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ガイル・ソーサという男

作者: 西島嵩人

「誰なんだっけ?」

「俺って誰なんだっけ??」

「俺はガイル・ソーサだ」

「ガイル・ソーサ!初めて聞く名だ…」(自己発見!)

「俺って誰なんだっけ?」

…(無限ループ)


こんなところに自己アイデンティティを失った男が一人。ギターもやりました。数学も解きました。絵も描きました。映画も撮りました…。しかし、この男が、ガイル・ソーサが悩んでいたのは“自分”って一体何者なのか?ということだけだった。格好良く言えば「自分サガシ」…。この男は自分は何かしら芸術方面への才能があると信じ切り、多方面に向かって、ありとあらゆる芸術を勉強し、表現してきた。しかし、萌芽が出た表現はひとつも無い。いつも極める軌道に乗り始めたところで、本人が飽きるか、外圧的なジャマが入って大成する前にしょげてしまうのだ…。


そう、いかに飽きないか、外圧に動じないかがこの男が芸術方面で成功するキーとなるわけだ。それにはやはり“信念”というものが必要だろう。


そして、トレンドを追わないのもこの男の悪い癖だ。今世間で話題になっているもの、そう、新奇なものよりも、古典的、金字塔的な、この男に言わせるところの“古き良き時代”のモノにしかカラダが反応しないのだ。


ここまで書いてわかるだろうが、これはこの小説を書いている私自身の自己反省である。


たまにわたしは、自分が誰なのか分からなくなる。


「ガイル・ソーサって、一体誰なんだっけ?」

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