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はじまりの町にて

「やってしまったな…」


かれこれ適宜休憩しつつ4時間以上始まりのエリアでゴブリンやらカラスやらのモンスターたちを相手に戦っていた。

そのおかげで自身のレベルは9まで成長していた。


(かなりのモンスターの素材やらドロップした武器やらで重たくなってきたからそろそろ始まりの街に向うか)


このゲームではアイテムにそれぞれ重量が設定されており、アイテムの保有枠に制限はないが自分のスタミナのステータスによって持てる重量が変わってくる。

もし、自分の許容重量の範囲外のアイテムを保有してしまうと動きにくくなったり、走りにくくなったりするなどのデメリットがは発生してしまう。


(まだ自分の許容範囲外ではないと思うけど、もしかしたらそろそろ限界が近いっていうのもわかるようにしているんだろうか…)


今の自分のステータスとしては

【ハクマ】

職業:無職(笑)

HP:41

スタミナ:26

攻撃:17(普通の剣で+3)

防御:5

魔攻:2

魔防:1

幸運:40

スキル:斬撃


所持金:5014リーフ(L)


(まだまだ弱いよなこのステータスでは

 てか!無職の後の(笑)っていらなくねえか!)

システムに馬鹿にされる始末であった…


-----------------------------------------------------------------

「ようやくついたな、始まりの町【マキヤワ】」


始まったばかりということもあって初心者プレイヤーでそこそこにぎわっており、活気があふれている。


「これだと宿を探すのも一苦労だな…」


ひとまず宿で休憩しないことには、リスポーン位置の更新をすることができない。

もし、宿でセーブをしないままに死亡してしまった際には、アイテムの一部がロストしてしまい、リスポーンが死亡したエリアのどこかで復活することとなる。


「ちょっとすみません。宿ってどこにあるか知りません?」

と街ゆくNPCに声をかける。

すると

「あぁ、宿ならこの道をまっすぐ進んだ後に路地の入口を・・・」

と実際の人と話をしているような感覚になるくらい違和感がなく受け答えされるようになっている。


「そうか、ありがとう」

と話をして、手を振り会話をしたNPCと別れる。

離れていくNPCを見ながら

(ここまで違和感なく会話できるのは技術が半端なじゃないよな)


そんなことを考えながら教えてもらった通りに路地を進んでいき路地の前を通った時に、路地から飛び出してきた人物とぶつかってしまう。

その人物は小柄でフードを深くかぶっており、顔がよく見えなかった。

勢いあまってハクマは倒れてしまうが、相手は気にも留めずといった雰囲気でそのまま去っていった。


「な、何だったんだ?

 せめて会釈ぐらいしてくれてもよかったのによ・・・」

と言いつつ、ハクマも特に気することなく宿に向かって歩いて行った。

------------------------------------------------------------------

そして、教えてもらった宿に到着して休憩をしようとした際に問題が起きた。

「か、金がない・・・」

ステータス画面で表示されるべきリーフの額が0になっている。


「な、何でないんだ!モンスターを狩りまくって手に入れたあの金が・・・」

と受付で困惑していると

「お金がないとさすがに宿泊は許可できませんので申し訳ございません

 どこかに置いてきたとか、何か変わったことはなかったですか?」

と受付の人に聞かれて、出来事を思い返すと

「たしか路地のところで人にぶつかられて・・・」

すると受付近くのラウンジで飲んだくれているNPCから

「兄ちゃんやられたな、路地の方にはスリがよく出るって話だからな。

 まあ、運が悪かったと思って一から頑張りな。ガハハハッ」


(テメェ人の金だからって簡単に言いやがって!こちとら4時間以上の努力の結晶だぞ!)

「とりあえず、路地の方に行って金を取り返してくる!」

そう言ってハクマは宿を飛び出し路地に向けて走っていくのであった。

第4話を投稿してから1か月も空いてしまった。

リアルが忙しくてなかなか書くことできないけど、ぼちぼち更新していこう。

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