳴らした。コレは危険だ。今すぐ逃げろ、と。


だが桜真の逃亡を阻むように文様の輝きが一層強くなる。


(なんだ!?これは!)


心の中で叫ぶがもう遅かった。


(ぐっ!)


痛い。痛い。痛い!


何だこれは。感じたことのない激痛が、桜真の身体に襲いかかる。大きなけがなどほとんどしたことがな

い桜真であったが、それでもこれが異常なほどの痛みであることはわかった。


まるで魂になにかを刻みつけられるような。


薙空桜真という存在自体を傷つけるような、常の痛みとは一線を画す痛み。



『すごいな』



そんな声が桜真には聞こえた。感心するような、感嘆するような。言葉こそそんな風だが、声は明らかに嘲笑っている。足掻く虫けらを見下す、圧倒的優位からの声。



『常人なら1秒とたたず発狂するはずなのだが。やはりおまえには素質がある』



桜真は痛みよりも怒りで気が狂いそうだった。


この男は、いきなり何の前触れもなく、自分をこんな目にあわせておいて、どこまで偉そうに人をみくだすのか。


(赦さん!)



消えそうな意識を叩き起こす。折れそうな心を叱咤する。震える足に力を込める。


決意も覚悟もなく、ただこのクソ野郎に反逆する。


なす術もないからといって、おとなしくしているのは趣味じゃない。


足掻いて足掻いて、一矢報いてやる。



「効いちゃいねぇよ。クソっタレ」



あいつがどこにいるか知らないが、とりあえず正面に向かって中指を突き立てる。


俺はまだ何にも屈していない、と。



『ハッ、ハハハハハハハハハ!いいぞ!それでこそだ!その不遜、その傲慢、その不屈!それでこそ、わが敵に相応しい!

歓迎するぞ!わが怨敵、仇敵、宿敵!さあ来い!こちらがわに!我はここだ、貴様の敵は、ここにいる!殺しあおうぞ!我の敵!ハハハハハハハハハハハハハハハ!』



哄笑が響くと同時、桜真の身体は塵に変わっていく。



「なんだってんだぁぁぁぁぁぁ!」



その日、薙空桜真は世界から消滅した。偶然か必然か、その日は11月15日。薙空桜真の18歳の誕生日だった。

















マジ唐突だな。自分で書いといてアレだけど。

そのうち、加筆修正するかもです。

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